みらいを紡ぐボランティア

ジャーナリスト・浜田哲二と学生によるボランティア活動

青森県深浦町の小さな集落     

芸人のEXITのお二人に活動を紹介して戴きました

https://www.youtube.com/watch?v=BE3i2_9726k

 先日、フジテレビの朝の情報番組「めざまし8」にリモートで出演した収録の内容がYouTubeで公開されています。

 若者に人気のEXITの二人が絡んでくれ、醜い夫婦の様子が全国へ流れました。齢60となり(律子は58です)、アンカー役の若き芸人さんに活動を紹介して戴くとは思っても見ませんでした。

 事前の評判では、チャラい(失礼)と聞いていましたが、二人とも真摯に向き合ってくれ、熱心に質問も下さいました。見かけでは人を判断できないことを痛感すると共に、現代の若者の感性の鋭さに感嘆しております。

 こうした番組に出たことで、若者たちに戦争を伝えることができれば幸甚です。よければこの放送を見た皆さんも、感想を聞かせて下さい。

アクセサリーの販売を開始しました(上)

リボーンアクセサリーとして生まれ変わるガラスたち

下記のURLがアクセサリーの販売ページです。

https://minne.com/@shirakami123

青森県深浦町の小中高校生の女の子たちと一緒に始めた取り組み、「リボーン・アクセサリー」の販売を開始しました。まず、インターネット媒体の「minne(ミンネ)」でスタート。今後は、地元の土産物屋さんやターミナルの売店などでも売りだそうと考えています。

ヘアピン

リボンを模ったアクセサリー

この活動は、少子高齢化に悩む青森県深浦町での地域おこし活動の一環として、数年前から準備を重ねてきました。そして昨年、「深浦町地域の魅力向上支援事業費補助金交付」を受けることになり、高校生を中心とした地域の女の子たちと「青い森の白い神の花工房」というアクセサリーショップを設立しました。

プレゼンテーションした5人の女子高生の自画像イラスト=ちーちゃん作成

まず、高校生たちが、町へプレゼンテーションした、夢と希望を織り込んだ想いを知ってやって下さい。その内容をここへ公開いたします。

スプリングエフェメラルとして名高いキクザキイチゲ。白神山地を代表する春の草花

あおちゃん(リーダー)

✿リボーン・アクセサリーの開発のきっかけについて(あおちゃん)

私たちがリボーン・アクセサリーの開発に取り組むきっかけは、ふるさとの環境と深い関係があります。世界自然遺産・白神山地をのぞみ、西には美しい海岸線が連なる深浦町。ここで育った私たちは、幼いころから自然と親しんで暮らして来ました。ただ、過疎が進んだ深浦には、近くにテーマパークもショッピングモールもありません。それゆえ、友達と遊ぶときは、海辺で夕日を見たり、きれいな貝殻を拾ったりしていました。

深浦町の日本海へ沈む夕日

特に女子に人気があったのが、浜に流れ着くガラスでした。波に洗われ、角が取れ、丸くなったガラスの破片は、「シーグラス」と呼ばれています。私たちはこれを、「ガラス石」と名付け、競って拾い合います。そして、「いったいどこから来たのかな」と海の向こうの外国に想いをはせたり、「いつの時代のどんな人が使っていたのかな」と想像をふくらませたりする、大切な宝物でした。時には、拾ったガラスをビンに詰めたキーホルダーや、額に張ってフォトフレームを作ったりしていました。

海岸でシーグラスを拾うメンバーたち

高校生になって、学校での地域おこしへの取り組みや町の行事のお手伝いをする機会が増えて、深浦町の未来を考えるようになった私たち。自らも地域のために何かできないか知恵を絞り合い、大好きな「シーグラス」を使った特産品の開発に取り組むことにしました。

ガラスの破片を仕分けるメンバーたち

材料の調達から始めて、加工方法の考案、どんな物を作ったら良いのか、デザインはどうするかなど、すべてを皆で話し合って決めます。約一年前から案をねり、試作品を作っては却下されるなど、試行錯誤を続けて来ました。その中で、「シーグラス」だけではなく、家庭から出るワインなどやガラス加工の事業所の廃ガラスなど、ゴミとして捨てられるガラスも利用することになりました。

楽しみながら海岸清掃に励むメンバーたち

製品の総称である「リボーン・アクセサリー」とは、廃棄物をリサイクルして作ったアクセサリーであることから、「生まれ変わらせる」という願いをこめて、私たちが名づけました。英語のR(アール)e(イー)b(ビー)o(オー)r(アール)n(エヌ)、リボーンというスペルを当てはめたのです。

拾ったシーグラス(左)がアクセサリーの原石に

浜辺のシーグラスも、海岸清掃では見過ごされてきたゴミ。これを拾い集め、世界遺産のふもとの町として恥じない、美しい自然環境を取り戻すのと同時に、深浦町の特産品づくりができたらと願っています。そして、地域の女の子たちの輝ける働き場所が創造できるよう、この事業企画へ期待を込めました。

