みらいを紡ぐボランティア

ジャーナリスト・浜田哲二と学生によるボランティア活動

青森県深浦町の小さな集落     

友よ遠方より来る

律子の同期の友
律子の記者時代の友人・ミヤコちゃん

新聞記者の駆け出し時代。兵庫県で警察回りをしていた時代の友が訪ねて来てくれました。若き頃、辛くもあり、楽しくもあった「苦楽の汗」を一緒に流した仲間です。

真っ盛りのマスタケ
真っ盛りのマスタケ

早速、初秋の山へ行き、キノコ狩りに行きました。「マイタケを採るぞー」と、勇んで駆け上がりましたが、少し時期が早かったようです。いつも出ている木には、影も形もありません。

マスタケと友
哲二の友人・ノンフィクション作家の角岡信彦氏。大きなマスタケに驚く

案の定、マイタケが出る時期には、盛りが過ぎているマスタケが最盛期でした。ま、これでもOK。今夜は、マスタケ入りのすき焼きやバター炒めで一杯飲むか‥

木の裏側にも盛りのマスタケが‥
木の裏側にも盛りのマスタケが‥

写真の謝礼で届いた手作りパン

夫の写真を使って完成したリーフレット
夫の写真を使って完成したリーフレット

今年のお盆の時期、私たちのホームページに一通の書き込みがありました。開いてみると、長野県中川村のグラフィックデザイナーで主婦の「さおりさん」からでした。

初春の白神の森で撮影したブナの梢と青空
初春の白神の森で撮影したブナの梢と青空

なんでも、「友人が作るリーフレットに白神山地の写真を使わせて欲しい」とのお問い合わせ。使用した写真の掲載料もお支払したい、とのありがたい申し出でした。連絡してみますと、都会から伊那谷へご家族で移住されたとのこと。他人とは思えない縁を感じ、写真の使用をOKすると共に、どのようなリーフレットなのか聞いてみました。

宅急便の包みからこぼれる甘い香り。ん、何?
宅急便の包みからこぼれる甘い香り。ん、何?

すると、「起業する友人の案内パンフレットのようなもの」だそう。夫は職業写真家なので、食べて行くためにはお金を戴いた方がありがたいです。が、話をすればするほど、私たちと同じような境遇の仲間。熟考した結果、商売を優先するよりも、「田舎暮らしの友」として仲良くなった方が楽しそうです。写真は著作権を知らせるクレジットさえ入れて下されば、無料の使用もOKしました。

わー、パンだ。すごく、美味しそう!
わー、パンだ!、クッキーだ!。すごく、美味しそう‥

で、その完成したリーフレットが昨日、届きました。それが、なぜか大きめの包み。開いてみると、フルーツのような甘い香りと小麦の香ばしい匂いが漂ってきます。なんと、自家製のカンパーニュとクッキー、これまた手作りのビールが同封されていました。

ずっしりと重いよ。それに、とても良い香り
ずっしりと重いよ。それに、とても良い香り

フランスパンは、夫も私も大好物。直径20㎝を超える分厚いパンを手に、小躍りしながら注意書きを見ると、直接、手で触れないように、との一言。ま、いいか。自分たちが食べるんだもの。ん、待てよ、お隣の奥さん、堅めのパンが好きだと聞いたっけ。「お裾分けする?」と夫の方を見ると、戴いたビールを急々と冷蔵庫へ入れてる最中。こちらを一顧だにしません。

なんか愛しく思える形と手触り。早く食べたーい
なんか愛しく思えるような形と手触り。早く食べたーい

ま、石鹸で手も洗ったし、大丈夫よね。お隣も親戚付き合いみたいなものだしね。半分に切って持って行くと、奥さんは大喜び。「こんなパン、ここでは買えないのよぉ。嬉しいー!」と、やはり小躍りしています。

