みらいを紡ぐボランティア

ジャーナリスト・浜田哲二と学生によるボランティア活動

青森県深浦町の小さな集落     
「学生」ーみらいを紡ぐボランティア
サイト管理人のブログです。

ブログ一覧

朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」11回目

朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」11回目の記事
朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」11回目の記事

最近、体調が思わしくなく、ブログの更新をほとんど出来ていません。身体の一部を痛めたのですが、なかなか治らないので、秋田県能代市の総合病院へ週に1回は通う羽目に。

雪解け水が流れる川で水生昆虫を採集する3人娘
雪解け水が流れる川で水生昆虫を採集する3人娘
採取した水生昆虫を同定
採取した水生昆虫を同定

毎日仕事に追われていた記者時代とは違い、のんびりするために会社を辞めたのに、本末転倒のような日々を送っています。長生きするためには、記事の「原稿」よりも、自らの「健康」が第一なのになぁ。難しいものです‥

捕獲したカワゲラの幼虫
捕獲したカワゲラの幼虫

朝日小学生新聞の連載企画「シノリガモの2回目」が掲載されました。今年のシノリガモの報告も作らなければいけないのですが、様々な制約があって滞っています。

ノギスで体長を測定も
ノギスで体長を測定
小型のものは虫眼鏡で観察
小型のものは虫眼鏡で観察

何もかもが停滞期の今、パッと目の前が開けるような「吉兆」がありませんかねぇ。北国は、実りの秋を終えたら、また、長く暗い冬が訪れます。沈み込んでばかりでは、何も開けてきませんが、復活にはもう少し時間がかかりそうです。

大好きな石の上で休みソノリガモのヒナ。糞もこの上ですることが多い
大好きな石の上で休みソノリガモのヒナ。糞もこの上ですることが多い

朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」10回目

身辺に起きる「厄介ごと」を受け止めきれなくて、ブログやフェースブックからの発信を休んでいました。しかし、朝日小学生新聞の連載記事の更新は放置できなくて、書き込みを再開します。

朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」10回目 シノリガモの記事
朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」10回目 シノリガモ

今回は、自宅の脇を流れる川で子育てをするシノリガモのお話です。これまでは、山深い渓流で繁殖活動をする水鳥とされていましたが、民家が立ち並ぶ集落内を流れる川で、毎年のように愛らしい姿を見せてくれます。

繁殖期のカップル。美しいオスは、子育てを手伝わないで、早々にいなくなる
繁殖期のカップル。美しいオスは、子育てを手伝わないで、早々にいなくなる

このシリーズは3回に分けて紹介します。地元の子供たちとの交流や活動を深めるきっかけになってくれた、渓流の道化師たち。私たち夫婦は、この鳥が大好きになってしまいました。

健気に母鳥に付き従う姿が、超キュート!
健気に母鳥に付き従う姿が、超キュート!

ここ最近、あまりに不愉快なことや、悲しい出来事が続くので、夫婦ともに引き籠り状態になっています。フェースブックのアカウントも一時的に止めてしまい、ブログでの情報発信も休んでいました。

岩の上で休む仕草が案山子のように見えた
岩の上で休む仕草が案山子のように見えた

でも、「どうしたの‥。身体壊したの」とか、「なんか寂しいぞ!」と、お声掛けを戴き、少しずつ元に戻すべく行動を再開しています。ここでは公表できない懸案事項は、まったく解決の糸口を見いだせませんが、頑張って前へ進むしかなさそうです。

お母さんと一緒に休憩。眠くて目をつぶっている子も‥
お母さんと一緒に休憩。眠くて目をつぶっている子も‥

また、皆さまに、笑顔で報告できるよう努力いたします。ご心配をお掛けして、申し訳ありませんでした。

朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」9回目

今回は、見ただけで身の毛がよだつ、という方もいらっしゃるヘビです。ナミヘビ科に属するヤマカガシ。白神山地の渓流では、ごく普通に見かけます。それどころか、我が家の庭にも住み着いているようで、納戸の出入り口のコンクリの上で、時々、日向ぼっこしているのを見かけます。

朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」8回目 ヤマカガシの記事
朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」8回目 ヤマカガシの記事

記事にも書いてある通り、日本産の毒蛇、マムシやハブよりも、強い毒を持っています。今から約30年前に、捕まえて遊んでいた中学生が噛まれて死亡した事故が発生して以来、危険なヘビだと認識されています。死亡例は多くないですが、重症化した症例は数十件あるそうなので、うかつに触らない方が身のためです。

高校生と実施した流木回収の作業に、こっそりと参加していたヤマカガシ君。さぁ、どこにいるのでしょうか?
高校生と実施した流木回収の作業に、こっそりと参加していたヤマカガシ君。さぁ、どこにいるのでしょうか?