新緑の白神山地

この後、仲間たちが、「事業目的」「販売方法」「白神の生き物を観察する会」などの説明を致します。それぞれ担当を分けているのは、皆で力を合わせてこの活動に臨んでいるからです。実技は、チーム内で最も手先が器用なサキが担当しています。

作成するメンバーたち

宇京さん

❀事業の目的(宇京さん)

リボーン・アクセサリーを製造、販売することは、まず、廃棄物を再利用して生まれ変わらせる、つまり、リボーン=(イコール)生まれ変わらせて、新たな命を吹きこむ活動です。

ガラスを選別するメンバー

日本ジオパークに登録された深浦町の海岸

日本ジオパークにも登録された深浦の美しい海岸線。そこに流れ着いたシーグラスは、一見、きれいで可愛らしいのですが、元を正せばガラスのゴミです。なかでも尖ったものは、海水浴客や漁業関係者らの安全を脅かすことも心配されます。さらに、鳥などの野生動物や海洋生物が餌と間違えて体内に取り込むと、貴重な生態系に重要な影響を与えてしまうのです。

波打ち際に寄せられるハタハタの卵を食べるカモメの仲間

町では、定期的に海岸の清掃を実施されていますが、シーグラスのような小さなガラス片まで除去することは難しく、ほとんどの浜で、砂や砂利に紛れたまま放置されています。

打ち寄せられたゴミで足の踏み場もない海岸。後方には難破船が捨てられていた

私たちは、そこに目を付けました。大人が除去しきれない「小さなゴミ」を自然海岸から取り除くことが、環境にも観光にも優しい取り組みになるからです。そしてアクセサリーに加工し、販売することで、厄介者のガラス・ゴミを貴重な資源に生まれ変わらせることに繋がります。

琉球ガラスを再利用したイヤリング

アクセサリーを作る活動に臨む大学生と高校生

そして、この事業のもう一つの目的です。

作業風景をNHKさんに取材される

深浦町の総人口は9000人足らずで、今から60年前に比べると約6割も減少しています。住民は高齢化し、若者の都会への流出も止まらず、限界集落化が深刻な勢いで進んでいます。

高齢者が目立つ深浦町

それはひとえに、若者たちの心を揺さぶるような働き場所がないことです。特に高校を卒業した女子たちは、役場や第三セクターの宿泊施設などへ若干名、就職できるだけで、ほとんどが首都圏や周辺の都道府県の都市部へ流れ出てしまいます。不定期に、一部の縫製工場や大規模農家なども受け入れて下さいますが、その数はごく僅かです。

データー処理するメンバーたち

そんな現状をなんとか打開できないものかと、地元の女子高生と都会のボランティア大学生らが知恵を出し合って考案したのが、このリボーン・アクセサリー計画。閉塞感が漂う過疎の村の女の子たちが、自らの力で起業し、世界自然遺産の町・深浦の魅力を詰め込んだ環境に優しい商品を発信するのです。

ワインの瓶から作ったピアス

都会の大学生たちと交流する深浦の高校生たち

これは、同じような思いを抱きながら、他の地方で暮らしている女子たちへ、「自分たちも、やればできるんだ」という、勇気と希望を抱いてもらえる企画になるのでは、と期待を込めています。

白神山地の渓流で育つシノリガモのヒナ。人間の子どもたちも元気に巣立ってほしい

アクセサリー作りを取材された深浦町の小学生たち。彼らが次代を紡ぐ

可能ならば、深浦町の特産品として、「ふるさと納税」の返礼品や地元の特産品売り場などで、私たちの考え方やメッセージを添えて、販売することを目指しています。そして、インターネットを通して日本全国へ販売することも視野に入れています。その販売ページへ、リボーン・アクセサリーの理念を掲げるのと共に、環境に優しい町「深浦」のPRも重ねて紹介いたします。(つづく)

白神山地の森で環境保全の活動をする深浦町の子供たち

東奥日報「Juni Juni」の連載:12回目

東奥日報「Juni Juni」の連載12回目
東奥日報「Juni Juni」の連載12回目

東奥日報「Juni Juni」連載の12回目は、私たちが暮らす集落へ来てくれたIVUSAの学生たちのお話を書きました。6月の春日祭だけでなく、継続的に地域の伝統行事をお手伝いしてくれているのです。

太鼓を叩く保存会の会長を先頭に川へ向かう
太鼓を叩く保存会の会長を先頭に川へ禊に向かう

そして、悪天にも拘らず、海岸清掃も実施してくれて、頼もしい限りです。今回は、十数人の小規模のチームでしたが、来年は100人を超える陣容で、深浦町の手助けに来てくれる、と約束してくれました。

高山植物を背負わせてもらう
高山植物を背負わせてもらう女子学生

ここで、なぜ、彼らが深浦町へ来てくれることになったのかを簡単に記します。IVUSA(国際ボランティア学生協会)は、首都圏や関西、九州などの大学生、約2700人で組織されるNPO団体です。設立は1992年。国内だけでなく海外での災害救援や環境保全活動にも取り組んでいます。

