みらいを紡ぐボランティア

ジャーナリスト・浜田哲二と学生によるボランティア活動

青森県深浦町の小さな集落     
2022年

デブ夫婦のウォーキング日記⑥「漂着ゴミと隣国との関係」

 健康診断の結果、「とんでもなく太り過ぎだ!」と医者から叱られた夫婦。ずっと座りっぱなしだと早死にしそうなので、1日7000歩~8000歩を目標にウォーキングを始めました.

    敷地内には、サルのふんや熊の足跡が残っていることも

 近所の海岸や裏の里山を目指して、散歩を兼ねてぶらつきます。大雨は降らないかな、落雷の心配は‥、と天気を睨みながら、早朝や夕刻、熊がウロウロしない時間もはかって歩くのです。

    廃墟となっているロマンの里

    ロマンの里に掲示されている看板

 ここ数日の嵐のような荒天がようやく落ち着き、本日の午後は海岸の周辺をゆっくりと周ってみました。と、あちこちに物騒な看板が立っています。どこから誰が密入国してくるのか。北朝鮮からの船が流れ着いたり、怪しい人が納戸に隠れていたり、そうした話題に事欠かないのが深浦町。先日は、米軍の戦闘機が燃料タンクを落として行きました。

    プロパンガスのボンベも‥

  アメリカも含めた隣国の言葉で「ようこそ青森へ」の看板

 秋田との県境には、「ロマンの里」という閉鎖中のオートキャンプ場があります。すでに、廃墟の佇まいですが、ここはあの有名な「ふるさと創生事業」で造られた施設。その入り口の看板には、ロシアや中国、韓国などの言葉で、「ようこそ青森へ」と書かれています。でも、コロナ禍と過疎が進んだ村には、そうした隣国の観光客はほとんど訪れていません。

    ハングル表示の洗剤?の容器

 代わって、大挙して押し寄せてくるのは、かの国々から流れ着いたゴミ。海が荒れた翌日には、嫌というほどハングルやキリル文字などが描かれたペットボトルなどが漂着しています。遠方から見たら、五輪のシンボルのようなものが。近づいたら、強化プラスチック製の巨大なパイプでした。プロパンガスのボンベなども転がっています。使用済みの注射器が散乱していたこともあり、一見、風光明媚な海岸も危険と隣り合わせの寄せ場なのかもしれません。

  清涼飲料水?。牛のマークの回りにキリル文字の説明が

 最近、そうした隣国との関係がよくありません。国境や海の権益争い、そしてナショナリズムの煽り合い‥。いやーな過去を思い起こすようなヘイトな罵りあいも散見されます。日々歩きながら、この美しい日本海がキナ臭い紛争地になってほしくないなぁ、と夫婦で呟きあいます。どうすればお互いを理解し、リスペクトし合えるのか。数年前に海岸を一緒に清掃した若者たちと、また語り合いたくなりました。

遠くから見ると五輪のモニュメントに見えた巨大なパイプ

デブ夫婦のウォーキング日記⑤「やめてよ、クマくん」

熊に食べられたのか、栗の木の周辺には中身のないイガが散らばっていた

 本日も律子が執筆です。

 昨日も今日も荒天で、10㍍前後の風が吹いた西津軽。一瞬、雨が上がった間隙を縫ってスタートしました。波にのまれる恐れがある海は止めて、自分たちの畑がある山方面へ。畑と言っても、7~8年前に一度、草刈りをしただけの荒れ地。すでに原野となりつつあります。

    畑へ続く道。日本海が一望できる

    すでに原野と化した畑。奥の松林迄が我が家の土地らしい

 譲って戴いた時から、どこまでが我が家の境界か解らないままで、地主さんからは「彼方に見える松林迄よ」と伝えられました。たぶん、八千㎡以上あるはずで、無駄な固定資産税を毎年、健気に納めています。購入当時は、「原野商法に騙された」とバカにされましたが、もう細かいことは考えないようにしています。

    熊に折られた栗の木の枝

 その土地を無駄に放置するのも情けないので、今から6~7年前、一念発起して栗の木を10本近く植えました。この場所は白神山地の麓。前方には日本海が広がっており、風光は抜群に明媚です。さらに、元々が畑なので、肥沃な土地と素晴らしい環境が相俟って、すくすくと育つはずでした。

    熊に折られた栗の木の枝。「丹波栗」の木なのに‥

 が、桃栗の3年を遥かに過ぎても、ヒョロヒョロの木が4本残っているだけ。追肥などの手入れをしたのに、なぜ?、と首を傾げていたら、その一因が判りました。なんと、熊が栗を食べに来ていたのです。落ちた実を食べるだけならいいのですが、こずえの実を枝を折って獲るので、せっかく育った木がバキバキです。

    熊が付けた傷痕。最近のもの

 「うーん。これじゃ大きく育たんなぁ」と腕組みする哲二。「どうする、罠でも仕掛ける!」と冗談半分に嗾けてみると、「いやいや罠は怖いよ‥」と言って意気消沈しています。 以前、猟友会の一員として熊の罠を仕掛けていて、何度か怖い目に遭ったようです。さらに檻に入った親子が処理される姿がしのびなくて、今年から活動を休止にしたそう。

    檻に入った三頭の親子グマ

 一番の要因は、戦争関係の取り組みが忙しくなった事ですが、人を襲う危険な生き物でありながらも、処分される前に見せる親子の情愛の姿に心が折れたと、呟いています。

    捕獲された子グマ。切なげに母を呼んでいた

 深浦町に隣接した秋田県八峰町の山。紅葉したかのように進むナラ枯れ

 我が家の周辺の森は近年、ナラの巨木や老木が次々と枯れる「ナラ枯れ」が蔓延し、熊の大切な食べ物であるドングリが減っています。それもあるのか、里で目撃情報が多発し、数年前は近所の先輩が自宅前で襲われて大ケガを負われました。