お裾分けするためにパン切り包丁でカット
お裾分けするためにパン切り包丁でカット

さおりさんへお礼の電話をすると、パン作りの話題に。なんと、山芋やご飯などで発酵させた手作り酵母を使い、全粒粉と菜種油などで焼きあげたそうです。

割ってみると、中は黄色い生地。カボチャを練り込んであるそう
堅い生地を割ってみると、あれ?、中身が黄色いよ

パン屋の開業も視野に入れられているそうで、私たちよりも地に足がついた暮らしをされ、高い目標を目指しておられるのがとても眩しい。これを機に、伊那谷と白神のネットワークが繋げたらなあ、と勝手な願望を抱いています。

黄色い生地はカボチャを練り込んであるから
なんと、生地にカボチャを練り込んであるそう

そして、リーフレットを作られたご友人は、長野県辰野町でお仕事をされています。辰野といえばホタルの里。夫が新聞記者時代に、二度もホタルの取材で訪れた場所です。

さおりさんのパン工房、「こねこね会」のしおりとお手紙

当時、助手を兼ねて私も同行し、幻想的な光の舞に陶酔した思い出が蘇ってきました。はたまた、不思議な縁を感じながら、いつカンパーニュを頬張ろうかと思案している所です。当然、あなたはビールよね♪

ホタルの写真が使えないので、イメージカットで代用
ホタルの写真が使えないので、イメージカットで代用

大切な宝物の再生劇

修理に出した包丁が仕上がってきた

修理に出した包丁が仕上がってきた

大切な思い出がいっぱい詰まった私の刺身包丁

大切な思い出がいっぱい詰まった私の刺身包丁

結婚以来、ずっと使い続けてきた柳刃包丁の柄が抜けてしまいました。夫の亡き母と一緒に購入した思い出の刺身包丁です。料理が上手だった義母が、得意技を指南してくれる時に、いつも活躍していた形見のような台所道具。でも木の部分が腐食し、金属部分の刃全体にも錆がまわって、もう捨てるしかない、と新しい包丁を使い始めました。

見事に研ぎあがってきた5本。素晴らしい仕事

見事に研ぎあがってきた5本。素晴らしい仕事

が、この新品の柳刃も、昨年末、「モチを切る」と勝手に持ち出した夫が、刃を欠けさせてしまったのです。「キャー!、もう家に刺身をひく包丁がないよ!。どうしてくれるの‥」。私の叫びを聞いて、慌てて刃物を研ぐ店を探し始めました。実は、夫がダメにした包丁は、これだけではありません。冷凍カニの殻を、「割ってやる」と馬鹿力で氷の塊を突き、先が折れ飛んでしまった出刃包丁。止めればいいのに、太い木を切ろうとして刃がこぼれてしまった鉈とマキリ(山包丁)‥。まさに、デストロイヤーのような所業で、母の形見を始めとした大切な刃物を次々と使えなくしてしまったのです。

夫の鉈。身を守るために、山に行くときは必ず持ち歩いている。切っ先は鋭いが、粘り強い刀身が特徴

夫の鉈。身を守るために、山へ行くときは必ず持ち歩いている。切っ先は鋭いが、粘り強い刀身が特徴

藁にも縋る思いで、人づてやインターネットなどを駆使して見つけたのが職人の街、大阪にある打刃物工房「源利平 山東(みなもとのとしひら さんとう)」さん。太平洋戦争の前から、大阪住吉大社の初辰門前で刀剣や刃物の製作をされており、刀剣研磨師だった先代から引き継いだ技で、現在は包丁やはさみの研ぎ、修理、製作などをされています。

こちらはマキリ(山包丁)。動物の解体などに使われる

こちらはマキリ(山包丁)。動物の解体などに使われる

我が家の包丁たちのあまりの惨状。恥を忍んで問い合わせてみると、とても優しそうな店主の奥さまが、懇切丁寧に見積もりから修理までの手続きや工程を説明して下さりました。ここならば安心して修理をお願いできるかな?。かくして、いずれも使用者(夫・哲二と少しだけ私)の不注意で、大けがさせてしまったり、重病にしてしまったりした大切な道具たちが、プロの研ぎ屋さんの所へ入院したのです。正直なところ、「再起不可能」と言われても仕方ないな、と思っていました。沖縄での遺骨収集の期間中に仕上げて頂き、青森への帰路、大阪に立ち寄って連れ帰る手筈を整えて

