みらいを紡ぐボランティア

ジャーナリスト・浜田哲二と学生によるボランティア活動

青森県深浦町の小さな集落     
デブ夫婦のウォーキング日記⑥「漂着ゴミと隣国との関係」

デブ夫婦のウォーキング日記⑥「漂着ゴミと隣国との関係」

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 健康診断の結果、「とんでもなく太り過ぎだ!」と医者から叱られた夫婦。ずっと座りっぱなしだと早死にしそうなので、1日7000歩~8000歩を目標にウォーキングを始めました.

    敷地内には、サルのふんや熊の足跡が残っていることも

 近所の海岸や裏の里山を目指して、散歩を兼ねてぶらつきます。大雨は降らないかな、落雷の心配は‥、と天気を睨みながら、早朝や夕刻、熊がウロウロしない時間もはかって歩くのです。

    廃墟となっているロマンの里

    ロマンの里に掲示されている看板

 ここ数日の嵐のような荒天がようやく落ち着き、本日の午後は海岸の周辺をゆっくりと周ってみました。と、あちこちに物騒な看板が立っています。どこから誰が密入国してくるのか。北朝鮮からの船が流れ着いたり、怪しい人が納戸に隠れていたり、そうした話題に事欠かないのが深浦町。先日は、米軍の戦闘機が燃料タンクを落として行きました。

    プロパンガスのボンベも‥

  アメリカも含めた隣国の言葉で「ようこそ青森へ」の看板

 秋田との県境には、「ロマンの里」という閉鎖中のオートキャンプ場があります。すでに、廃墟の佇まいですが、ここはあの有名な「ふるさと創生事業」で造られた施設。その入り口の看板には、ロシアや中国、韓国などの言葉で、「ようこそ青森へ」と書かれています。でも、コロナ禍と過疎が進んだ村には、そうした隣国の観光客はほとんど訪れていません。

    ハングル表示の洗剤?の容器

 代わって、大挙して押し寄せてくるのは、かの国々から流れ着いたゴミ。海が荒れた翌日には、嫌というほどハングルやキリル文字などが描かれたペットボトルなどが漂着しています。遠方から見たら、五輪のシンボルのようなものが。近づいたら、強化プラスチック製の巨大なパイプでした。プロパンガスのボンベなども転がっています。使用済みの注射器が散乱していたこともあり、一見、風光明媚な海岸も危険と隣り合わせの寄せ場なのかもしれません。

  清涼飲料水?。牛のマークの回りにキリル文字の説明が

 最近、そうした隣国との関係がよくありません。国境や海の権益争い、そしてナショナリズムの煽り合い‥。いやーな過去を思い起こすようなヘイトな罵りあいも散見されます。日々歩きながら、この美しい日本海がキナ臭い紛争地になってほしくないなぁ、と夫婦で呟きあいます。どうすればお互いを理解し、リスペクトし合えるのか。数年前に海岸を一緒に清掃した若者たちと、また語り合いたくなりました。

遠くから見ると五輪のモニュメントに見えた巨大なパイプ

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