神社に祈願した後、山へ向かう学生たち
神社に祈願した後、山へ向かう学生たち

そんな彼らと最初に出会ったのは、今から4年前、沖縄県中部の丘陵地帯でした。私たちがライフワークとして、毎年、通っている戦没者の遺骨収集活動に参加してくれたのです。

掘り出した遺骨を愛おしげに抱える女子学生
掘り出した遺骨を愛おしげに抱える女子学生
山頂の祠に祈願
山頂の祠に祈願

ただ当時、一緒に活動する沖縄在住の某親方が、IVUSAが来沖することをすっかり忘れており(笑)、突然、現場で80人を超える学生たちの指導を命じられたため、戸惑いました。

喜屋武のジャングルで遺骨収集に臨むIVUSAとJYMAの学生たち
喜屋武のジャングルで遺骨収集に臨むIVUSAの学生たち

でも、高校を卒業して間もない、あどけなさが残る学生たちが、泥まみれになりながらも穴を掘って土を掻き分け、懸命に遺骨を探す姿に、驚くのと共に、感動を覚えました。

バケツで土砂を運ぶ
ジャングルの下を掘り進める
元気よく山かけ踊りに取り組む
元気よく山かけ踊りに取り組む

そして、過酷な仕事にも笑顔を絶やさず働く姿や、粉々に砕かれた小さな骨片を拾い集めて涙ぐむ学生たちに、すっかり心を奪われたのです。とてもひたむきで、かわいらしくて‥。それからは、IVUSAが来るたびに、夫婦で指導を申し出て、活動しています。

遺骨を前に泣き出す女子学生
遺骨を前に泣き出す女子学生
祭列に合わせて踊るおばあちゃんも
祭列に合わせて踊るおばあちゃんも

そして、沖縄の遺骨収集活動には、JYMA(日本青年遺骨収集団)という、学生や社会人らで組織する団体が、毎年、参加してくれます。彼らは、IVUSAと違って、10~20人の少人数で活動しますが、まさに精鋭の集まりです。

掘り出した旧日本軍の認識票を見せる女子学生
掘り出した旧日本軍の認識票を見せる女子学生
見事に息があった踊り
見事に息があった踊り

海外での活動経験も豊富で、黙っていても、完璧に仕事をこなしてくれるエキスパートたち。とても頼もしい存在で、IVUSAと同様に、大好きな若者たちです。両団体共に、今年は遺骨の収集だけでなく、遺留品の返還活動も頑張ってくれました。

今年も来てくれたJYMAの若者たち

今年も来てくれたJYMAの若者たち

みんなで履いていた草鞋を脱ぐ

みんなで履いていた草鞋を脱ぐ

こうした活動を通した沖縄での若者たちとの出会いは、私たちにとって、とても新鮮でした。そして、過疎と限界集落化で苦しむ深浦町にも、お手伝いに来てくれないかと、声掛けしてみたのです。

学生から、遺留品の印鑑などを受け取った灰原信之さん(中央)

学生から、遺留品の印鑑などを受け取る戦没者の遺族(中央)

高い梢に草鞋を引っ掛けて喜ぶ学生

高い梢に草鞋を引っ掛けて喜ぶ学生

すると、学生たちは興味津々。「ぜひ、お手伝いしたい」と、私たちの暮らす集落へ来てくれることになりました。IVUSAが国内外で実施している「地域おこし」や「環境保全」などの活動と、深浦町が抱えている種々の問題が一致したことも、派遣の大きな理由になりました。

先祖のお墓にも礼節を忘れずに

戦没者のお墓に祈りを捧げる学生たち

高校生と清掃活動

高校生と清掃活動

よく、大人たちの会話で、「最近の若い者は‥」との愚痴を聞きます。が、私たちは逆に、「最近の若者は素晴らしい」と応えてしまいます。それは、IVUSAやJYMAの若者たちと知り合ったからです。

戦没者の遺留品を遺族へ返還する若者たち

戦没者の遺留品を遺族へ返還する若者たち

防潮堤の上から海岸の調査

防潮堤の上から海岸の調査

終戦から70年。今、日本は様々な立場において、岐路に立たされています。外交の問題、内政の問題、少子化や地方の衰退‥。特に、国家のあり方と安保法制の行方は予断を許さない状況です。

清掃中にずっこけそうになる高校生の葵ちゃん

清掃中にずっこけそうになる高校生の葵ちゃん。「白神の生き物を観察する会」の熱心なメンバー

本来あるべき国の姿と子どもたちの将来が心配されるような政治状況が、今後も続きそうです。だからこそ、若者たちの働きに期待しましょう。これからの日本を支えて行くのは、彼らなのです。

登る前に記念撮影
白神岳へ登る前に記念撮影

私たちに出来るのは、まず、事実を見てもらい、選ぶための多様な選択肢を示し、正しい道とは何か考えもらうために、働き続ける事しかできません。日本が、いや世界の人々が平和に暮らせる未来を目指して、頑張ってくださいね。ロートル夫婦ですが、精一杯の応援とお手伝いをしますから。