そして出刃包丁。夫が切っ先を欠けさせたが、見事に復活した

そして出刃包丁。夫が切っ先を欠けさせたが、見事に復活した

そして、弥生3月の19日、再生された刃物たちと対面する日がきました。通天閣を正面に見ながら、大阪・恵美須町のお店へと向かいます。下町情緒が漂う街並みが、郷愁を誘います。その雰囲気から、懐かしい実家を訪ねるような気持ちで扉を開くと、とても物腰が柔らかいご夫婦が出迎えて下さいました。早速、研ぎあがった包丁を見せて戴くと、えっー、これほんとに、我が家の子たち?。何という輝き‥。まさに、新品同様の姿になっています。一番気になっていた、義母の形見の柳刃包丁を手にした途端、その出来栄えと嬉しさに、感極まって涙が止まらなくなってしまいました。9年前に亡くなった義母の事、教えてもらった料理や楽しかった家族の団らんなど、結婚してから約20年の歳月が走馬灯のように蘇えり、こみ上げてくる感情を抑えきれなくなったのです。 

良かった!、きれいになって‥

良かった!、きれいになって‥

もう号泣、涙が止まらない‥

もう号泣、涙が止まらない‥

本当に、ほんとうに、ありがとうございます。その言葉が、涙で途切れて続きません。職人肌のご主人さまが、それぞれ一本ずつあった問題の修正方法や、今後の使い方などを説明して下さります。笑顔の中にも、職人の気持ちが伝わってくる、凛とした物言いで、「良いものを手入れし、修理しながら末永く使って貰えるように、心を込めて仕事を続けている」と話されます。諦めて捨てないで、よかったぁ‥。心よりの御礼を申し上げます。そして、壊し屋の夫・哲二。今回は素晴らしい工房を発見した功績は褒めてあげます。これで、次々と刃っ欠けにした失態をようやく挽回できたね。ま、ケガの功名だけど。さぁ、再生した包丁で、お刺身、サバ寿司、タケノコご飯など、お母さんから習った美味しい料理をバリバリと作ってあげるから。待っていらっしゃい!

ありがとうございました。心より感謝いたします

ありがとうございました。心より感謝いたします

  刃物販売・研磨・修理

      「 源利平  山東(みなもとのとしひら さんとう)」 

 〒556-0003 大阪市浪速区恵美須西2-5-15

 TEL : 06-6636-3100

 FAX : 06-6636-3115

 URL : http://www.hamono310.com

 ブログ : http://hamono310.blog50.fc2.com/

 E-mail :info@hamono310.com

今度はきちんと手入れするからね!

今度はきちんと手入れするからね!

無事に青森へ帰ってきました!

薪ストーブの暖かい炎のありがたみを堪能する夜。さぁ、持ち帰った文旦でも食べようか!

薪ストーブの暖かい炎のありがたみを堪能する夜。さぁ、持ち帰った文旦でも食べようか!

約2か月間の旅を終えて、無事に深浦町の自宅へ帰ってまいりました。今、ホッ一息吐きながら、薪ストーブのゆらめく炎に照らされて、ブログを書いています。途中で立ち寄った大阪で、新聞社時代の仲間と仕事の打ち合わせをした後、久しぶりの都会で浪速の味を堪能しました。そして、陸路で約20時間。日本海側の高速道路に車を走らせて、ようやく辿り着いたのです。今回の沖縄の遺骨収集活動は、約1か月半ぐらいの期間でした。そして、残りの約15日間はお彼岸のお墓詣りをするために、律子の実家・岡山や私の実家・高知への里帰りにあてました。岡山には律子の母が一人で、高知には私の兄が息子と暮らしています。1年に1回きりしか帰れませんが、私ら夫婦には血の繋がった肉親が少ないため、こうした機会を大切にしています。

