みらいを紡ぐボランティア

ジャーナリスト・浜田哲二と学生によるボランティア活動

青森県深浦町の小さな集落     
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わらしべ長者の気分

小夏hp高知の実家から持ち帰った大量のミカン「文旦」類をご近所にお配りしたら、様々な農水産物となって帰ってきました。普段から、戴きっぱなしなので、そのお礼にと思ってお配りしたのに‥。見事なありがたい逆効果となっています=写真上、高知産の文旦とポンカン

文旦②hp

地域の皆さん、私らは貰いすぎなんです。だから、ミカンはお返しなので気を遣わないでください=写真上、近所にお配りするため形の良い文旦を選ぶ筆者①。だって、去年も今年もジャガイモを一度も買っていません。大根もそうです。ニンジンも野菜庫に山盛り。夏になればキュウリやトマト、葉物のコマツナやネギもいっぱい戴きます。

アワビhp

そして魚介類。アワビやサザエ、ソイなどの根魚に海草=写真上、戴いたアワビやサザエ。地元の安い魚屋さんで購入したも3000円は下らない。入れておく冷蔵庫も冷凍庫も一杯です。嬉しい悲鳴です。でも、そんなに気を遣わないでください。田舎の人情の厚さに心底驚くと共に感謝の念で一杯です。

刺身①hp

まさに、わらしべ長者になったような気分です=写真下、夫婦二人なのに食べきれない量のお刺身が。沖縄の国吉門中の皆さん、そして、美奈子ちゃん、永井さん、くっさん、とにかく誰か食べに来てぇー。多謝、多謝。

 

「追跡」にマタギの料理「ウサギ鍋」を追加しました

伊勢親方とウサギ鍋を囲みました。東北地方の山間部で暮らす人々の食文化を実感できる味でした。ウサギがこんなに美味しいジビエだと、初めて知りました。また、他の料理にもチャレンジしたいと思います。

「追跡」に産土講の後編を書き加えました

祈祷①bwhp

私たちの班に、10年に1回の割合で回ってくる産土講の記事を書き加えて完結させました。前編と後編に分けてあります=写真上、若くして急逝した神主さんの元で執り行われる産土講、深浦町で

稲荷神社bwhp

深浦町に移住してきた時には、地域の行事の多さに驚きました=写真上、稲荷神社の参道と鳥居。が、今はすっかり慣れてきて、参加するのも楽しいし、新しい事実を発見する喜びにも恵まれています=写真下、和気合い合いと編み上げられる稲わら

工藤編みこみ③BWhp

これからも、様々な伝統行事や神事を紹介しようと考えています。よろしくご支援ください=写真下、末席ながら夫も参拝。柏手を打って拝礼する

哲二bwhp

 

 

新しい「庭の住人」が届きました

バラ③hp

待ちに待ったバラの苗が届きました。昨年から取り引きのある三重県の業者さんですが、応対が良心的で、今回も元気な苗を送ってきてくれました。品種は、赤い花のレオナルドダビンチと濃いピンク色のレオナルドダビンチ。昨年植えた数種類のバラの中で、幾重にも花弁が重なった大輪が次々と咲き、花の持ちも良かったので買い足したものです。三重県は暖かいのか、三本の苗はもう新芽を吹いていました=写真上、届いたバラの苗。気の早い夫が、あっという間に植え付けて、オベリスクも設置してしまった。先に色々と写真を撮って欲しかったのに‥

グミ②hp

バラは「肥料食い」といわれるため、植える前に腐葉土などを大量に入れなければなりません。で、いつものように夫に命じて巨大な穴を掘らせて、肥料を漉き込ませました。その上に、山土と砂、薪ストーブの灰を混ぜた土を入れ、バラの根元をしっかり固めます。最後にオベリスクを立てれば植え付け終了です=写真上、膨らみ始めたグミの新芽

チューリップp

我が家の庭は、前の持ち主が丹精しておられたようですが、しばらく空き家になっていたこともあり、雑多な植木が繁茂し、雑草も伸び放題でした=写真上、陽光を浴びてすくすく伸びるチューリップ。それを整理し、耕し、小石を取り除いて土を入れ、今はまだ試行錯誤ですが、少しずつ自分たちの庭になってきた気がします。庭の新たな住人さん、ちゃんと根付くといいな。そして、初夏には沢山の花を咲かせてね=写真下、オベリスクを購入した時に夫が無断で注文していた「ガーデンバードハウス」。鳥が入るとは思えない構造だが、ま、見た目が可愛いから許そうかな

巣箱hp

追跡に「マタギ」伊勢親方の記事、第2弾を書き込みました

四目ナメコ⑥hp

「追跡」-白神山地の生活文化に、伊勢親方の記事、第二弾を書き込んでいます=写真上、紅葉が真っ盛りの白神の森で、巨大なイタヤカエデの倒木についたナメコを収穫する親方、深浦町で(既出写真の別カット)。小出しで申し訳ないのですが、一度に書ききれなくて‥。もう少しお付き合いください。