友よ遠方より来る

律子の同期の友
律子の記者時代の友人・ミヤコちゃん

新聞記者の駆け出し時代。兵庫県で警察回りをしていた時代の友が訪ねて来てくれました。若き頃、辛くもあり、楽しくもあった「苦楽の汗」を一緒に流した仲間です。

真っ盛りのマスタケ
真っ盛りのマスタケ

早速、初秋の山へ行き、キノコ狩りに行きました。「マイタケを採るぞー」と、勇んで駆け上がりましたが、少し時期が早かったようです。いつも出ている木には、影も形もありません。

マスタケと友
哲二の友人・ノンフィクション作家の角岡信彦氏。大きなマスタケに驚く

案の定、マイタケが出る時期には、盛りが過ぎているマスタケが最盛期でした。ま、これでもOK。今夜は、マスタケ入りのすき焼きやバター炒めで一杯飲むか‥

木の裏側にも盛りのマスタケが‥
木の裏側にも盛りのマスタケが‥

東奥日報「Juni Juni」の連載:8回目

東奥日報「Juni Juni」の連載8回目
東奥日報「Juni Juni」の連載8回目
深校生が執筆し、写真も担当した朝日中高生新聞の記事
深校生が執筆し、写真も担当した朝日中高生新聞の記事

去年に引き続き、今年も、青森県立木造高校深浦校舎の生徒たちと、河川の流木集めを実施しました。

河川敷で、大きな流木を抱える生徒たち
河川敷で、大きな流木を抱える生徒たち
積み上げられた不要木をトラックに運ぶ生徒たち
積み上げられた不要木をトラックに運ぶ生徒たち

北国とは思えないような、かんかん照りの太陽の下、深浦町内を流れる二級河川・笹内川の河川敷や中洲などが現場です。

大きな流木も二人がかりで運ぶ
大きな流木も二人がかりで軽々と運ぶ
次々とトラックへ積み込んでゆく
次々とトラックへ積み込んでゆく
猛暑の中、並んで木を運ぶ
猛暑の中、並んで木を運ぶ

全校生徒66人と教職員、町役場の職員らと一緒に、熱い汗を流してきました。

役場職員らも生徒と一緒に作業を進める
役場職員らも生徒と一緒に作業を進める
大きな抜根も、みんなで力を合わせたら
大きな抜根も、みんなで力を合わせたら
巨木もみんなで運べば大丈夫
巨木もみんなで運べば大丈夫

この活動は、放置しておくと堤防や橋を破壊したり、土石流を起こす原因になったりする河川の流木を集めて、木材チップに加工して再利用するボランティア事業です。

力持ちの男子たちが巨大な流木を転がして移動させる
力持ちの男子たちが巨大な流木を転がして移動させる
トラックに満載になったチップに加工するための木
トラックに満載になったチップに加工するための木
女子は細い木をたくさん運ぶ
女子は細い木をたくさん運ぶ

青森県や民間の企業などの助けを借りて、深浦町と同校舎の生徒たちが、昨年から始めました。今年は、流木だけでなく、河川敷に繁茂する不要木も、県などから払い下げてもらい、チップにしてみました。

一生懸命にがんばる1年生たち
一生懸命にがんばる1年生たち
みんなで力を合わせて巨木を運ぶ
みんなで力を合わせて巨木を運ぶ
休憩中にも、自然災害の恐ろしさを学ぶ
休憩中にも、教官から自然災害の恐ろしさを学ぶ

主にヤナギやサワグルミなどが中心でしたが、その数量は2tトラックで3台分の計約6トン。昨年よりもたくさんの量を準備できましたが、手際が良くなったせいか、作業の進行も順調でした。

これぐらい一人で運べるよ!。力自慢の男子
これぐらい一人で運べるよ!。力自慢の男子
本当に大きな木は専門家が機械で積み込みます
本当に大きな木は専門家が機械で積み込みます
あんまり暑いから、タオルを帽子代わりに
あんまり暑いから、タオルを帽子代わりに

特に、経験者の2、3年生は、1年ぶりでありながら、要領もコツも心得ており、指示をしなくても率先して働いてくれます。そして初参加の1年生も、力仕事を中心に獅子奮迅の働きで、先輩たちに負けていません。

トラックで運び込まれたチップの荷卸しもする
トラックで運び込まれたチップの荷卸しもする
ペットボトルのスコップで袋詰め
ペットボトルのスコップで袋詰め
可愛い女子生徒たち
おそろいのウエアを着た可愛い女子生徒たち

全校生徒が素晴らしいチームワークで働いてくれ、昨年よりも素早く的確に作業を終えることができました。もう、頼もしすぎるぞ!、深校生。3年前からお付き合いを始めましたが、年々、彼らの事が好きになってきます。本当に良い子ばかりです。

テニスコートに積みあがったチップを袋に詰める
テニスコートに積みあがったチップを袋に詰める
力持ちの男子が心優しい女子を気遣って働くのも校風
力持ちの男子が心優しい女子を気遣って働くのも校風。とても仲良くみえる
今年のカメラマンは1年生。じっくり育てます
今年のカメラマンは1年生。じっくり育てます

