シノリガモのシリーズ。
今回は一緒に観察している小学生たちのお話です。
自分たちが生まれ育った地域で繁殖する野生鳥獣を愛する純真な女の子たちです。
もう可愛くて、夫婦揃って目尻が下がりっぱなしで、イタズラをしても怒れません。
良くないのですが、そう目に余る行為をするでもなく、本当に子どもらしい児童たちです。
よければ、記事と写真を見てください。
カモのヒナと同じ愛らしさに満ち溢れていますから。
シノリガモのシリーズ。
今回は一緒に観察している小学生たちのお話です。
自分たちが生まれ育った地域で繁殖する野生鳥獣を愛する純真な女の子たちです。
もう可愛くて、夫婦揃って目尻が下がりっぱなしで、イタズラをしても怒れません。
良くないのですが、そう目に余る行為をするでもなく、本当に子どもらしい児童たちです。
よければ、記事と写真を見てください。
カモのヒナと同じ愛らしさに満ち溢れていますから。
先日の朝日新聞全国版に続いて、地元新聞の社会面トップでシノリガモの記事と写真が紹介されました。
この記事には、鳥のことよりも、一緒に観察している小学生たちのことが詳しく書かれています。
昨年の秋から、ずっと川に通いつめてくれる3人は、もう無くてはならない観察仲間です。
鳥と同じで、日々成長を続けており、間もなく書き込むシノリガモの記事の3部目で紹介いたします。
このHPを見てくださる皆さま、よければ、子どもたちとシノリガモにご支援ください。
よろしくお願い致します。
夫の新聞記者時代の上司で、同時期に朝日新聞社を退職し、今は富山県魚津市にお住まいの清水祐一さん。最愛のふる里で、自然と親しみながら日々の暮らしを綴る、「土を耕し、山・川・海に学ぶ」と題した「UOZU通信」というホームページを開設されています(リンク先は当HP参照)。
そんな気の合う田舎暮らし仲間から、珍しい品々が詰め込まれた季節の便りが届きました。開けてみると、香ばしい潮の香りと土の匂いが入り混じった不思議な空気が立ち昇ります。一つひとつの包みを解いたら、ホタルイカの素干しと大和芋という自然薯が詰め込まれていました。わーっ、と喜ぶ夫。両方とも大好物です。
まず、ホタルイカ。肌がエンジ色に輝く、カラリとした干し具合が見事です。夫は、「ウルトラマンに登場した宇宙人のようだなぁ」と、不届きなことをポツリ‥。干物屋でも見かけない、珍品です。若干の磯臭さと味付けスルメのような香りが、なぜか郷愁を誘います。早速、つまみ食いをしようとする夫を制して、冷蔵庫へ。美味しい佃煮にしてあげるから、ね。我慢しなさい。
そして大和芋は、ひげ根が生えた立派なお芋。夫の故郷の高知県に住んでいた亡き母が、「リッちゃん、これは手芋と呼ぶ自然薯で、哲二の大好物やから、摺りおろして食べさせてやって」と何度か送ってくれた品です。確かに、手の形に似ている部分もあるようです。ふんわりとした土の匂いが素晴らしい。どちらも、北陸・魚津の海と土が育んだ産土(うぶすな)です。
清水さんによると、今年はホタルイカの大規模な「身投げ」があったそうです。私たちには聞き慣れない言葉ですが、産卵のため沿岸に押し寄せたホタルイカが、浜に打ち寄せられる不思議な自然現象で、富山市から魚津市にかけての富山湾沿岸では、春の風物詩として有名です。
新月の夜などに見られ、深海に生息するホタルイカが、微かに発光しながら岸辺に打ち上げられる様は、息をのむ美しさ。UOZU通信にも、大量のホタルイカが波間に漂う不思議な光景が紹介されています。今回の干物は、そのホタルイカを清水さんが網ですくい、丁寧に干しあげて下さったものだそうです。太陽の光と海辺の風をたっぷりと浴びた素干しは、そのまま軽くあぶって食べてもよく、噛めば噛むほど滋味が口中に広がります。
沢山戴いたので、一部を佃煮にしてみました。
用意するのは、ホタルイカの素干しのほかに、酒、砂糖、醤油、みりん、生姜。まず下準備として、素干しの目を取り除きます。残しておくと、食感がよくないからです。硬いですが乾いている方が、簡単にむしり取れます。そして、生姜を千切りにしておきます。
