高知県土佐清水市の実家に帰る途中、手に入れた生きているホラガイを調理しています。できれば、外の貝をきれいに残して身を取り出したいので、茹でずに引き出すことにしました。それが、やってみると大変です。サザエとは比べ物にならない程の力持ちで、ナイフを差し込もうとすると、「キュッ」と音を立てて、奥へ引っ込みます。蓋の部分も取り外せそうにありません。夫の哲二が悪戦苦闘するも、この貝の頑固さには為す術なし。何とかならんか、と思ってネット検索すると、蓋の部分に紐を引っ掛けて吊るしたら自然落下する、そうです。早速、やってみました。
1時間経過しても‥。2時間近く過ぎたら、それなりに出てきました。が、哲二以上にガサツで乱暴者の義兄さん(お兄さんごめんなさい。きっとネットは見ないよね)が仕事から帰還。バターン。「ただいまーぁ」。ドタドタドタドタ、ドドドドド、というイノシシが自宅に飛び込んで来たかと思うほどの音に、また、「キュッキュッ」と奥へ引き込んでしまいました。哲二が私の方を恨めし気に見るけれど、「知らん。お前の兄貴だろう。ガサツな血筋を恨め」と、無視。また、貝を驚かさないように、静かに見守ります。
日本最大級の巻貝であるホラガイ(法螺貝)はフジツガイ科に属し、サンゴに害を与えるオニヒトデを食べる貝として有名です。それ以外に、ナマコや別の種のヒトデも食べるため、内臓にフグと同じ毒のテトロドトキシンが含まれている事があります。ゆえに、身の部分しか食べられないそうです。砂出しするために塩水に着けても、ドロっとした粘液を出し続けます。そして、吊るしていても、すごくドロドロの液で粘っています。ちょっと気持ち悪いなぁ。食べる時には、相当水洗いしないとダメだろうなぁ。んで、誰が洗うの。当然、哲二よね。さぁ、今晩のおかずに間に合うのでしょうか。結果は㊦に続きます。
卒業式は残念ですが、寒い青森で浜田さん・律子さんのお帰りをみんな待っています。
本当に一度暖かいところで冬を過ごしてみたいです。
ぜひいつかご一緒させてください。
どうぞ帰りの道中も、お気をつけて!