みらいを紡ぐボランティア

ジャーナリスト・浜田哲二と学生によるボランティア活動

青森県深浦町の小さな集落     
朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」4回目

朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」4回目

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朝日小学生新聞の連載企画「世界遺産の森から島から」に、白神山地シリーズ・4回目の記事が掲載されました。今回から、白神山地の生き物を紹介してゆきます。まず、最初に登場するのが国特別天然記念物のニホンカモシカくんです。

朝日小学生新聞連載企画「白神山地シリーズ」4回目のPDF
朝日小学生新聞連載企画「白神山地シリーズ」4回目のPDF

地元では、アオジシと呼ばれています。生物学的には、とても貴重な存在ですが、白神の森では、結構、出会える子です。過去に、我が家から3軒隣のお宅の窓を突き破って、家の中に飛び込んできたことがあったそうです。ウシの仲間なので、意外に大きくて、力持ち。屋内を無茶苦茶にされたよ、と家主のご夫婦が、笑って話して下さいました。

森の中から姿を現すニホンカモシカ
森の中から姿を現すニホンカモシカ

最近、白神山地への「ニホンシカ」の侵入が取り沙汰されていますが、私らのロボットカメラには記録されていません。西目屋村の方では撮影されているので、心配です。が、白神山地には、過去にニホンシカが棲息していた痕跡があったそうです。人為的なものか気象の為かは不明ですが、何らかの原因で絶滅したのだと考えられます。

遊歩道を歩くニホンカモシカ。人もクマも歩く道。ニホンシカは記録できていない
遊歩道を歩くニホンカモシカ。人もクマも歩く道。ニホンシカは記録できていない

ただ、ニホンシカが存在した当時は、ニホンオオカミも生き残っていたと思われます。シカの天敵であるオオカミが滅びてしまっている今、繁殖力が強いニホンシカが増え過ぎると、生態系に深刻な事態を巻き起こします。侵入を防ぐために何をすべきか。きちんとした態勢を組んだ調査と、侵入を確認した時に働ける狩猟者の確保だと思われます。この問題は、また、章を改めて記します。

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