みらいを紡ぐボランティア

ジャーナリスト・浜田哲二と学生によるボランティア活動

青森県深浦町の小さな集落     
生き物

朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」5回目

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朝日小学生新聞連載企画「白神山地シリーズ」5回目のPDF

朝日小学生新聞の連載企画「世界遺産の森から島から」に、白神山地シリーズ5回目の記事が掲載されました。今回はニホンイタチの話です。小さい体ながら、俊敏な動きと獰猛さが売りの小型肉食獣。民家の周辺にも頻繁に現われ、家禽類を襲ったり、干してある肉や魚を失敬したりする、嫌われ者です。

雪上を鞭のように身体をしならせて走るニホンイタチ
雪上を鞭のように身体をしならせて走るニホンイタチ

鞭のように身体をしならせて動きまわる姿を、普段、肉眼で捉えることは難しく、まさに森に生きる「忍びの者」のような存在です。そして、白神山地では、ネズミなどのげっ歯類が増えすぎるのを防ぐ重要な役割を担っており、貴重な原生林に息づく多様な生態系の一員として、太古から生き続けてきました。

哲二が残した雪の上の足跡に落ちて、シャチホコのような姿になったイタチ
哲二が残した雪の上の足跡に落ちて、シャチホコのような姿になったイタチ

ロボットカメラの前には、そう頻繁には登場しません。が、雪の上などを走り回っている姿が写っていると、ものすごく愛らしくて、嫌われ者と思いたくありません。我が家では、「イタちゃん」と名付け、しばらく携帯電話の待ち受け画面に使っていました。

ジャンプ力もすごい。木の上から、飛翔する鳥に飛びついたりすることも
ジャンプ力もすごい。木の上から、飛翔する鳥に飛びついたりすることも

深浦のマタギ・伊勢勇一親方や集落の長老らに聞くと、終戦後の貧しい時代、筒罠を使うと簡単に捕獲できたので、皮を取るためにたくさん獲られたそうです。今でも、イタチの毛を使った毛筆は高級品とされています。

アオバトの巣がある樹上を見上げるイタチ
アオバトの巣がある樹上を見上げるイタチ

ロボットカメラにウサギが写ると、その後を追うように登場するイタちゃん。今夜も、目にもとまらぬ動きで、ネズミやウサギを追いかけているのかな。また、電話の待ち受け画面に使いたくなってきたなぁ。私のは、時代遅れのガラパゴス携帯だけど。

朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」4回目

朝日小学生新聞の連載企画「世界遺産の森から島から」に、白神山地シリーズ・4回目の記事が掲載されました。今回から、白神山地の生き物を紹介してゆきます。まず、最初に登場するのが国特別天然記念物のニホンカモシカくんです。

朝日小学生新聞連載企画「白神山地シリーズ」4回目のPDF
朝日小学生新聞連載企画「白神山地シリーズ」4回目のPDF

地元では、アオジシと呼ばれています。生物学的には、とても貴重な存在ですが、白神の森では、結構、出会える子です。過去に、我が家から3軒隣のお宅の窓を突き破って、家の中に飛び込んできたことがあったそうです。ウシの仲間なので、意外に大きくて、力持ち。屋内を無茶苦茶にされたよ、と家主のご夫婦が、笑って話して下さいました。

森の中から姿を現すニホンカモシカ
森の中から姿を現すニホンカモシカ

最近、白神山地への「ニホンシカ」の侵入が取り沙汰されていますが、私らのロボットカメラには記録されていません。西目屋村の方では撮影されているので、心配です。が、白神山地には、過去にニホンシカが棲息していた痕跡があったそうです。人為的なものか気象の為かは不明ですが、何らかの原因で絶滅したのだと考えられます。

遊歩道を歩くニホンカモシカ。人もクマも歩く道。ニホンシカは記録できていない
遊歩道を歩くニホンカモシカ。人もクマも歩く道。ニホンシカは記録できていない

ただ、ニホンシカが存在した当時は、ニホンオオカミも生き残っていたと思われます。シカの天敵であるオオカミが滅びてしまっている今、繁殖力が強いニホンシカが増え過ぎると、生態系に深刻な事態を巻き起こします。侵入を防ぐために何をすべきか。きちんとした態勢を組んだ調査と、侵入を確認した時に働ける狩猟者の確保だと思われます。この問題は、また、章を改めて記します。

朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」3回目

朝日小学生新聞の連載企画「世界遺産の森から島から」に、白神山地シリーズ・3回目の記事が掲載されました。ここで、我らのマタギ・伊勢勇一親方が登場します。写真は、今より若いときに狩猟をしている姿です。ボルトアクションのライフル銃で、約300㍍先の山の斜面にいるツキノワグマを狙っています。この時の巻狩りでは、3頭のクマが仕留められました。

朝日小学生新聞連載企画「白神山地シリーズ」3回目のPDF
朝日小学生新聞連載企画「白神山地シリーズ」3回目のPDF

実は、この回は違う写真も用意していました。それは、最近撮影したウサギの猟のシーンです。雪上で仕留めた獲物を、あっという間に皮をむいて肉にしてしまう、やや残酷な場面。小学生には刺激が強すぎるのでは、という配慮が働き、射撃の写真になりました。撮影と同時に弾が発射されましたので、獲物を狙う親方の緊張が伝わって来るようなカットです。

白神山地の麓の里山で、ウサギの皮をむく伊勢親方=深浦町で
ウサギの皮をむく伊勢親方

 ただ、動物がお肉になる現場を見せたかったので、残念な想いも残ります。最近、私たちの口に入るお肉は、きれいに切り分けられてパック詰めで販売されています。今の子供たちには、食肉は生きていた動物を解体して得たものだ、という事実が、ビジュアル的にも伝わりにくい時代です。だから、現代でも、山野にいる獣を狩りとって暮らしている人を紹介したかったのですが、なかなか想うようにはいきません。

スノーモービルに載せられるウサギ
スノーモービルに載せられるウサギ

でも、白神の連載を子供たちに読んでもらえるだけでもありがたいので、こうした試みを小出しにしながら、次へ繋げてゆきたいと考えています。次回はどんなお話をお見せできるのか、楽しみにお待ちください。

朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」2回目

朝日小学生新聞の連載企画「世界遺産の森から島から」に、白神山地シリーズ・2回目の記事が掲載されました。今回は、「マタギ」が冬眠から目覚めたツキノワグマと対峙する話です。伝統的な狩猟法である「巻き狩り」で獲ったクマに、伊勢親方の愛犬「ロッキー」が勇敢にかみついている写真も採用されています。

朝日小学生新聞連載企画「白神山地シリーズ」2回目のPDF
朝日小学生新聞連載企画「白神山地シリーズ」2回目のPDF

藩政時代に津軽地方を治める殿様へ、毛皮や熊の胆などを献上してきた白神の「マタギ」たち。かつては、野生動物の肉や毛皮が珍重され、換金できた時代もありました。でも、近代化と共に訪れた便利な暮らしが、自然の恵みを戴きながらの営みを現代人から遠ざけました。ただ深浦は、伊勢親方をはじめ、山、川、海と関わって生きている人の暮らしが、今も色濃く残っている町です。地元にも、先人の生活文化を学び、「マタギの知識や技能」を受け継ぐ子どもが育ってほしい、と願っています。

春は別れの季節

3月31日付で深浦町役場を定年退職された七戸暁課長(手前中央)

3月31日付で深浦町役場を定年退職された七戸暁課長(手前中央)

春は別れの季節です。子供たちと活動中のシノリガモ観察などで、たいへんお世話になった深浦町役場・観光課の七戸暁課長が、3月31日をもって定年退職されました。大間越3人娘を始め、「白神の生き物を観察する会」の小学生メンバー4人が、「一言お礼を申し上げたい」と、庁舎勤めの最後の日に花束を持って駆けつけました。

感謝とお礼を込めて花束の贈呈

感謝とお礼を込めて花束の贈呈

同役場・観光課は、シノリガモの繁殖が確認された時から、足掛け3年にわたる調査と観察にご協力して下さいました。そして昨年、世界遺産登録20周年を記念して実施された、白神と屋久島の子供たちによる交流事業も、吉田満町長を中心に観光課の七戸課長たちが、道筋をつけて下さいました。

ご挨拶にうかがったメンバーらと固い握手。おずおずとしたかえでちゃん(右端)の手の出し方に皆が爆笑

ご挨拶にうかがったメンバーらと固い握手。おずおずとしたかえでちゃん(右端)の手の出し方に皆が爆笑

子供たちは最後のご挨拶に、「シノリガモを守るための看板を作ってくれてありがとうございました」。「屋久島に行って多くの事を学ぶことができました」。「将来は、マタギになって白神に残ります」。「これからもずっと観察を続けて白神の自然を守りたい」と、それぞれが感謝の言葉と決意を述べました。