ご近所の皆さまにお裾分けする前に、品質のチェック。あたっているのはジャムにします

ご近所の皆さまにお裾分けする前に、品質のチェック。あたっているのはジャムにします

そして、恒例の南国のお土産を買ってきました。今年も、土佐文旦です。グレープフルーツに似た外見のかんきつ類で、小は約300㌘、大は1000グラム近くになります。露地栽培では、5月に開花し、夏の日差しを浴びて成長します。そして年を越して完熟させますが、寒さに弱いため、年末から年明け早々には収穫します。その後、少し貯蔵して追熟させてから出荷へと至ります。高知では、今の時期、文旦の最盛期です。大粒で見かけが良いものは高価で、1個500~1000円ぐらいの値がつきます。ゆえに、表面の皮にキズがあったり、ヘタのポッチが取れていたりする「規格外品」ばかりを選んで持ち帰ってきました。これらは安価でありながら、中身の味は同じだそうです。そして見かけが悪いのは、露地で無農薬栽培をしているためで、皮もマーマレードなどのジャムに加工できます。庶民にとって、安くて安心な、ありがたき存在です。

黄色い文旦に囲まれてポーズ。3人娘にお願いすればよかった‥

黄色い文旦に囲まれて可愛くポーズ。ちょっと無理があるかな‥。3人娘にお願いすればよかった(笑)

文旦は、グレープフルーツなどに比べても果肉がしっかりしています。かんきつ類の甘さは蜂蜜と同じ成分の果糖で、その上品な甘みと酸味とのバランスは素晴らしく、一度食べると癖になるほど忘れられない味だと、律子は話します。今回は高知県西部の大月町産です。ここの文旦は最高に味が良く、毎年、決まった農家から戴いてきます。今年も実りがよく、美味しいです。深浦の関係各位の皆さま。ほんの少しですが、近日中にお土産としてお配りいたします。で、もし希望があれば、少しならお裾分けいたしますので、無くなる前にお申し出ください。甘酸っぱい、南国の春の味を一緒に堪能しましょう。

台所の床に並べた所。大小200個以上ありそう‥

台所の床に並べてみると‥。大小200個以上ありそうだ

 

ホラ貝との戦い!㊦

ホラガイを引っ張り合う浜田兄弟。周辺の物を壊しそうな雰囲気

ホラガイを引っ張り合う浜田兄弟。周辺の物を壊しそうな雰囲気

なかなか身が出ないので、しびれを切らした兄弟が、手で引っ張り出そうとした。が‥

なかなか身が出ないので、しびれを切らして手で引っ張り出そうとしたが‥

正直言って、身を出すのにこんな苦労した貝は初めてです。結局、中身の取り出しは、一晩中ぶら下げて弱らせ、翌朝、筋肉が伸びきったところに刃を入れて、食べられる身の部分を切り取りました。実は前の夜、力自慢で乱暴者の義兄と夫が、お互いが踏ん張りきれないほどに力を入れて引っ張り出そうとしましたが、結んだ紐が切れそうになるだけで、まったく出てくる気配がありません。そのうち力が余って、貝殻や蓋がミシミシと割れそうになったので、慌てて止めさせました。割れたら、元も子もないからね。

ついに出てきた。が、内臓は貝の中に残ってしまった

ついに出てきた。ただ、内臓が貝殻の中に残ってしまった

ホラガイは、高知県沿岸で獲れる巻貝ですが、地元では「ヒゲポッポ」と呼ばれており、その語源はよく判っていません。大きな個体は殻長40cm前後にまで成長します。この子は30㎝を少し越えていました。食べ方は、酢の物や煮付けなどにすると聞きましたが、活きが良かったので今回は刺身にして食べてみました。