さて、調理開始です。ホタルイカの素干しは、水に入れて二度ゆでこぼし、軽く洗っておきます。次に、鍋にゆでたホタルイカを入れ、酒を注ぎ火にかけます。ひと煮立ちして程よい硬さになったら、砂糖、みりん、生姜、醤油を入れ、味を見ながら煮詰めてゆきます。好みの味と美味しそうな照りが出たら、出来上がりです。噛みしめると、濃厚なイカの旨みと少しほろ苦い風味が広がり、まさに酒飲みが好む大人の味になりました。
そして大和芋。清水さんの畑で丹精された逸品です。高知の実家の母が育てていた手芋と、姿かたちはそっくりです。おろすと天然の自然薯に近い独特の強い粘りがあります。 摺り下ろしてトロトロになった芋に、小口切りの青ネギと生卵を落とし、醤油ともみ海苔で味付けした美味しさは、堪えられません。ご飯にのせても最高のおかずになります。
が、今回は夫の要望に応え、お酒のあてとして、すりおろした芋を海苔に包んで揚げる「落とし揚げ」を作りました。作り方は至って簡単。すりおろした芋に塩を少々加えて味付けし、四角く切った乾燥海苔に乗せて、そっと油で揚げるだけです。コツは、揚げるとタネが膨らむので、できるだけ量を少なくして包むことぐらいかな。海苔がぱりっと揚がれば、出来上がりです。アツアツに塩をちょこっと付けて、どうぞ召し上がれ。
清水さん、ありがとうございます。お礼の返信用の記事が遅れましたこと、深くお詫びいたします。芋は夫が急かすので、早々に食べてしまったのですが、ホタルイカを食べる前に、体調を崩したり、お客さんが多数訪れたりして、多忙のために料理できませんでした。そして昨夜、ようやく夫に食べさせた所、美味いうまいを連呼し、お酒も大量に飲んでいました。そのバカみたいなはしゃぎっぷりは、美味しさ以上に大切な友人からの贈り物が嬉しかったようです。
次は私たちがお返しをする番です。もう少しお待ちください。白神の季節が深まる頃、世界自然遺産のエッセンスがたっぷりと詰まった、山の恵みをお送りする予定です。夫は、青森・秋田の美味い酒も送るぞー、と、大声で吼えています。魚津の素晴らしさをたっぷりと堪能できた素敵な故郷の味に感謝いたします。ご家族と自らのお身体を大切に、田舎暮らしを満喫してください。ありがとうございました。
7月2日付け「朝日新聞の全国版」に記事と写真、動画が掲載されています。
下記のURLをクリックしてみてください。
http://www.asahi.com/special/news/articles/TKY201307010320.html
深浦町に移住して以来、ずっと追いかけている水鳥「シノリガモ」の記事を書き込みました。3年前から、定期的に通って撮り溜めた写真も随時掲載してゆきます。
シノリガモは環境省が絶滅のおそれがある地域個体群に指定しており、東北以北の深山の渓流でごく少数が繁殖しています。冬場は、白神山地に面した海岸線に冬鳥として飛来し、結構、普通に見られたりします。が、翌春、ほとんどの個体がカムチャッカやアラスカなどに帰ってしまうのに、一部が白神の渓流に残って卵を産み、雛を育てているのです。
初夏、緑濃くなる渓流で、ポヤポヤ毛のヒナたちがお母さんに遅れまいと一生懸命に泳ぐ姿を見ると、心が打ち震えます。
今年も無事に卵が帰り、可愛いヒナたちの姿を見ることができました。
自然豊かな環境でしか、子育てをしないとされている絶滅寸前の水鳥なので、地域の方々の協力も得ながら、保護活動を進めてゆこうと考えています。このページをご覧になった皆さまも、ご協力をお願い致します。
私の数少ない趣味の一つに、「お茶」があります。中でも、紅茶と茶器をこの上なく愛しております。場合によっては、夫以上かも(笑)。季節やその日の気分に合わせてカップを選び、ポットで入れた紅茶をいただくと、至福の時が訪れます。春から初夏によく使うのが、野イチゴの花と実がデザインされている「ワイルドストロベリー」というシリーズです。イギリスのウェッジウッドというメーカーが出しています。