白神と屋久島のメンバーから贈られた屋久島焼酎の「三岳」を手に笑顔の七戸課長

白神と屋久島のメンバーから贈られた屋久島焼酎の「三岳」を手に笑顔の七戸課長

そして、永年勤められたことに敬意を表して子供たちが花束を手渡すと、七戸課長は会の全メンバーと固い握手を交わし、「これからも応援しています。頑張って下さいね」と、励まして下さいました。七戸課長、長い間、お疲れ様でした。そして、本当にありがとうございました。子供たちに、地域の自然や生活文化を通して、白神山地の素晴らしさを実感してもらう取り組みは、今、始まったばかりです。一町民になられても、これからのご支援をお願い致します。

一緒に屋久島へ行った岩谷課長補佐も異動することに。税務課の課長に栄転された

一緒に屋久島へ行った岩谷課長補佐(右端)も異動することに。税務課の課長に栄転された

朝日小学生新聞が始める世界自然遺産の連載一回目

朝日小学生新聞が始める世界自然遺産の連載一回目

朝日小学生新聞が始める世界自然遺産の連載一回目

朝日小学生新聞で2014年4月2日より、国内にある4カ所の世界自然遺産の今を子どもたちへ伝える連載が始まりました。「世界遺産の森から 島から」というシリーズで、白神山地(青森県)、屋久島(鹿児島県)、知床(北海道)、小笠原(東京都)の自然やその成り立ち、そこで暮らす人たちの生活文化などが紹介されます。その栄えある第1回目に、私たちが担当した白神山地の記事と写真が出ました。最初は世界有数のブナ林に暮らすツキノワグマのお話です。毎週水曜日の3面コラム欄に掲載され、週1回のペースで来年3月末まで続く予定です。期待される2回目は小笠原諸島の記事が準備されています。

雨あがりの森に現れたクマ。四つん這いになっても体高が1㍍以上あり、かなりの大物だ

雨あがりの森に現れたクマ。四つん這いになっても体高が1㍍以上あり、かなりの大物だ

当ホームページの読者の皆さま、ぜひ、この連載にご注目下さい。というのは、朝日小学生新聞を介して、日本国中の子どもたちへ、白神山地の自然や生活文化などをお伝え出来るからです。そして、この森で生きる野生動物やマタギの暮らし、それに関わる子どもたちの活動などを1年間書き連ねることで、「次世代への自然遺産の継承」と「生活文化の伝承」に繋がる取り組みを知ってもらえる契機になると、考えたのです。おっと、あんまり手の内を明かすと編集者に叱られそうです。今後の内容に、乞うご期待ください。

朝日学生新聞社編集部

www.asagaku.com/

可能ならば、上記URLを参照にして、お子さんたちのために朝日小学生新聞を購読するようにお願い致します。私たちも大好きな子供新聞です。 

このクマも雨中に現れた。雨はお互いの音と匂いを消す、とマタギの親方は語る

このクマも雨中に現れた。雨はお互いの音と匂いを消す、とマタギの親方は語る

ホラ貝との戦い!㊦

ホラガイを引っ張り合う浜田兄弟。周辺の物を壊しそうな雰囲気

ホラガイを引っ張り合う浜田兄弟。周辺の物を壊しそうな雰囲気

なかなか身が出ないので、しびれを切らした兄弟が、手で引っ張り出そうとした。が‥

なかなか身が出ないので、しびれを切らして手で引っ張り出そうとしたが‥

正直言って、身を出すのにこんな苦労した貝は初めてです。結局、中身の取り出しは、一晩中ぶら下げて弱らせ、翌朝、筋肉が伸びきったところに刃を入れて、食べられる身の部分を切り取りました。実は前の夜、力自慢で乱暴者の義兄と夫が、お互いが踏ん張りきれないほどに力を入れて引っ張り出そうとしましたが、結んだ紐が切れそうになるだけで、まったく出てくる気配がありません。そのうち力が余って、貝殻や蓋がミシミシと割れそうになったので、慌てて止めさせました。割れたら、元も子もないからね。

ついに出てきた。が、内臓は貝の中に残ってしまった

ついに出てきた。ただ、内臓が貝殻の中に残ってしまった

ホラガイは、高知県沿岸で獲れる巻貝ですが、地元では「ヒゲポッポ」と呼ばれており、その語源はよく判っていません。大きな個体は殻長40cm前後にまで成長します。この子は30㎝を少し越えていました。食べ方は、酢の物や煮付けなどにすると聞きましたが、活きが良かったので今回は刺身にして食べてみました。