色もきれいで、香りも良い身。でも、ヌルヌルしているのと、突き出た突起のような目が怖い‥

色もきれいで、香りも素晴らしい。でも、ヌルヌルしているのと、突き出た目が怖い‥

可哀想だけど、まっぷたつに割る

可哀想だけど、まっぷたつに割る

 その味ですが、アワビとサザエをミックスして柔らかな甘味を加えたような、さわやかな旨み。身も硬すぎず、柔らかすぎることもない、丁度良い歯ごたえです。初めて食べましたが、抜群に美味しいです。これは、癖になりそうな味覚。でも、今日、高知を発たなければならず、つまみ食いだけして、本体は義兄や甥に残していくことになりました。残念ですが、朝から、貝を肴に一杯飲らす訳にはいきません。思いっきり後ろ髪を引かれているようでしたが、我慢しなさい!
割ってみると、白っぽい身。美味しそうだ

割ってみると、白っぽい身。美味しそうだ

身がしっかりとしているので、歯ごたえがありそう。だから薄引きにした

身がしっかりとしているので、歯ごたえがありそう。だから薄引きに

貝殻の部分が楽器になる「法螺貝(ホラガイ)」。元々は密教の儀式に使う法具の一つで、インドで釈尊が人を集めるための合図として使用されたと言われています。その後、仏教の伝来によって日本へ。役行者(えんのぎょうじゃ)で有名な修験道で、山伏たちが、「説法」、「宿入」、「案内」、「集合」、「寒行」など、山で8種類の修行をする時などに吹き鳴らされるそうです。音が遠くまで響き渡ることから、戦国時代の武将たちも合戦に用いていました。
薄く引いて行くと、結構、量が取れそうだ。4~5人前はありそう

薄く引いて行くと、結構、量が取れた。4~5人前はありそう

ちょっと味見‥

ちょっと味見‥

そして、私たちの身の回りにも、時たまいらっしゃるのですが、大げさでデタラメな事を吹聴する輩を「法螺吹き」と言います。これは、法螺の音が遠くにまで響き渡って行くことから、小さな事を大きく話して広める様を転じたとされています。日本で法螺に使われる貝は、食用でも楽器用でも高値で売買されることから乱獲され、近年は生息数を減らしているようです。
初めて食べるので怖々と口に運ぶ

初めて食べるので怖々と口に運ぶ

うまー!。えー、ほんとうに美味しいよ。目が真ん丸に!!

うまーっ!。ほんとうに美味しいよ!!。目が真ん丸に!!!

んで夫が、「可哀想だから、近くの海へ放してやろうか」と言い出しました。でも逃しても、またすぐに地元の漁師さんに捕まって食べられてしまいそうです。それならば、私たちが身をしっかりと食べてあげて、殻は南国の貝が大好きな「青森の3人娘」に持って帰ってやろうと、決めました。
盛り付けもほぼ完成。さぁ!

盛り付けも、ほぼ完成。さぁ!

一口食べた夫・哲二も大喜び。で‥

一口食べた貝好きの夫・哲二。「むちゃくちゃ美味いよ」、と大喜び。でも‥

珍しく夫に、生類を憐れむ気持ちが起きたようですが、そんな殊勝な思いは一瞬だけ。あっというまに、ガサツな大酒飲みの本性を現し、まさに「法螺を吹く」ように、貝を食べる言い訳を連発し始めました。あー、一瞬だけでも、夫を見直す気になった私がバカだった。でも、抜群に美味しかったので、また、手に入るならば、取りだす苦労を厭わない貝です。今度こそ、満喫するまで賞味してみたいな。ゴメンね、ホラガイくん‥。可哀想だけど、また見かけたら、食べられる運命だからね。覚悟しなさい。
なぜかラップに包まれて、冷蔵庫行き。残念でした。本日帰る私たちは、食べられません。お義兄さんたちへ、ね!

なぜかラップに包まれて、冷蔵庫行き。本日帰る私たちは、食べられませんよ。お義兄さんたちへ、ね!