が、その深校も、過疎と少子化で生徒数が減り続けています。現在、1学年に一クラスずつしかなく、体育会系のクラブ活動も、正式なチームを組める人数が揃いません。

校長先生もお手伝い。生徒がさっと駆け寄ってサポート
校長先生もお手伝い。生徒がさっと駆け寄ってサポート
重い袋を運べる女子も
重い袋を運べる女子も
ペットボトル・スコップも大活躍
ペットボトル・スコップも大活躍

地域や学校も、何とか知恵を出し合って、生徒数を増やそうと努力を続けていますが、前途は多難です。このまま数を減らし続けると、70年近く続いた学校の歴史は幕を閉じてしまう可能性もあります。

袋詰めされたチップが、どんどん積み上げって行く
袋詰めされたチップが、どんどん積み上げって行く
男子は一度に二つの袋を運ぶ。わぁ、力持ち!
男子は一度に二つの袋を運ぶ。わぁ、力持ち!
こんなコミカルな一瞬も‥
こんなコミカルな一瞬も‥

同校舎は、深浦町の唯一の高等学校なので、消えてしまうと町に住む子供たちは、隣町の鰺ヶ沢高校か、隣県の秋田県能代市の学校へ通わざるを得ません。

先生と生徒たちが一緒に作業。少人数の学校の良さもあるが‥
先生と生徒たちが一緒に作業。少人数の学校の良さもあるが‥
3年生の女子生徒ら
3年生の女子生徒ら
生徒たちは頑張り屋
少し一服。でも、生徒たちは頑張り屋

それがまた、深浦町の衰退に繋がることは、疑う余地はありません。ますます、過疎と限界集落化が進み、いずれは自治体ごと消滅してしまう事も、考えられます。

町役場の総合戦略課・松沢公博課長のお話を聞く
町役場の総合戦略課・松沢公博課長のお話を聞く
生徒たちへ語りかける吉田校長先生
生徒たちへ語りかける吉田校長先生
手際よく進む作業
手際よく進む作業

世界自然遺産の白神山地の麓で、狩猟と採集を続けながら暮らしてきた、純粋な日本的な人々の暮らしが潰えてしまうのです。どうか、このブログをお読みの皆さまへお願いです。深校生たちへ励ましの声を届けてやってください。

力を合わせて流木を引っ張る
力を合わせて流木を引っ張る
みんなで木を運ぶ
みんなで順序よく木を運ぶ
スコップの扱いも手慣れたもの
スコップの扱いも手慣れたもの

そして、可能な限りの支援をお願い致します。それは、「ふるさと納税」でも「学校への寄付」でも構いません。できれば、私たちのように移住して戴き、子供たちを深校に入学させてやってください。よろしくお願い致します。

抜けるような青空の下で
抜けるような青空の下で
いつも笑顔が絶えない、素晴らしい仲間たち
いつも笑顔が絶えない、素晴らしい仲間たち
4人がかりで運ぶ
4人がかりで運ぶ

写真や記事の無断使用を憂う(HP管理者からの連絡を乞う)

下記のURLに注目。

「http://substandard.sub.jp/cambodia_flag_an_feng_8_imo9365726.htm」

     ↓

サブスタンダード船

上記に張り付けたURL。日本国内の放置座礁船の事を、舌鋒鋭い論調で追及している素晴らしいホーム・ページです。が、私たちが公開している記事や写真を無断で使用し続けており、重大な著作権の侵害が続いています。

集めても集めても、限がないほど積みあがった漂着ゴミ
集めても集めても、きりがないほど積みあがった漂着ゴミ
いつまで、このままなのか。舐められているとしか思えない対応
無断使用されている座礁船の写真

いったい誰が作っているページなのかまったく判らず、こちらから連絡をしようにも完全な一方通行状態です。内容に悪意が込められているのならば、何らかの法的手続きを取りたいところですが、その内容がとても面白く、逆に応援したくなるような記事のオンパレードなのです。

人間が流れ着いたのかと思った光景。近づいてみると‥
無断使用されている写真
作業が終了。主催者の話を真剣な面持ちで聞く参加者ら
作業が終了。主催者の話を真剣な面持ちで聞く参加者ら

特に、放置座礁船問題を「放置する」かのような国や県への対応に、法的な裏付けと舌鋒鋭い論調で攻め込む内容が、読ませる側を唸らせます。できれば、お近づきになって、色々と教えを乞いたいのですが、HP内にはコメント欄もなく、連絡の取りようがありません。

船体が真っ二つに折れてしまった座礁船。後方は森山地区の家並みと白神の山々
無断使用の写真
生徒たちの前で、写真を掲げながら哲二が講義。風体が怪しすぎる‥
生徒たちの前で、写真を掲げながら哲二が講義。風体が怪しすぎる‥

もし、HPの管理者が、この書き込みを見て下さったら、コメント欄に連絡ください。でないと、著作権法に抵触している事案として、それなりの行動に出ますよ(笑)。可能な限り、コンタクトを取りたいです。証拠のページは保管してありますので、逃げられませんから。