長慶平①hp

伊勢親方と知り合ったのは、今から18、9年前=写真上、約14~5年前、山の頂上付近にある牧場で周囲を見渡す親方。それ以来、ずっと家族ぐるみのお付き合いが続いています。とても善良で心優しい親方。私たちの友人を含めて大勢のファンがいます。一度、お会いして、一緒に山を歩けば、皆んなが親方を好きになります=写真下、白神山地の奥地にある沢筋で、サワグルミの樹の下で私たちが紹介した友人と笑顔で語り合う親方。初対面の人にもとても紳士的で、その優しさと気っ風の良さから、「フーテンの寅さん」みたいと茶化したら、親方も満更ではなさそうだった

美奈子伊勢さん②hp

白神の生き物たちにとっては、ある意味とても怖い存在ですが、必要以上に獲り過ぎないし、殺しもしません。見つけ次第殺す訳ではなく、その行動や生態に関しても、マタギ独特の感性で研究され、把握されてもいます。現に、私たちのロボットカメラを仕掛ける場所を監修してくださるのも親方です。これからも長生きして、白神の森の事をいっぱい教えてください=写真下、雪が降り積んだ冬枯れのブナ林を歩く親方。主要な木々も1本ずつ覚えているようだ

雪山で②hp

春が庭のどこかに‥

雪割り②hp

家をあけていると気がかりなことの一つに庭があります。ガーデニングと呼べる程のものではありませんが、季節の花が咲く暮らしに憧れて、庭のあちこちに自分たちの好きな草花を植えています。今年は特に雪が多かったと聞き、どうなっているか心配でした写真上、純白の花をつけたスノードロップ。ヒガンバナ科で、我が家の庭に春一番に咲く花です。寒さに非常に強いとされているだけに、厳しい冬を乗り越えて、今年も可憐な姿を見せてくれました。

チューリップ②hp

そしてこの春、私にはどうしてもやらなくてはならない「宿題」が残っていました。それは球根を植えることです。昨年の晩秋、見切り品として安価に手に入れた球根たち。雪が積もる前に植えようと思っていたのですが、忙しかったのと天候不順にかまけて、放置していました写真上、購入したものの、ひと冬越えてしまった球根


球根

封を開けると、中の球根はもう待ったなし。生まれる~!と言わんばかりです写真上、芽が出てしまった球根。ごめんね、でも植える場所は、ちゃんと確保して、整備しているからね。さあ、作業開始、と予定した花壇へ行ってみると‥。

チューリップ②

あれぇー、ものすごく沢山、何者かの芽が出ているんですけれど‥。えーと、どちら様。オロオロと戸惑っていると、通りかかった近所のおばあさんが、「この芽っこ、雪が解けたらすぐに出ていたよ」と教えてくれました。確か昨年も、この辺りにチューリップを植えていました。ズボラして球根を掘り上げなかったために、残っていたチューリップが芽吹いたのでしょう。こんないい加減なガーデナーであっても、花は律儀に応えてくれたようです=写真上、予期せぬ場所から顔を出したチューリップの芽。待機していた球根のために、夫に命じて、急遽、新規の花壇を開拓させました。

庭福寿②hp

 その他、庭で見つけた小さい春を紹介します。

庭福寿①hp

以前から片隅にあったフクジュソウも、固いつぼみをほころばせ始めました写真上、庭の片隅にあったフクジュソウ。今年も可憐な花を咲かせてくれた。

ネコヤナギ①hp

昨秋、植えつけたネコヤナギ。ピンクのぽやぽやした毛が愛らしい写真上、夫が好きなネコヤナギ。なぜか天才バカボンの主題歌を口ずさみながら手入れをする。バカ‥。ちゃんと根を張り、冬を越したんですね。良かった。

ワサビhp

ふきのとう②hp

そして、ワサビです=写真上、石垣の下に葉を茂らす天然ワサビ。フキノトウも出るがこっちは雑草として処分。もっと良いフキが山で採れるからね。白神の山には大量に自生していて、石垣下などの日陰に根っこを埋めておくと、翌年の春、思い出したように新芽と葉を出しています。深浦町の魚介の刺身に、若い葉や茎を刻んでツマにしたり、根をすりおろして利用したり。同町の誇る、海の幸、山の幸の最高に美味なコラボレーションです。今年も、いくつかの株が根を下ろして増えたようです。

桜芽hp

桜芽③hp

高知、福岡、東京と、連日のように桜満開の便りが続いています。が、こちらの八重桜はまだまだ=写真上、桜の新芽。まだまだ硬し。満開はいつも、ゴールデンウィーク頃になります。庭でのお花見、待ち遠しいです。

バラ芽②hp

バラの新芽=写真上、面白い形のバラの新芽。春の造形美。アンクルウォルターという品種で、大輪の真紅の花をつけます。昨春、20センチメートルぐらいの苗を植えたところ、一年で3メートルを超える大木になり、ご近所さんをびっくりさせました。今年も期待しています。