ホラ貝との戦い!㊤

とても大きなホラガイが手に入った。地元の人はヒゲポッポと呼ぶ

とても大きなホラガイが手に入った。地元の人はヒゲポッポと呼ぶ

高知県土佐清水市の実家に帰る途中、手に入れた生きているホラガイを調理しています。できれば、外の貝をきれいに残して身を取り出したいので、茹でずに引き出すことにしました。それが、やってみると大変です。サザエとは比べ物にならない程の力持ちで、ナイフを差し込もうとすると、「キュッ」と音を立てて、奥へ引っ込みます。蓋の部分も取り外せそうにありません。夫の哲二が悪戦苦闘するも、この貝の頑固さには為す術なし。何とかならんか、と思ってネット検索すると、蓋の部分に紐を引っ掛けて吊るしたら自然落下する、そうです。早速、やってみました。

ホラガイを片手に、「やったるでぇ」という顔。でも、簡単にはいかず、すぐにトホホ‥、状態に

ホラガイを片手に、「やったるでぇ」という顔。でも、簡単にはいかず、すぐにトホホ‥、状態に

1時間経過しても‥。2時間近く過ぎたら、それなりに出てきました。が、哲二以上にガサツで乱暴者の義兄さん(お兄さんごめんなさい。きっとネットは見ないよね)が仕事から帰還。バターン。「ただいまーぁ」。ドタドタドタドタ、ドドドドド、というイノシシが自宅に飛び込んで来たかと思うほどの音に、また、「キュッキュッ」と奥へ引き込んでしまいました。哲二が私の方を恨めし気に見るけれど、「知らん。お前の兄貴だろう。ガサツな血筋を恨め」と、無視。また、貝を驚かさないように、静かに見守ります。

吊るして、中身が出てくるのを待つ。約1時間経過‥

吊るして、中身が出てくるのを待つ。約1時間経過‥

日本最大級の巻貝であるホラガイ(法螺貝)はフジツガイ科に属し、サンゴに害を与えるオニヒトデを食べる貝として有名です。それ以外に、ナマコや別の種のヒトデも食べるため、内臓にフグと同じ毒のテトロドトキシンが含まれている事があります。ゆえに、身の部分しか食べられないそうです。砂出しするために塩水に着けても、ドロっとした粘液を出し続けます。そして、吊るしていても、すごくドロドロの液で粘っています。ちょっと気持ち悪いなぁ。食べる時には、相当水洗いしないとダメだろうなぁ。んで、誰が洗うの。当然、哲二よね。さぁ、今晩のおかずに間に合うのでしょうか。結果は㊦に続きます。

吊るして2時間経過。粘液と共にだいぶ身が出てきた。が、義兄さんが帰ってきて‥

吊るして2時間経過。粘液と共にだいぶ身が出てきた。が、義兄さんが帰ってきて‥

小さな愉しみ

キワモノ好きが昂じて、思わず買ってしまったゴーヤビール。誰が飲むのよ!

キワモノ好きが昂じて、思わず買ってしまったゴーヤ・ビール。誰が飲むのよ!

戦没者の遺骨収集活動で、楽しみにしていることがあります。それは、「沖縄の食」。食といっても、そんなに大袈裟なものではありませんが、この地方限定の「おやつ」や「飲み物」です。過酷な収集活動の合間に、ホッと一息吐くときの「心の友」を紹介します。 

「Jimmy‘s」のキャラメル・マフィン。撮影前に食べてしまい、他の種類はなし

「Jimmy‘s」のキャラメル・マフィン。撮影前に食べてしまい、他の種類はなし

まず、Jimmy‘sのマフィン。チーズ、キャラメル、黒糖、ココナッツなど色んな種類があります。大きくて、柔らかく、軽い食事代わりになるボリュームですが、あくまでも間食として戴きます。暖かい紅茶との相性も抜群。宿舎で、夜の片時の自由時間、口いっぱいに頬張りながら、沖縄の甘味を満喫します。えっ、その一口が脂肪に、贅肉になる?。うざい茶々を入れてくる夫は無視、無視。優しい甘さのおかげで、全身の疲れが抜けてゆきます。は~、美味しい!。 