この絵柄を見て、「ワイルドストロベリーの花って可愛いなあ」と憧れていたら、一昨年、ホームセンターの片隅に小さなポット苗がポツンと売られているのを見つけました。大喜びで二株購入し、早速、植え付けたところ、カップに描かれているような可憐な花が咲き、葉も繁ってきました。
「わー、英国の庭みたい。カッコイイ」と、喜ぶ私を尻目に、夫はあまり興味がない様子。自分が好きな実のなる果樹や、偏愛する豆の世話ばかりしています。挙げ句の果てには、ちょっとずつ、エリアを広げるために伸ばし始めたのランナーの先を、うっかりなのかこっそりなのか、容赦なく踏みつけています。
「ちょっと、それ雑草じゃないのよ。踏まないで。それに、抜かないでよ」と、警告すると、一応は気にしながら、水を与えてくれているようでした。ちなみに夫にワイルドストロベリーと教えたのに、何を勘違いしたのか、いまだに「ワイルドチューリップ」と間違えた呼称を繰り返す始末。真面目にガーデニングをやる気があるのかなぁ‥。
が、いい加減な夫のお世話が聞いたのか、名前の通りワイルドだったのか。当初の可憐な姿からは想像もつかないようなたくましさで、急激に増殖し始めました。今は庭の芝生やシバザクラ、果ては花壇の中にまで侵入してくる始末で、ふと目をやると地を這うように特徴的な葉とランナーが手を伸ばしています。
我が家の庭を気に入ったのは嬉しいけど、こんな「雑草」のような繁殖力は誤算、と腕組みしていると、夫が、「お、この実、食えるんじゃない。すごくいっぱい実っているぞ」と、真っ赤に熟した実を嬉しそうに摘んで、持ってきます。たぶん、食べられると思うけど‥。
うーむ、あの食い意地が張ったヒヨドリやカラスも食べに来てないしなぁ。でも、恐る恐る口に含んでみると、外国産のジャムの瓶に鼻を突っ込んだような、強烈な芳香が広がりました。すごいよ、これ、と顔を見合わせました。ただ、味は酸っぱくて、たくさんは戴けません。子供の頃の夫のような、オヤツに飢えた悪ガキだったら、口一杯に頬張るでしょうが、私には無理です。でも、加工すれば、この香りと味を生かすことが出来るかも。
鈴なりの実を夫に採らせようと思い、「ほら、収穫するのは大好きでしょう。あなたが集めていいのよ」と指示すると、なぜか「オレ、忙しいんだ」と言って、家に逃げ帰ろうとします。小さい上、あまりに数が多いのが嫌なようです。「じゃ、写真をお願いね」と命じると、「小さくて難しんだよな、風にも揺れるし」とボヤきながら、渋々カメラを向けています。
野生のイチゴ特有のクセがあるので、素晴らしい芳香と甘酸っぱい味を生かして、今回は私用のジャムにすると決めました。本日、収穫した実は約120グラム。まず塩水に浸し、砂やゴミ、アリなどの昆虫を洗い落とします。きれいになったら、鍋に入れ、果実の半量程度の砂糖をまぶし掛け、しばらく置きます。30分ぐらいで砂糖が溶け、イチゴからたっぷりと果汁が出て、実がひたひたになります。
これを火にかけて、弱火で煮詰めます。木べらなどで、絶えずかき回しながら、出てくる細かい泡を取り除きます。これは灰汁なので捨てるのが王道ですが、もったいないのでお匙ですくって舐めます。だってこの灰汁、とても美味しいんだもの。完成品では味わえない、夫に秘密にしている台所の味です。ジャムがふつふつと沸き立って、十分に煮詰まったら完成。冷めると固くなるので、とろみ具合はお好みで調整してください。
いよいよ、お庭でお茶の時間です。茶器はもちろん「ワイルドストロベリー」。主役のジャムは、大阪で有名な堂島ロールの上にトッピングしてみました。バラが咲き誇る芝生の上で戴きます。濃厚なイチゴの匂いと酸味が、ロールケーキのスポンジにしみ込んで、生クリームの美味しさを引き立てます。紅茶はスリランカ(旧セイロン島)のヌワラエリヤ。わー、夢にまで見た瞬間。お茶もお菓子も美味しい!。梅雨の湿っぽい風まで、快く感じるわね。
