みらいを紡ぐボランティア

ジャーナリスト・浜田哲二と学生によるボランティア活動

青森県深浦町の小さな集落     
東奥日報「Juni Juni」の連載:8回目

東奥日報「Juni Juni」の連載:8回目

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東奥日報「Juni Juni」の連載8回目
東奥日報「Juni Juni」の連載8回目
深校生が執筆し、写真も担当した朝日中高生新聞の記事
深校生が執筆し、写真も担当した朝日中高生新聞の記事

去年に引き続き、今年も、青森県立木造高校深浦校舎の生徒たちと、河川の流木集めを実施しました。

河川敷で、大きな流木を抱える生徒たち
河川敷で、大きな流木を抱える生徒たち
積み上げられた不要木をトラックに運ぶ生徒たち
積み上げられた不要木をトラックに運ぶ生徒たち

北国とは思えないような、かんかん照りの太陽の下、深浦町内を流れる二級河川・笹内川の河川敷や中洲などが現場です。

大きな流木も二人がかりで運ぶ
大きな流木も二人がかりで軽々と運ぶ
次々とトラックへ積み込んでゆく
次々とトラックへ積み込んでゆく
猛暑の中、並んで木を運ぶ
猛暑の中、並んで木を運ぶ

全校生徒66人と教職員、町役場の職員らと一緒に、熱い汗を流してきました。

役場職員らも生徒と一緒に作業を進める
役場職員らも生徒と一緒に作業を進める
大きな抜根も、みんなで力を合わせたら
大きな抜根も、みんなで力を合わせたら
巨木もみんなで運べば大丈夫
巨木もみんなで運べば大丈夫

この活動は、放置しておくと堤防や橋を破壊したり、土石流を起こす原因になったりする河川の流木を集めて、木材チップに加工して再利用するボランティア事業です。

力持ちの男子たちが巨大な流木を転がして移動させる
力持ちの男子たちが巨大な流木を転がして移動させる
トラックに満載になったチップに加工するための木
トラックに満載になったチップに加工するための木
女子は細い木をたくさん運ぶ
女子は細い木をたくさん運ぶ

青森県や民間の企業などの助けを借りて、深浦町と同校舎の生徒たちが、昨年から始めました。今年は、流木だけでなく、河川敷に繁茂する不要木も、県などから払い下げてもらい、チップにしてみました。

一生懸命にがんばる1年生たち
一生懸命にがんばる1年生たち
みんなで力を合わせて巨木を運ぶ
みんなで力を合わせて巨木を運ぶ
休憩中にも、自然災害の恐ろしさを学ぶ
休憩中にも、教官から自然災害の恐ろしさを学ぶ

主にヤナギやサワグルミなどが中心でしたが、その数量は2tトラックで3台分の計約6トン。昨年よりもたくさんの量を準備できましたが、手際が良くなったせいか、作業の進行も順調でした。

これぐらい一人で運べるよ!。力自慢の男子
これぐらい一人で運べるよ!。力自慢の男子
本当に大きな木は専門家が機械で積み込みます
本当に大きな木は専門家が機械で積み込みます
あんまり暑いから、タオルを帽子代わりに
あんまり暑いから、タオルを帽子代わりに

特に、経験者の2、3年生は、1年ぶりでありながら、要領もコツも心得ており、指示をしなくても率先して働いてくれます。そして初参加の1年生も、力仕事を中心に獅子奮迅の働きで、先輩たちに負けていません。

トラックで運び込まれたチップの荷卸しもする
トラックで運び込まれたチップの荷卸しもする
ペットボトルのスコップで袋詰め
ペットボトルのスコップで袋詰め
可愛い女子生徒たち
おそろいのウエアを着た可愛い女子生徒たち

全校生徒が素晴らしいチームワークで働いてくれ、昨年よりも素早く的確に作業を終えることができました。もう、頼もしすぎるぞ!、深校生。3年前からお付き合いを始めましたが、年々、彼らの事が好きになってきます。本当に良い子ばかりです。

テニスコートに積みあがったチップを袋に詰める
テニスコートに積みあがったチップを袋に詰める
力持ちの男子が心優しい女子を気遣って働くのも校風
力持ちの男子が心優しい女子を気遣って働くのも校風。とても仲良くみえる
今年のカメラマンは1年生。じっくり育てます
今年のカメラマンは1年生。じっくり育てます

が、その深校も、過疎と少子化で生徒数が減り続けています。現在、1学年に一クラスずつしかなく、体育会系のクラブ活動も、正式なチームを組める人数が揃いません。

校長先生もお手伝い。生徒がさっと駆け寄ってサポート
校長先生もお手伝い。生徒がさっと駆け寄ってサポート
重い袋を運べる女子も
重い袋を運べる女子も
ペットボトル・スコップも大活躍
ペットボトル・スコップも大活躍

地域や学校も、何とか知恵を出し合って、生徒数を増やそうと努力を続けていますが、前途は多難です。このまま数を減らし続けると、70年近く続いた学校の歴史は幕を閉じてしまう可能性もあります。

袋詰めされたチップが、どんどん積み上げって行く
袋詰めされたチップが、どんどん積み上げって行く
男子は一度に二つの袋を運ぶ。わぁ、力持ち!
男子は一度に二つの袋を運ぶ。わぁ、力持ち!
こんなコミカルな一瞬も‥
こんなコミカルな一瞬も‥

同校舎は、深浦町の唯一の高等学校なので、消えてしまうと町に住む子供たちは、隣町の鰺ヶ沢高校か、隣県の秋田県能代市の学校へ通わざるを得ません。

先生と生徒たちが一緒に作業。少人数の学校の良さもあるが‥
先生と生徒たちが一緒に作業。少人数の学校の良さもあるが‥
3年生の女子生徒ら
3年生の女子生徒ら
生徒たちは頑張り屋
少し一服。でも、生徒たちは頑張り屋

それがまた、深浦町の衰退に繋がることは、疑う余地はありません。ますます、過疎と限界集落化が進み、いずれは自治体ごと消滅してしまう事も、考えられます。

町役場の総合戦略課・松沢公博課長のお話を聞く
町役場の総合戦略課・松沢公博課長のお話を聞く
生徒たちへ語りかける吉田校長先生
生徒たちへ語りかける吉田校長先生
手際よく進む作業
手際よく進む作業

世界自然遺産の白神山地の麓で、狩猟と採集を続けながら暮らしてきた、純粋な日本的な人々の暮らしが潰えてしまうのです。どうか、このブログをお読みの皆さまへお願いです。深校生たちへ励ましの声を届けてやってください。

力を合わせて流木を引っ張る
力を合わせて流木を引っ張る
みんなで木を運ぶ
みんなで順序よく木を運ぶ
スコップの扱いも手慣れたもの
スコップの扱いも手慣れたもの

そして、可能な限りの支援をお願い致します。それは、「ふるさと納税」でも「学校への寄付」でも構いません。できれば、私たちのように移住して戴き、子供たちを深校に入学させてやってください。よろしくお願い致します。

抜けるような青空の下で
抜けるような青空の下で
いつも笑顔が絶えない、素晴らしい仲間たち
いつも笑顔が絶えない、素晴らしい仲間たち
4人がかりで運ぶ
4人がかりで運ぶ

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