哲二が大好きな亀の甲せんべい。これ食べて、長生きしなはれ‥

夫が大好きな亀の甲せんべい。これ食べて、長生きしなはれ‥

そして、亀の甲せんべい。その名の通り、カメの甲羅のような模様が入っています。沖縄の塩で味付けされており、油で揚げていないのか、あっさりとした口当たりです。収集が忙しくなると、どうしても食事時間が不規則になります。帰宅して、小腹が空いたときに、パリ、ポリと一枚。小麦粉と塩のシンプルな旨みが、しみじみと口中に広がります。スーパーマーケットのお菓子売り場に行けば、安価で置いてあります。 

限定物も大好き。そのうち「うこんビール」何かも飲みだすかも

限定物も大好き。発売されたら「ウコン・ビール」も飲みだすかも

飲み物で欠かせないのが、うっちん茶。「うっちん」とは、沖縄でのウコンの呼び名です。いくら冬とはいえ、遺骨収集活動は力仕事が多く、大汗をかきます。一年ぶりの肉体労働に、悲鳴をあげる体。こんな時の水分補給は、うっちん茶に限ります。ガマの中に持ち込んでゴクゴク。ご飯を食べる時にもゴクゴク。ウコンは肝臓に良いというので、過労にも効き目があるのかな。 

いそいそと買ってきた泡盛の小瓶。そんな量で足りるのかい!

いそいそと買ってきた泡盛の小瓶。そんな量で足りるのかい!

最後になりましたが、夫の沖縄生活で欠かせないものは、泡盛だそうです。到着後、日用品を買い出しに行くと、そそくさと酒売り場へ消えて行きます。アルコールが入っていたら何でもいいんじゃない、と思うのですが、「ここに来たら島酒よ!」と、泡盛のビンを抱えて、目を輝かせているのを見ると、あほらしくて突っ込みを入れる気にもなりません。お互い、ささやかな楽しみを享受しつつ、今年も沖縄での活動を充実させたいと思っています。

筆者①の律子が風邪?でダウン。明日はお休みで、お留守番かも

筆者①の律子が風邪?でダウン。明日はお休みで、お留守番かも

 

元旦に届いた屋久島からの贈り物

つやつやに輝くポンカン。屋久島のポンカンは甘くて美味

つやつやに輝くポンカン。屋久島のポンカンは甘くて美味

元日早々に、昨年、世界自然遺産登録20年を白神山地と同時に迎えた屋久島の仲間から、見事なポンカンが届きました。つやつやに輝くオレンジ色で、捥ぎたてだそうです。送ってくれたのは、哲二の新聞記者時代の同僚で、愛着を込めて「武ボン」と呼ぶ友人です。私ら夫婦と同じように会社を早期退職し、屋久島で第二の人生をスタートさせています。今回、白神と屋久島の交流プログラムを一緒に立ち上げたパートナーで、哲二とはカメラマン時代から、仕事のことや会社組織のことなどで、いつも激論を交わしながら、一緒に仕事をしたそうです。

屋久島のポンカンを子どもたちにも配るため、仕分け中

大間越の3人娘にも配るため、仕分け中

新年早々の粋な贈り物に、冬真っ盛りの白神の自宅に、ひと足早い春が訪れたような彩りと香りに包まれました。昨秋、屋久島を訪問した3人娘にも配ってきます。きっと、大喜びすると思います。交流プログラムの第二弾として、今年の夏ごろに屋久島の子どもたちを連れて、白神山地へ来てくれる予定になっている武ボン。大歓迎で、お迎えするからね。ありがとう。本年もよろしくお願いします。

友から送られた、最高のご馳走!