足の踏み場もないほど、積みあがった海岸のゴミ
足の踏み場もないほど、積みあがった海岸のゴミ

で、記事の中に、自分たちの活動のアピールのために、と書かれていますが、いけませんか?。当然、国(国交省)や青森県(河川砂防課)へも、取材を兼ねた連絡をし、「国民の税金での負担が無きよう、船主側から撤去費用を出させる」ように働きかけました。

「律子さん、これ何ですか」。きっちりと分別するため、質問に来た女子生徒
「律子さん、これ何ですか」。きっちりと分別するため、質問に来た女子生徒

そして、マスコミの皆さまへ、船主が撤去費用を踏み倒す可能性が高いことと、PI保険が適用されそうにないことをお伝えし、高校生らの清掃活動を通して、全国へ発信して戴きました。その次点で、こうした事実を知っていた報道関係者は皆無でした。

折れて傾いた船体の横でゴミを拾う生徒たち
折れて傾いた船体の横でゴミを拾う生徒たち(無断使用)

ゆえに、子供たちへの「環境と防災、近隣国との外交問題を考えるきっかけとなったボランティア学習ができた」こと。と、マスコミ各社の「報道に繋がった」ことを考えると、夫婦と数人の地元の子供たちだけが無償で活動する、「弱小な市民団体」としては、それなりの成果だったと思います。

私らの会の大間越3人娘も参加。最年少にもかかわらず、動きが良い、
私らの会の大間越3人娘も参加。最年少にもかかわらず、動きが良い

褒めて欲しいと言いませんが、HPへ取り上げて下さるのならば、せめて一言ぐらいの声掛けが欲しかったです。豊富な知識と取材力で、既存のマスコミを遥かに超える情報発信をされている大先輩なので、ぜひご指導を願うのと同時に、無断使用にならないように、ご連絡ください。

座礁船の横で憤る伊勢親方
座礁船の横で憤る伊勢親方

書き込んで戴くコメント欄は、一切外へは公表しません。これだけ舌鋒う鋭く、問題に切れ込まれる大先達とお見受けしていますので、大人の対応を切に願います。当方は、「日本写真家協会」に所属する職業写真家です。著作権には、ちょっとうるさいですよ(笑)

東奥日報「Juni Juni」の連載:6回目

東奥日報「Juni Juni」の連載6回目
東奥日報「Juni Juni」の連載6回目

すっかりご無沙汰してしまいました。公私ともに忙しくて、ブログを更新する暇がありません。おまけに夏風邪を引いたり、軽い熱中症になったりして体調を崩したのも誤算でした。でも、ようやく仕事が一段落してきたのと、体調も戻ってきたので再開します。

周りを窺いながら子供を泳がせるお母さん
周りを窺いながら子供を泳がせるお母さん

今回はオシドリです。仲良し夫婦の象徴とされてきたカモの仲間である水鳥ですが、毎年のようにパートナーを変えるお盛んな夫婦で、子育てもお母さんしかしません。お父さんは、ヒナが生まれても知らんぷりで、どこかへ飛び去ります。

岸辺へ近づく親子
岸辺へ近づく母子

実は、オシドリの取材や撮影は、夫の哲二と共に、2回(2日間)チャレンジしただけで、本格的な仕事をまだ実施していません。生き物の取材以外のことが忙しくて、よきタイミングの時に出掛けられないのです。

同じようにオシドリが繁殖している別の池で撮影したニホンアナグマ。昼間なのに堂々と現れて餌をあさっていた
オシドリが繁殖している池で撮影したニホンアナグマ。昼間なのに堂々と現れて餌をあさっていた

でも最近、尊敬する動物写真家の先輩が訪ねて来られて、オシドリを狙っていることを聞かされました。沖縄のチャンプルー文化のように、あれもこれもミックスしたような仕事をしている自分が恥ずかしくなる、と哲二。白神のオシドリも、きちんと取材する気構えを持ったようです。

岸辺に近い茂みに隠れた親子。一部のヒナは陸に上がりそう
岸辺に近い茂みに隠れた親子。一部のヒナは陸に上がりそう

森を歩くとあちこちの湖沼や渓流、集落近くの田で見かけるオシドリ。その生態は、シノリガモと同じように不明な部分が多いそうです。子供たちとの活動に力を入れるばかりで、かんじんの生き物の行動を追えていないのは本末転倒です。

モリアオガエルを食べるオシドリ
モリアオガエルを食べるオシドリ

今後はもっと、白神山地の生態系の取材に力を注ぎたいと考えています。だから活動に参加する子供たち。もう少し自主性を持って、調査に参加して来ないと、おいて行っちゃうぞ(笑)。浜田さん夫婦も精一杯頑張るから、一緒に歩んでいこうね。

小学生だもん。観察中、ちょっとおイタもいたします。でも、大事な場面では、きちんと行動できます
おイタばかりしていると、置いてっちゃうぞ(笑)

東奥日報「Juni Juni」の連載:3回目

東奥日報「Juni Juni」の連載の3回目
東奥日報「Juni Juni」の連載の3回目(紙面の著作権は「東奥日報社」にあります。無断使用や転用は厳禁です)