と、夫に振っても、「俺、やっぱ甘いもんはダメだわ。早く日が暮れて、一杯飲りたいなぁ」とポツリ。こんな不調法なバカには付き合いきれません。もうひとりで、最高のひと時を楽しみます。でも、これを分かち合うお茶友が欲しいな。あ、いい所に近所のおばあちゃんが通りかかりました。さ、一緒に楽しみましょう。ほら、どうぞどうぞ、と誘うと、「え、お茶っこ?。これから、畑さ行くだよ。また今度な」とあしらわれちゃいました。ごめんなさい。忙しいのに、お気楽なお誘いをしてしまって。
ま、相手に不足は多々あるけど、夫で我慢するか。ほら、お茶をもう一杯いかが、ケーキは食べないの?。と、顔を見ると、空を飛ぶヘリコプターを見たり、ジャムの香りにつられて飛んできたクマンバチを目で追ったりしています。はいはい、甘いのは苦手だし、ゆっくり楽しむよりも、蜂のように急かせかしてしまう性分だもんね。
それに、何よりもお酒が好きだから、お茶の時間はつまらないかな。ハァ‥。よし、来年に収穫できるイチゴは、全部、果実酒にしようね。でも、自分で摘んで自分で漬けるのよ、いいわね。酒、と聞いて急に目が輝く夫。にっこり笑う目尻が、なんかいやらしい。それに、今までのヤル気の無さは何だったの?。ホントけしからん奴です!。
我が家の庭の主役、バラたちが花の季節を迎えました。ガーデニングもバラもまったくの初心者なので、昨年、植えたばかりの苗が冬越しできるか心配していました。それが、どのバラも沢山つぼみを付け、今、真っ盛りになっています。こまめに肥料を入れてやったのと、昨秋夫が、根っこ部分へ薪作りで出来た大量のおが屑を入れたのが雪対策になったのかな。ま、テボケサレ(不器用)な乱暴者も、たまには役に立つことがあるようです。
まず、一番最初に咲くのがフリージア。黄色い大輪の花で、長い北国の冬が終わり、春の花も消える頃、少し寂しくなった庭を明るくしてくれる貴重な存在です。良いにおいで、まさに初夏の香り。でも気が早いんです、この花。儚くもすぐに散ってしまうんですよ。花びらを拾って、お風呂に入れてみようかなぁ‥。カバの行水のような夫には似合わないけど。
そして、最もお気に入りのレオナルドダビンチ。花弁がギュッと詰まった花が次々と咲き誇り、咲いている期間も長いので、今年になって苗を3本追加した品種です。今、我が家の庭で合計、赤3本、ピンク1本が、すべて元気に育っています。大きな株になって欲しいなぁ。挿し木で増やしたい品種のひとつです。ただ、ご近所さんから「このバラっこ、沢山植えてるな。何て種類だべ?」と聞かれたとき、名前を言うのがちょっと恥ずかしいけど‥。
有名どころのバラは、苗のお値段も相応です。近所のホームセンターでは、種類も少ないので、遠方からの取り寄せで賄っています。でも、近くの種苗屋さんに行ったとき、つい買ってしまうのが、安価で可愛いミニバラ。喜び勇んで植えるのですが、なぜかこれが病気の元凶なのです。黒点病にうどんこ病、チュウレンジハバチまで引き寄せてしまいます。結局、バラの花壇から、離れた場所に移植しました。
白神山地にも、野バラがたくさん自生していますが、私たちが花壇に植えているような大きな花をつける品種はありません。ゆえに自宅の庭ぐらいは、英国風に仕立ててみたいと、芝生とバラのガーデニングに挑戦しています。というとカッコいいのですが、実は「雑草」との戦いです。その厄介者の雑草にも、取り寄せた西洋バラにも負けない花があるのです。そのひとつが、コウリンタンポポ。とても美しい小さな花を咲かせます。ところが、薪小屋の前に生えているので、うっかり者の夫がしょっちゅう踏みつけるのです。今年も見事に踏んでくれました。指摘すると、頭を掻きながら、「写真に撮ったからいいだろう」と、反省なき言い訳。許せん。