色もきれいで、香りも良い身。でも、ヌルヌルしているのと、突き出た突起のような目が怖い‥

色もきれいで、香りも素晴らしい。でも、ヌルヌルしているのと、突き出た目が怖い‥

可哀想だけど、まっぷたつに割る

可哀想だけど、まっぷたつに割る

 その味ですが、アワビとサザエをミックスして柔らかな甘味を加えたような、さわやかな旨み。身も硬すぎず、柔らかすぎることもない、丁度良い歯ごたえです。初めて食べましたが、抜群に美味しいです。これは、癖になりそうな味覚。でも、今日、高知を発たなければならず、つまみ食いだけして、本体は義兄や甥に残していくことになりました。残念ですが、朝から、貝を肴に一杯飲らす訳にはいきません。思いっきり後ろ髪を引かれているようでしたが、我慢しなさい!
割ってみると、白っぽい身。美味しそうだ

割ってみると、白っぽい身。美味しそうだ

身がしっかりとしているので、歯ごたえがありそう。だから薄引きにした

身がしっかりとしているので、歯ごたえがありそう。だから薄引きに

貝殻の部分が楽器になる「法螺貝(ホラガイ)」。元々は密教の儀式に使う法具の一つで、インドで釈尊が人を集めるための合図として使用されたと言われています。その後、仏教の伝来によって日本へ。役行者(えんのぎょうじゃ)で有名な修験道で、山伏たちが、「説法」、「宿入」、「案内」、「集合」、「寒行」など、山で8種類の修行をする時などに吹き鳴らされるそうです。音が遠くまで響き渡ることから、戦国時代の武将たちも合戦に用いていました。
薄く引いて行くと、結構、量が取れそうだ。4~5人前はありそう

薄く引いて行くと、結構、量が取れた。4~5人前はありそう

ちょっと味見‥

ちょっと味見‥

そして、私たちの身の回りにも、時たまいらっしゃるのですが、大げさでデタラメな事を吹聴する輩を「法螺吹き」と言います。これは、法螺の音が遠くにまで響き渡って行くことから、小さな事を大きく話して広める様を転じたとされています。日本で法螺に使われる貝は、食用でも楽器用でも高値で売買されることから乱獲され、近年は生息数を減らしているようです。
初めて食べるので怖々と口に運ぶ

初めて食べるので怖々と口に運ぶ

うまー!。えー、ほんとうに美味しいよ。目が真ん丸に!!

うまーっ!。ほんとうに美味しいよ!!。目が真ん丸に!!!

んで夫が、「可哀想だから、近くの海へ放してやろうか」と言い出しました。でも逃しても、またすぐに地元の漁師さんに捕まって食べられてしまいそうです。それならば、私たちが身をしっかりと食べてあげて、殻は南国の貝が大好きな「青森の3人娘」に持って帰ってやろうと、決めました。
盛り付けもほぼ完成。さぁ!

盛り付けも、ほぼ完成。さぁ!

一口食べた夫・哲二も大喜び。で‥

一口食べた貝好きの夫・哲二。「むちゃくちゃ美味いよ」、と大喜び。でも‥

珍しく夫に、生類を憐れむ気持ちが起きたようですが、そんな殊勝な思いは一瞬だけ。あっというまに、ガサツな大酒飲みの本性を現し、まさに「法螺を吹く」ように、貝を食べる言い訳を連発し始めました。あー、一瞬だけでも、夫を見直す気になった私がバカだった。でも、抜群に美味しかったので、また、手に入るならば、取りだす苦労を厭わない貝です。今度こそ、満喫するまで賞味してみたいな。ゴメンね、ホラガイくん‥。可哀想だけど、また見かけたら、食べられる運命だからね。覚悟しなさい。
なぜかラップに包まれて、冷蔵庫行き。残念でした。本日帰る私たちは、食べられません。お義兄さんたちへ、ね!

なぜかラップに包まれて、冷蔵庫行き。本日帰る私たちは、食べられませんよ。お義兄さんたちへ、ね!