    ナラの木の根元に散らばった虫害によるフラス

母と兄弟が駆除された後も、逃げ延びていた子熊。だが翌春、近くの河原で餓死していた

 熊も生きてゆくのが大変なのかもしれません。だったら、枝を折られるぐらい仕方ないじゃない。我が家の栗はまだ、一度も収穫できていないけど、熊くんたちにあげようよ。心が折れるような思いをしないで済むのならば、ね。ただ本音は、栗の木がもっと大きく育ってから食べに来てほしい。でないと、大人になる前に枯れちゃいそうだもの‥

デブ夫婦のウォーキング日記④「恐怖の波の花」

千切れ飛んだ波の花が散らばった散歩道

 12月1日の記事です。本日から北日本は大荒れ。

 夕方、一瞬だけ雨があがったので、ウォーキング・スタート。使っていない港にたどり着くと、船着き場に大量の波の花が。「これは面白い」と、カメラマンの助平心を発揮して近づいたら、とんでもない目に遭いました。よければ、動画を見て下さい。

 この後、しおしおと帰宅し、お風呂へ直行。頭からバブルな塩水を被ったので、防寒着も下着もすべて洗濯です。あー、情けなぁ、とコタツに入っていたら、深浦が大ニュースになっているではないですか。

薄暗くなった集落の入り口、泡だらけで帰宅した

 米軍機が燃料タンクを落とした!!。えー、全然、知らなかった。

 もう夫婦とも、終わってますな‥

デブ夫婦のウォーキング日記③「夕陽の見える影の浜」

 砂浜の折り返し点にある、巨大な流木に座ってひと休み

 今日は律子が執筆。11月30日の記事です。

 ずっと雨続きだった西津軽も本日の午後、束の間の晴れ間が広がりました。いそいそと歩き出したら、もう日没間近の時間。夕陽が見える海岸で有名な深浦ですが、さすがに今日は雲があって、水平線へ消えて行く姿は見られません。

雲があって、きれいな夕陽は見えなかった

 のんびりと休んでいたら日が暮れてしまうので、トボトボ帰路に着きます。この場所は「影の浜」と呼ばれ、地元では有名な観光地。ただ、晩秋の浜には人気(ひとけ)はなく、ゴメやウミウが岩場で羽根を休めているだけです。足元に転がっている貝が付着したごみをよく見たら、運動靴でした。

運動靴にこびり付いた貝類

 原型が判らないほど寄生された靴。いったい何処から流れて来たのでしょうか。人に履かれて旅するはずが、持ち主の元を離れて憐れな一人旅に。

 何となく心寂しい夕暮れ時です。

デブ夫婦のウォーキング日記②「海岸の造形美」

浜辺の造形美

 11月29日の記事です。

 最近、自宅に籠る日が続き、運動不足でブクブク太って来たので、天気がいい日は海岸を歩いています。

怪しい形のダイコン

 出来る限り早朝のウォーキングを目指していますが、この時期の西津軽は夜半からお天気が崩れ、小雨がぱらつくことも。そんな時は、夕暮れ前に歩きます。

大陸や半島の国々からのゴミが‥

 近隣に民家が少なく、工場などがない寒村の海は美しく、魚介類も豊富です。でも、対岸の国などから流れつくゴミは半端ないほどで、ハングルや中国語の描かれたペットボトルや洗剤の容器などがゴロゴロしています。

シーグラスとアンパンマンのフィギュア

 んで、律子と二人、ただ歩くだけでは面白くないので、子供たちと一緒に拾い集めたシーグラス(ガラス片)も探してみました。が、空き瓶などガラス製品のゴミが減っているのか、簡単には見つかりません。誰が流してしまったのか、アンパンマンのフィギュアも。運動というよりは、楽しい磯遊びになりつつある散歩道です。

2022年、ブログを再開します。「デブ夫婦のウォーキング日記①」

日本海に沈む夕日

 すっかり、ご無沙汰してしまって、申し訳ございません。戦争関連の書き込みは、戦没者のご遺骨とご遺族とのDNA鑑定、非公開での遺留品やお手紙返還など、情報の取り扱いに神経を使う内容が増えたため、更新できないままでした。今年は沖縄が本土復帰50年を迎える節目の年。より多くの方に読んで戴けるよう、できるだけ小まめな発信を目指します。

漁港跡に打ち寄せられた波の花

 まず、昨年末から、フェイスブック(以下FBと略)で連載していた、私ら夫婦のウォーキングの日記を転載いたします。家に籠って仕事や家事をしていたら、ブクブク太って醜くなり、さらに体調面でも悪しき影響が出始めたので、私的で情けなき内容ですが開始しました。目標は標準体重と健康で文化的な暮らしです。

雪が降り積んだ海岸につけた夫婦の足跡

 その1回目です。しばらく続きますので、お付き合いください。FB仲間の皆さまには、ダブリ掲載となりますがご容赦のほどを。みらボラの若者たちにも、ブログ記事を書いてもらいますので、それもご一読ください。掲載する写真や動画は、一部を除いてスマホで撮影しています。

物騒な記述の看板

※11月28日の記事です。「デブ夫婦のウォーキング日記」として、不定期で掲載中です。

 ここ数日、青森県深浦町の海は大荒れです。そして、海岸には「波の花」が吹き寄せられていました。

 波の花が打ち上げられた大間越地区の旧漁港

 強い風が吹けば舞い上がるさまは、冬の日本海の風物詩とされていますが、近くで見るとあまり美しいものではありません。

旧漁港横の岩の上に祀られている祠

 まもなく、ハタハタがやって来そうです。