ゴールデンウィークの連休で1回分飛んでしまい、久しぶりの掲載です。マタギの親方の取材に関わったことで、白神山地の麓の集落に住むことになり、地元の子供たちと生き物の観察を始めるきっかけになった話です。

白神山地の麓の里山で、ウサギの皮をむく伊勢親方=深浦町で
今回も使ってもらえなかったウサギの解体。子供新聞だから、仕方ないけど‥
少し可哀想だけど、とても美味しい夕食になった
可哀想だけど、とても美味しいお鍋になった

世界自然遺産の住人といっても、現代風の生活を送る若い世代の方々は、自然と関わることが少ないように見えます。過疎の村には、勤め先も少なく、通勤や通学も遠方になってしまうため、ほとんどが車を使う暮らしになってしまいます。

熊見台の近くにある山の湧水。祝杯用のビール?
熊見台の近くにある山の湧水。誰かが冷やす、祝杯用のビール?
命の恵みに感謝し、獲った獲物はすべていただく。手も美味しい食材に
命の恵みに感謝し、獲った獲物はすべていただく。手も美味しい食材に

たまの休日も、最寄りの地方都市まで買い出しに行かなければならず、近くの森に出かけて散策する時間もありません。子供たちも、ほとんどがバスや電車通学のため、帰宅時間は決まっており、登下校時に寄り道したり、放課後に森で遊んだりできません。

獲物を狙う鋭い目
獲物を狙う鋭い目
春先に雪崩れた雪渓を越える親方

そして、若者が都会へ出てしまうことで「地方の少子化」が進み、子供たちの絶対数が少ないのです。お友達の家は歩いて行ける距離になく、休みの日は一人で自宅でゲームをしたり、テレビを見たりして、過ごしています。

子供たちに輪かんじきの着け方を教える親方
かんじきを付けて雪山を歩く親方。立ち上がるときに背筋を伸ばした
かんじきを付けて雪山を歩く親方。立ち上がるときに背筋を伸ばした

親方は、そんな子供たちのためにと、縄文以前の時代から続けられている「狩猟採集」の暮らしを実践して下さっています。この後のシリーズは、白神に暮らす生き物たちの紹介と伝統的な神事などを報告して行きます。ご期待ください。

高校生に木の種類を教える親方
高校生に木の種類を教える親方
精悍な面持ちで銃を放つ親方
精悍な面持ちで銃を放つ親方

東奥日報「Juni Juni」の連載:2回目

「Juni Juni」での連載記事の2回目  (紙面の著作権は「東奥日報社」にあります。無断使用や転用は厳禁です)
「Juni Juni」での連載記事の2回目  (紙面の著作権は「東奥日報社」にあります。無断使用や転用は厳禁です)

「Juni Juni」の連載です。前回の続きで、白神マタギたちのクマ猟に同行させて戴いた時のエピソードです。新聞記者や女性が、伝統的な仕来たりを重んじる山人たちに受け入れて貰えるのか、を描きました。ここでも、伊勢勇一親方の人徳と、岩崎マタギたちの「懐の深さ」に助けられました。

仕留めたクマに食らいつくロッキー
仕留めたクマに食らいつくクマの狩猟犬・ロッキー

今から、18~19年ぐらい前の話です。ご一緒した方々の一部は、すでに鬼籍に入られており、時の流れの速さを感じてしまいます。当時は、1995年に発生した阪神大震災やオウム真理教の一連の事件などが、世を賑わしていました。夫の哲二は、それらの仕事にも関わっていましたが、どちらかというと主に海外での紛争地取材に明け暮れていました。

仕留めたクマを引っ張る白神のマタギたち
仕留めたクマを引っ張る白神のマタギたち
アフガンの首都の近郊であった不発弾処理を伝える紙面
アフガンの首都の近郊であった不発弾処理を伝える紙面

アフリカ・ルワンダやアフガニスタンの内戦など、一歩間違えると、命を落としかねない戦場ばかりです。現場の事情に理解がある上司と組める時はいいのですが、新聞社内の論理や机上の空論を振りかざす上司が担当になると、現場を無視した無理難題な指令が下されたようで、とても苦労した、と振り返ります。

紙面での連載の一部
アフガン内戦を伝える紙面での連載の一部
哲二がアフガンで撮影した写真グラフ
哲二がアフガンで撮影した写真グラフ

中でも、アフガニスタンでは、あまりに理不尽な社命に憤り、上司に歯向かったところ、「もう君は二度と海外主張に出さない」と、強制帰国の命。帰ってすぐ、大喧嘩になり、腹立ちまぎれに未消化だった休暇を取って、私と箱根の温泉で骨休めしていました。

隠し撮りでタリバンが支配する当時のカブール軍空港を撮影した影像が掲載された紙面。見つかれば処刑の可能性も
隠し撮りでタリバンが支配する当時のカブール軍用空港を撮影した写真が掲載された紙面。見つかれば処刑されたかも‥
ルワンダ内戦のルポ
ルワンダ内戦のルポ