水仙②hp

暖かい日があるかと思えば、雪花が散る日もあり、北国の気候はなかなか安定してくれません。でも、非常にゆっくりとですが、確実に春は近づいています=写真上、自生するスイセンが力強く芽を出した。綺麗だが、除去するとなると生命力が半端ではなく、かなり厄介者だ、写真はすべて浜田家の庭で。こちらに住んで初めて、春を待ちわびる人々の気持ちが判った気がします。さあ、いよいよ庭仕事、畑仕事のシーズンに突入です。咲き乱れる花を眺めながら、庭でお茶を飲める日が来るのを夢に見て、頑張ります。

 

 

 

「活動」にフクジュソウの記事をアップしています

福寿草⑦hp

白神山地にも間もなく春が訪れそうです。地元の長老やマタギたちは、「春は海からやってくる」とおっしゃられます。春が近くなると、海藻が採れだし、春の魚もどんどん水揚げされるようになります=写真上、雪を割って花開くフクジュソウ、深浦町で

福寿草⑤hp

そんな中、海辺に近い林床にフクジュソウが顔をのぞかせるようになってきました。まだ、満開とはいきませんが、もう少し気温が上がって、日照時間が長くなると、黄色い可憐な花弁を開き楽しませてくれます=写真上、満開のフクジュソウ

福寿草②hp

写真は去年撮影のものですが、今年も同じ場所に芽を出しており、時期さえ合えば同一の光景が広がっていると思われます。よければ「活動を」ご覧下さい=真上と下、日陰では蕾んでいるが、陽が当たるところでは花開くフクジュソウ

福寿草⑫hp

 

 

ご当地野菜、大阪の「若ゴボウ」を調理してみました

料理前hp

大阪・八尾市周辺で栽培されてきたご当地野菜の「若ゴボウ」を手に入れ、青森まで持ち帰って調理してみました。関西にいた頃は、近くの八百屋さんやスーパーマーケットで簡単に手に入りましたが、東北地方では全く見かけません。仕方なく、遺骨収集のために沖縄を往復する際に、京阪神のスーパーに寄って購入しています。1把が400円足らずと結構、良い値段なのですが、癖になる美味しさで、毎回、買って帰ってきます=写真上、計3把購入。根部分はチョロっとで、茎が大部分を占める若ゴボウ

根の処理hp

名前の通りの青々としたゴボウで、根の部分だけを食べるのではなく、茎の緑の部分も食べます。いえ、根はごく小さいので、茎を主体に食べると言ったほうが正しいと思います。根は普通のゴボウと同じように、ひげ根を取り除いて皮をこそげ落としてやります=写真上、根部分はひげ根を取り去り、皮を剥いてやる

水で晒す②hp

そして、食べやすい長さに切ったら、水に20~30分ぐらい晒して、アクや苦味を取ります。水は必ず1回は取り替えてやります。この一連の作業を怠ると、煮汁が苦くなって食べられなくなってしまいます。また、茎の中心部に虫がついていることもありますので、注意深く洗います=写真上、流水を流し込んで晒す。水は止めておく。この晒し時間を利用して、カツオとコブ、イリコとコブなどお好みの出汁をとっておきます。

炒める②hp

さて、いよいよ調理開始です。お鍋にたっぷりのサラダ油を敷き、軽く炒めてやります。油が充分に馴染むぐらい、かき混ぜます。途中で、短冊状に刻んだ油揚げを入れます=写真上、油が馴染むぐらいに炒める

出汁hp

まんべんなく油がまわったら、酒と出汁を「ひたひたになる」ぐらいに入れて、強火で煮込み始めます=写真上、酒、出汁、みりん、醤油の順で入れる

醤油hp

味つけは、関西のうどん出汁に似ています。うどんより、甘さが少し控えめかな。ミリンと、うすくち醤油をオタマ一杯ずつ入れて、煮込みます=写真上、煮込み過ぎるとシナっとなって歯ごたえのシャキシャキ感がなくなる

盛り付け①hp

出来上がり=写真上、食物繊維が一杯で、とても美味しい春の味覚。最近は、九州・四国地方でも売られているのを見かけた

捨てる葉hp

残念ながら、葉っぱは食べられません。しかし、九州や四国で売っている若ゴボウの中には、葉っぱのみならず、茎の大半を切ってしまっている商品がありました。「茎はどうしたの。捨てるんだったら下さい」と店に掛け合うと、市場で仕入れた時から、茎はついていなかったとの事。ゴボウ、と名がつくところから、ちょっとしかない根を食べる野菜だと思われたようです。う~ん、もったいない。結構、高価だし、葉っぱまであるものを買ってきて処理する方が、効率的で美味しくいただけます。生産者の方、市場の方、どうか畑から収穫したままの姿で消費者に届けてください。そしてぜひ、東北でも作って欲しい野菜です=写真上、捨てる部分の葉っぱ。これ以外は全部食べることができる