ホラ貝との戦い!㊤

とても大きなホラガイが手に入った。地元の人はヒゲポッポと呼ぶ

とても大きなホラガイが手に入った。地元の人はヒゲポッポと呼ぶ

高知県土佐清水市の実家に帰る途中、手に入れた生きているホラガイを調理しています。できれば、外の貝をきれいに残して身を取り出したいので、茹でずに引き出すことにしました。それが、やってみると大変です。サザエとは比べ物にならない程の力持ちで、ナイフを差し込もうとすると、「キュッ」と音を立てて、奥へ引っ込みます。蓋の部分も取り外せそうにありません。夫の哲二が悪戦苦闘するも、この貝の頑固さには為す術なし。何とかならんか、と思ってネット検索すると、蓋の部分に紐を引っ掛けて吊るしたら自然落下する、そうです。早速、やってみました。

ホラガイを片手に、「やったるでぇ」という顔。でも、簡単にはいかず、すぐにトホホ‥、状態に

ホラガイを片手に、「やったるでぇ」という顔。でも、簡単にはいかず、すぐにトホホ‥、状態に

1時間経過しても‥。2時間近く過ぎたら、それなりに出てきました。が、哲二以上にガサツで乱暴者の義兄さん(お兄さんごめんなさい。きっとネットは見ないよね)が仕事から帰還。バターン。「ただいまーぁ」。ドタドタドタドタ、ドドドドド、というイノシシが自宅に飛び込んで来たかと思うほどの音に、また、「キュッキュッ」と奥へ引き込んでしまいました。哲二が私の方を恨めし気に見るけれど、「知らん。お前の兄貴だろう。ガサツな血筋を恨め」と、無視。また、貝を驚かさないように、静かに見守ります。

吊るして、中身が出てくるのを待つ。約1時間経過‥

吊るして、中身が出てくるのを待つ。約1時間経過‥

日本最大級の巻貝であるホラガイ(法螺貝)はフジツガイ科に属し、サンゴに害を与えるオニヒトデを食べる貝として有名です。それ以外に、ナマコや別の種のヒトデも食べるため、内臓にフグと同じ毒のテトロドトキシンが含まれている事があります。ゆえに、身の部分しか食べられないそうです。砂出しするために塩水に着けても、ドロっとした粘液を出し続けます。そして、吊るしていても、すごくドロドロの液で粘っています。ちょっと気持ち悪いなぁ。食べる時には、相当水洗いしないとダメだろうなぁ。んで、誰が洗うの。当然、哲二よね。さぁ、今晩のおかずに間に合うのでしょうか。結果は㊦に続きます。

吊るして2時間経過。粘液と共にだいぶ身が出てきた。が、義兄さんが帰ってきて‥

吊るして2時間経過。粘液と共にだいぶ身が出てきた。が、義兄さんが帰ってきて‥

はたまた、わらしべ長者の気分

獲れたてのアワビとサザエ。刺身にするぞー

獲れたてのアワビとサザエ。よし、刺身にするぞー

最近、超、超多忙で、ブログも何も更新できません。

写真を処理したり、記事を書いたりする暇がないのです。

今日は、朝から伊勢親方と裏山へ。

薪ストーブ用の木の伐採に行きました。

へとへとになって帰ってくると、ご近所さんから同じ差し入れが。

なんと二軒から。

ありがたいけど、こんなにもらっても‥。

焼きそば食べたかったのにぃー、と、吠える嫁

焼きそば食べたかったのにぃー、と、吠える嫁

親方とは、さっき別れてきたばかりなので、今から持って行くのもなぁ。

本日のメニューは、「ソース焼きそば」だったのですが、変更せざるを得ませんね。

仕方ない、全部私が戴きますか(笑)

 

北東北・盛夏の庭

ヒマワリの引き寄せられるハチ

ヒマワリに引き寄せられるマルハナバチ

日本列島を猛暑が襲っています。北東北の地でも、連日、30度を超える暑さに、人も動植物もぐったり。夫の実家の近くでは、国内最高記録を更新する41度が観測されているのに、30度ちょっとで根を上げていては情けないのですが、私たちもすっかりこちらの気候に体が慣れてしまったようです。

我が家の窓を覆うグリーンカーテン。今年はメロンとスイカ

我が家の窓を覆うグリーンカーテン。今年はメロンとスイカ

暑いのと、アブが大発生して数十匹単位で襲ってくるのとで、外に出るのが億劫になり、お庭もついつい放置状態。雑草と、こぼれダネから生えてきたヒマワリが、グイグイ隆盛を極めています。ご近所さんからも、「雑草は冬になったら勝手に枯れるべ。フフ‥」と、慰められる始末です。