すると、社から一本の電話が。「南米ペルーで日本大使館が占拠された。すぐに行って欲しい」との命令。哲二は、「私は二度と海外へ出されないのでしょう。何ですか、舌の根も乾かぬうちに」と、憤激しています。そして、「お断りします。もう私は、国内の取材だけで充分ですから」

ルワンダの写真グラフ
ルワンダの写真グラフ
射止めたクマを解体するマタギたち。山の神に恵みを得る感謝をして、すべての部位をありがたく頂戴する
射止めたクマを解体するマタギたち。山の神に感謝をして、すべての部位をありがたく頂戴する

そして、白神山地で、マタギたちの生き様を追いかけることになったのです。上司の命令を蹴った後ですから、仕事に自由はまったく利きません。ゆえに、溜まっていた休暇を取って、出張の経費は自腹で取材していました。この時から、時期が来たら会社を辞める決意を固めていたようです。

阿仁マタギの流れを組む上杉親方と語る伊勢親方。上杉親方はかえでちゃんのお祖父ちゃん
熊撃ちの現場で、阿仁マタギの流れを組む上杉親方と語る伊勢親方。上杉親方はかえでちゃんのお祖父ちゃん
熊見台からクマを狙う伊勢親方
熊見台からクマを狙う伊勢親方

が、またしても、スノーモービルに乗る親方の姿を見た上司が、「現代のマタギはスノーモービルで猟をするのか。おもしろいな。それを記事にしよう」と指令。それだけを取り上げたら、世界自然遺産に登録された後、狩猟をする機会や場所を狭められて苦労する、山人たちを茶化すような内容になってしまいます。

冬場の狩猟で、スノーモービルに乗る親方
冬場の狩猟で、スノーモービルに乗る親方
秋のなめこの収穫
秋のなめこの収穫

そんな、ミスリードになりかねない記事と写真は出したくない、と哲二は拒否。また、意見が食い違ってしまい、あえてボツにしたそうです。そして、今までお蔵入りにしていた内容の一部を、東奥日報さんの「Juni Juni」の紙面を借りて報告しています。

熊見台でクマを探す
熊見台でクマを探す
ウサギ狩りに臨む親方。雪盲除けのメガネが時代を感じさせる
ウサギ狩りに臨む親方。雪盲除けのメガネが時代を感じさせる

ドロドロした企業内の嫌な話ですが、そうした事が重なって、会社を早期に退職してフリーとなる道を選んだ夫が、ずっと追いかけてきたテーマのひとつです。いつか、どこかで伝えたいと考えていました。

射止めたクマに手を合わせる伊勢親方
射止めたクマに手を合わせる伊勢親方
初冬、積もった雪からのぞくなめこを採取
初冬、積もった雪からのぞくなめこを採取

詳しい内容は、いずれまとめて発表しようと思っていますが、まず序章(プロローグ)として、お付き合いください。消えゆく日本の姿を地道に伝えていくために、今後とも、夫婦で取り組んでまいりますので。

皆既日食に浮かび上がるブナの梢
皆既日食に浮かび上がるブナの梢
皆既日食がブナの木陰から見えた
皆既日食がブナの木陰から見えた

東奥日報社の小中学生向け新聞「Juni Juni」で連載が始まりました:1回目

「Juni Juni」での連載記事の1回目
「Juni Juni」での連載記事の1回目  (紙面の著作権は「東奥日報社」にあります。無断使用や転用は厳禁です)

★「Juni Juni」紙面のURL 

http://www.toonippo.co.jp/junijuni/

朝日小学生新聞に次いで、青森県の県紙「東奥日報」の小中学生新聞「Juni Juni(ジュニ・ジュニ)」で、連載を担当することになりました。白神山地の生き物や、そこに暮らす人々の生活文化などを紹介する予定です。

県内での読者層が厚い地方紙なので、新参者の移住者が胸を張って出せる記事は多くありません。が、都会暮らしの長かった、転勤族の元新聞記者夫婦が綴るフォト・エッセーと、読み取って頂ければありがたいです。

雨の森に現れた、全身を水滴で光らせたツキノワグマ
雨の森に現れた、全身を水滴で光らせたツキノワグマ

この手の話を毎回、子どもたちへ向けた内容に仕立てるのがとても難しく、朝小でも苦労しました。連載終了後も、ほんとうに面白く読んで戴けたのだろうか、独り善がりでなかったのか、と自責の念にかられる日々でした。

また、新たな場所でチャンスを下さったので、今度はもっと解りやすく書かなければ、と謙虚な気持ちで臨みます。第一、第三火曜日の東奥日報・夕刊に折り込まれています。よければ皆さま、ご購読いただければ嬉しいです。

新緑のブナの木肌にクマの爪痕が残っていた
ブナの木肌にクマの爪痕が残っていた

最初は、旧岩崎村(約10年前に深浦町と合併)を取材で訪ねたときのエピソードと、クマのお話です。深浦町のマタギ・伊勢勇一親方にも登場願っています。

それでは、1年間、よろしくお願いします。記事の量や写真の扱いも、破格の大きさで掲載して下さっています。期待に応えて、頑張りたいと夫婦で誓い合ってます。よろしくお願い致します。