そして、ホームセンターで買ってきたペチュニアのギュギュ。1年草ですが、大きな株に綺麗な花が満開になるため、夫婦ともに大ファンです。売れ残りのお買い得品を狙うので、あまり良い色が選べないのですが、掘り出し物はないかと花売り場に通いつめています。今年は、紫とピンクでした。まぁ、満足しています。
我が家の「なんちゃってエントランス」に植えたファビュラスは、唯一、白い花をつけるバラです。終わった花をカットすると次々と花芽を出し、昨年は師走まで咲き続けてくれたお利口さんです。でも何故か、一本だけが太い枝となり、株がバランスを失って倒れそうになりました。多分、剪定の失敗かな。ごめん、ファビュラス君。頼りないトレリスに縛り付けて、なんとか凌いでいますが、どうしたらよいのか‥、悩みの種です。
そして、夫が最も気に入っているアンクルウォルターは、花壇の真ん中で堂々とした容姿を誇っています。花は真紅の大輪で、最もバラらしいバラ。まさに女王といった風格です。これを植えるとき、夫婦間でひと悶着ありました。それは、バラを支えるオベリスクの件です。夫は、「女王を植えるならば、いい支柱にしよう」と、目をキラキラさせながら熱心にカタログを見ています。私も同意見ですが、値段が苗の10倍以上もするのです。ふーん、それを買うの。完璧に予算オーバーだから、大好きな酒代を減らすわよ。それでもいいの?。夫は一瞬、ビクッとしましたが、こっくりと頷いています。もうこうなると、翻意させるのは至難の技。結局、上等なオベリスクを仕立てることになりました。お酒は普段と変わらずに飲んでいますけど。
こちらも大輪のピエール・ド・ロンサールは、花の首が長く、薄いピンク色の花がちょっとうつむき加減に咲きます。なので、花を見上げるように仕立てたら、見栄えがするのではと思い立ち、家の壁に這わせようと目論んでみました。が、上方向には伸びないで、どんどん前や横にせり出してきます。そう、ズングリむっくりの形に。うーん、何も、私たちの体型に似なくてもいいのに‥。夫はトレリスを立てて、這わせようとしていますが、思惑とはかけ離れて、丸くなってきています。そうよ、お世話する人に似るのよ、植物も。今まで貴方が飼った犬や猫は、みんな短足でずんぐりむっくりの体型だったわね。バラもそうなってしまうの‥。いやー!!!。
そして、私たちが一番驚いたのが、ツルミミエデン。購入時の配送料金の関係で、おまけで買った1株が、今や高さ3m、幅1mの大株に育ち、花も1000個以上つけています。我が家の出世頭となったこのつるバラですが、実は夫がオベリスクを立てるときに、重要な枝を折ってしまったのです。私が手伝うのを待ちきれずひとりで設置しようとした時に、「あーっ!、嘘だろう‥」という、素っ頓狂な叫び声。驚いて家を飛び出すと、折れたベーサルシュートを手にした慌て者が、がっくりとうなだれて立ち尽くしています。やってしまったな。本人もバラも可哀想でしたが、その情けない表情に思わず吹き出してしまいました。
「大丈夫。まだ、死んでないから、挿し木してみようね」と、慰めると、ホッとしたように従順に従います。このベーサルシュートを使った挿し木が今年、6本の苗となって、新たなバラの木に育ち始めています。夫は、自らの失態を忘れて、この挿し木の功績を自分の手柄のように語っていますが、あの時の情けない声と姿は、私の心の中にしっかりと記憶されています。これでガーデニングでは、偉そうに言わさないわよ。まず、貴方が折ったツルミミの面倒は、しっかり見てもらわないとね。
バラ以外にもクレマチスを栽培しています。蔓性の植物ですが、その頼りなさげな細い枝先に、素晴らしい大輪の花を咲かせてくれます。見方によっては、バラよりも目立つ花です。昨春、植えたのですが、冬場に枯れたように見えて、もうダメかと思っていました。それが、今年も元気いっぱいに咲き誇っています。夫は、「西洋の悪魔の花みたい。子供の頃に見たアニメで、こんな花の化物が出ていた」と気味悪がっています。でも、これを花屋さんに注文したのはあなたでしょ、私ならば、もっと可愛い子にしたはずよ。