ただ、喉の奥に毒を出す牙があり、指先を口に中に差し込んで噛まれるような事がない限り大丈夫そうです。治療するための血清を常備しているのはジャパンスネークセンター(日本蛇族学術研究所・群馬県太田市)とされています。ヤマカガシに噛まれても、すぐに症状は出ないので、心当りがある方は、相談した方がよいでしょう。

同じ毒でもこちらは毒キノコのニガクリタケ。抜根を覆い尽くしていた
同じ毒でもこちらは毒キノコのニガクリタケ。抜根を覆い尽くしていた

いずれにせよ、おとなしい蛇なので、見つけても虐めたりしないで下さい。それこそ、「さわらぬ神に祟りなし」ですよ。

 

朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」8回目

朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」8回目
朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」8回目

朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」の8回目は、カイツブリです。白神山地の麓に点在する小さな湖沼で、毎年、子育てを続けています。

新緑の色が映り込む湖面を泳ぐカイツブリの夫婦
新緑の色が映り込む湖面を泳ぐカイツブリの夫婦

有名なアカショウビンを狙って愛鳥写真家が数多く訪れる場所なのですが、この鳥は地味なせいか、ほとんど注目されていませんでした。

餌に向かって矢のように飛ぶアカショウビン
餌に向かって矢のように飛ぶアカショウビン
池の上の木から獲物を狙うアカショウビン
池の上の木から獲物を狙うアカショウビン

でも最近は、この鳥の子育てを撮りに来られる方が徐々に増え、レンズを構えている姿もチラホラとお見受けします。

水上に突き出た朽木に巣を掛けるカイツブリ夫婦
水上に突き出た朽木に巣を掛けるカイツブリ夫婦

注目されるのは、環境保全や、生物多様性を考えてもらう上では喜ばしい事です。が、ブラインドテントに入らず長時間に亘って見続けたり、観察中に動き回ったりされる方もいるようで、親子も気が気じゃない様子。

背中に乗せたヒナに餌を与えるカイツブリ夫婦
背中に乗せたヒナに餌を与えるカイツブリ夫婦

今年も順調に子育てをしていますが、巣が空っぽな時も多く見かけます。巣の周辺は、まさに彼らの「マイホーム」。一番安心して、餌や休息をとる場所なので、少し心配です。

縄張りに侵入してきたカワウ。カイツブリに追い出されていた
縄張りに侵入してきたカワウ。カイツブリに追い出されていた
カイツブリの巣を狙って湖畔にやってきたアナグマのお母さん
カイツブリの巣を狙って湖畔にやってきたアナグマのお母さん

元来、目つきが鋭く、色も地味で、あまり人気がない鳥のように思えます。でも、両親が愛情深く子育てする姿は感動的で、オシドリ夫婦という格言を「カイツブリ夫婦」に改めたいぐらいです。

自分の嘴よりも大きな餌をもらったカイツブリのヒナ
自分の嘴よりも大きな餌をもらったカイツブリのヒナ

ほとんど水面で暮らしているので、陸に上がっているのを見たことがありません。家族が、独特の声で鳴き交わすので、近くにいれば、姿が見えなくてもすぐにわかります。

全身の羽根を膨らませて、雄たけびを上げるカイツブリ
全身の羽根を膨らませて、雄たけびを上げるカイツブリ

白神山地の初夏、小さな池に、彼らの子育てを見に行かれるのならば、なるべく親子に負担を掛けないでやって下さい。そうすれば、毎年、健気な親子と再会できますから。

暮れなずむ水面で仲良く泳ぐカイツブリの親子
暮れなずむ水面を仲良く泳ぐカイツブリの親子

 

朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」7回目

朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」7回目 ニホンアナグマ

朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」7回目、「ニホンアナグマ」です。白神山地の麓の集落内や道路上、里山の森で、最も姿を見かける愛嬌者です。ロボットカメラの前にも、頻繁に顔をのぞかせてくれます。

毛並みが美しいアナグマ
落ち葉の森に現れた毛並みが美しいアナグマ
水鳥のヒナやカエルを狙って水辺に出現したアナグマ
水鳥のヒナやカエルを狙って水辺に出現したアナグマ

でも、心配な事が。毛皮に覆われた哺乳動物にとって辛い、皮膚病の「疥癬(かいせん)」に罹った個体が見つかったからです。子供を連れたお母さんの皮膚が、やられていました。たぶん、手足で掻き毟ったのでしょう。患部がとても痛々しい状態です。

夜の林道に、集団で出てくることもある
夜の林道に、集団で出てくることもある
疥癬のため、毛が抜け落ちたお母さんアナグマ
疥癬のため、毛が抜け落ちたお母さんアナグマ

もし、子アナグマたちに感染していると、大流行する危険性があります。この森で、最近、キツネを見かけないのは、この病が広がっている可能性も考えられます。誰が持ち込んだのか不明ですが、生態系に大きな影響が出ないか心配です。

みんな無事に育ってくれるといいな
みんな無事に育ってくれるといいな