相生産の牡蠣。大粒で殻もしっかりしている

相生産の牡蠣。大粒で殻もしっかりしている

遺骨収集仲間のくっさんから、最高のご馳走が送られてきました。

なんと、兵庫県相生産の牡蠣です。

早速、焼き牡蠣に。国産の白ワインも用意して。いそいそ、と‥

早速、焼き牡蠣に。国産の白ワインも用意して。いそいそ、と‥

いつも貰いっ放しなので、青森の形の悪いリンゴを送らせて戴いたら、とんでもない高価なお返しが来ました。

くっさん、ごめんなさい。 

こっちから送ったリンゴは、まさに不揃いで、ロクな物じゃなかったのに‥。

調理に仕方の解説書まで入っている。すごい親切

調理に仕方の解説書まで入っている。まさに、至れり尽くせり

でも、持つべきものは友達です。

青森はホタテは有名ですが、牡蠣は太平洋側の宮城や岩手産のものが手に入るだけで、こんな立派な奴は買えません。

早速、コンロで焼き牡蠣にしてみました。

アルミホイルで包んで、半蒸し焼きです。

なかなか焼けないなぁ‥。あ、湯気が出てきたよ

なかなか焼けないなぁ‥。あ、湯気が出てきたよ

湯気が出てきたら、火からおろして、ホイルを開けると‥

湯気と共に磯の香りが。

すごく大粒。身もプリプリしているよ!、と律子絶叫!!

すごく大粒。身もプリプリしているよ!、と律子絶叫!!

自宅にあったユズを絞って‥。

アルミホイルを開いた途端、湯気でカメラのレンズが曇った

アルミホイルを開いた途端、湯気でカメラのレンズが曇った

曇りを拭ってもう一度

曇りを拭ってもう一度

パク。

熱いんだよなぁ。ふぅーふぅー

熱いんだよなぁ。ふぅーふぅー

恥ずかしいから、撮らんといて‥

恥ずかしいから、撮らんといて‥

うまぁー、えー、すご。

ムチャクチャ、うまぁー。

うまぁー、うまぁー。思わず仰け反る美味さ。最高だわ!!!

うまぁー、うまぁー。思わず仰け反る美味さ。最高だわ!!!

こんな大粒で美味い牡蠣、初めて食べました。

お世辞抜きで、ムチャクチャ美味いです。

もう、恥も外聞もなし。貝殻に吸い付いて出汁を啜ります

もう、恥も外聞もなし。貝殻に吸い付いて出汁を啜ります

送ってくれた、くっさんによると、

「相生のカキは一年物なんです」

「広島や宮城や三重はその大きさになるまで三年かかるらしいです」

「そして相生のカキは火を入れても縮みが少ないらしいです」

どうりで、美味いはずです。

出汁も全部飲み干します。これも、たまらん。熱燗を飲むオヤジのような顔に‥

出汁も全部飲み干します。これも、たまらん。熱燗を飲むオヤジのような顔に‥

以前、姫路に住んでいたことがあったのに、こんな美味いもの、知らなかったとは‥、不覚です。

次は、自ら注文して買います。

えー、美味しいー。美味しいよ

えー、美味しいー。美味しいよ

くっさん、ありがとうございました。

心よりの御礼を申し上げます。

負けましたわ、この牡蠣には‥

はたまた、わらしべ長者の気分

獲れたてのアワビとサザエ。刺身にするぞー

獲れたてのアワビとサザエ。よし、刺身にするぞー

最近、超、超多忙で、ブログも何も更新できません。

写真を処理したり、記事を書いたりする暇がないのです。

今日は、朝から伊勢親方と裏山へ。

薪ストーブ用の木の伐採に行きました。

へとへとになって帰ってくると、ご近所さんから同じ差し入れが。

なんと二軒から。

ありがたいけど、こんなにもらっても‥。

焼きそば食べたかったのにぃー、と、吠える嫁

焼きそば食べたかったのにぃー、と、吠える嫁

親方とは、さっき別れてきたばかりなので、今から持って行くのもなぁ。

本日のメニューは、「ソース焼きそば」だったのですが、変更せざるを得ませんね。

仕方ない、全部私が戴きますか(笑)