屋内から見たグリーンカーテン。いくつか実がぶら下がっている

屋内から見たグリーンカーテン。いくつか実がぶら下がっている

こんなズボラな私たちの庭ですが、実は秘かに頑張ってくれている子がいます。

並んでぶら下がるメロンの「ころたん」(左)と小玉スイカ

並んでぶら下がるメロンの「ころたん」(左)と小玉スイカ

その筆頭は、苗木を植えて二年目のモモ。昨年は、1つだけ実を付けましたが、今年は8つが色づきました。高さが1メートル程の小さな木。割り箸ぐらいの細い枝をしならせて、薄桃色の実を支えています。この健気な様子を写真に撮るのよ、と夫に命じましたが、暑さに弱いせいか、なかなか重い腰を上げようとしません。

完熟し、色付いたモモ

完熟し、色付いたモモ

生来の汗っかきの上、アブに刺されるのが嫌なようです。ホラ、お願いね、と急っついても、「あー、うーん‥」。いい加減な生返事ばかりで、いつまでたってもグズグズとしています。そうこうするうち、何と実っていたはずのモモの実が見当たりません。えー!、サルにやられたか、それともカラス!。

今年のゴーヤは成長が遅く、実りも悪い。日照が短い裏庭に植えた影響かも‥

今年のゴーヤは成長が遅く、実りも悪い。日照が短い裏庭に植えた影響かも‥

血相を変えて木に走り寄ると、あろうことか数個が完熟して、自ら木の下に転がり落ちていました。で、急きょ残りの実も収穫する羽目に。ホーラ、結局、たわわに実った状態のモモの実は撮れなかったわね。ホント、腰が重いんだから‥。まあ、自然に熟れた実は、すごーく甘くなっていたから許してあげる。ほとんど私が食べるんだけどね。

ネットに入れてぶら下げてある小玉スイカ。収穫時期も近い

ネットに入れてぶら下げてある小玉スイカ。収穫時期も近い

ネットで吊るすころたん。早く育ってね

ネットで吊るすころたん。20個以上も結実しているし、一体どうなるのか‥

そして、グリーンカーテンとして窓辺に植えた「ころたん」と小玉スイカ。ころたんとは、手のひらサイズの網目メロンで、ホームセンターで苗を買ってきて地植えしたところ、グングンと成長してくれました。メロン好きの夫と一緒に、最初はいそいそと、雌花が咲いたら雄花の花粉を人工受粉させていたのですが、ちっとも結実しません。

蜜や花粉を一生懸命に集めるハチ君。ありがとう、君のおかげだよ

蜜や花粉を一生懸命に集めるマルハナバチ。ありがとう、君のおかげだよ

あきらめて、やる気を失っていたところ、どこからか無数のハチが煩いぐらいに飛んでくるようになりました。毎朝、ブンブンと飛び回る羽音で目覚めるほどです。で、気づけば、何となんと20個以上も結実しています。ほら、働きバチの仕事を見習いなさい。あなたの体型はクマンバチに似ているけど、仕事量と成果が全然違うわね。

ハチなど、自然な状態で受粉したころたんの雌花。すでに膨らみ始めている

ハチなどの媒介で、自然に受粉したころたんの雌花。すでに膨らみ始めている

夫より断然頼りになるハチさん、本当にありがとう。自然の営みの素晴らしさと、何もしないでも実りが得られる白神の環境に心より感謝いたします。ほら、あなたももっと勤勉に働きなさい。最近、クマンバチを通り越して、フンコロガシのような体型に近づいているからね!。

トマトのアイコもどんどん色づいてきた。収穫が楽しみ

トマトのアイコもどんどん色づいてきた。収穫が楽しみ

そして、鉢植えしてあるミニトマトの「アイコ」も元気いっぱいです。そろそろ、収穫が近そう。これも完熟で食べたら甘いのですが、冷蔵庫にはご近所から頂いた、大小の美味しいトマトがぎっしり。どうしよう‥、と嬉しい悲鳴です。

この状態で2~3日で完熟する。ちょっと食べきれないなぁ

この状態になると2~3日で完熟する。ちょっと食べきれないなぁ

と、ここまで書いて、ふと気がつきました。お庭の話のつもりが、読み返してみると、食べ物の事ばっかり。我が家の庭は、まるで、食い意地が張った孫悟空が管理した、天上界の蟠桃園(ばんとうえん・西王母の桃園)の様です。で、大切な不老長寿の仙桃を食い荒らし、酒をかっくらって宴会を台無しにした極悪ザルの孫悟空は、もちろん哲二、あなただからね(笑)。

きれいなピンクに色付き、収穫できたモモ。背後は二度目のピークを迎えたバラ

きれいなピンクに色付き、収穫できたモモ。背後は二度目のピークを迎えたバラ