道に面した小さな庭なのですが、狭い空間を利用して、その他の花も植えています。ラナンキュラスはキンポウゲ科で、ヨーロッパや西アジアが原産の球根植物です。ケシの花に似ているようで、夫が「アフガニスタンで見たケシ畑にそっくりな奴があった」と、新聞記者時代に仕事で派遣された当時のことを懐かしんでいます。変なこと言わないで、うちが麻薬の素を栽培しているみたいじゃない。本来ならば、春先に咲く花らしいのですが、気候の厳しい北東北では、6月半ばになってようやく最盛期を迎えています。確かにちょっと、ケシに似ているけどね‥
花だけでは飽き足らない夫は、果樹もたくさん植え付けました。そのひとつがグミです。2年前に苗木を買ってきて以来、毎年、実をつけてくれています。一昨年が3個、去年は鳥にやられて全滅、今年はまだ完熟していませんが20~30個程ぶら下がっています。嬉しそうにその実を触りに行く夫が、先日、カメムシがオレンジ色の身にへばりついて、果液を吸っているのを発見しました。激憤しながら殺虫剤を取りに来たのですが、「今、薬を散布したら、食べられなくなるよ」と助言すると、指による「デコピン」で虫を飛ばす作戦に変更したようです。時間があれば、日に4~5回は見回りに行く熱心さ。ただ、乱暴者なので、勢い余って実も一緒に飛ばしそうなのが心配です。よしよし、その心意気でほかの植物の面倒も見てね。バラの花が散ったら、肥料を入れるのを手伝うのよ。えー、カメラを持つから手を汚したくない?。じゃ、写真は私が撮るから、あんたはしっかりと土を掘り起こしなさい。肉体労働が大好きでしょう。ほら、ホラホラ。
前編に続き、薪割り作業の後編を「追跡」で紹介しています。
青森県西津軽地方は、真夏を思わせるような連日の猛暑で、炎天下で作業する薪割りは、悪夢のようでした。
でも、延べ3日間で、今年の冬を越せる燃料の準備は整いました。
作業終了と同時に、待望の雨が降り、すべてのタイミングがうまく合って、ホッとしています。
今年は、地元の共有林の伐採にも、参加しようかと考えており、初めて山の中の木を切る体験ができそうです。
地域の人たちが、厳しい冬を越すために続けてきた作業をじっくり見ることができるので、それも楽しみです。
いずれまた、報告したいと考えています。
先日のブログに、豆ご飯用のグリンピースを栽培していると書いたら、大阪に住む友人が「うすいえんどう」を大量に送ってくれました。豆ご飯大好きの夫(炊き込みご飯の中で、マツタケご飯と1、2を争うぐらい好きなんだそうです)は、「やったぁ」と小躍りして喜んでいます。
「うすいえんどう」は和歌山県などを中心に栽培され、グリンピースと同じく、中の豆だけを食べるエンドウマメ。明治時代に、初めて大阪府羽曳野市碓井(うすい)で栽培されたのが名前のルーツで、改良を重ねて実が大きく、皮が薄くて甘い品種が誕生したそうです。関西地方では豆ご飯の豆としてお馴染みですが、いまや大産地となった和歌山県では、5月4日の「うすいえんどうの日」に、豆の皮むき大会などのイベントが開かれています。
早速、豆ご飯を炊いてみました。さやを剥くと、つやつやで、ぷっくり太ったお豆さんが飛び出してきます。1,2,3,4、‥おっ、これは8人兄弟。どれもぎっしりと実が詰まっています。沢山いただいたので、贅沢に豆を投入しました。味付けはシンプルに塩と日本酒だけ。新鮮な豆の風味を生かします。
炊きたてをよく混ぜて出来上がり。翡翠のような鮮やかな緑が綺麗です。どの器に盛ろうかな。そうだ、山口県萩市の骨董屋さんで手に入れた朱塗りのお椀にしよう。え、どんぶりで食べさせろ。箸を手に夫が騒いでいます。ハイハイ。で、撮影は?。何っ、後回し?。もう仕方ないなあ。ま、夢にまで見た豆ご飯だもんね。ということで、我を忘れている夫に代り、最後の写真は私が撮影しました。こちらでは手に入らない食材、送ってくださって、本当にありがとうございました。(律)
「ありがとう、ありがとう、ありがとう。GTコンビ」(哲)。