個人的な名前で開設していたフェイスブック(FB)のページを止めました。当初の目的であった、若者たちとの連絡手段としての使用が不必要になったからです。
また、夫婦ともにアナログ人間のため、維持、管理するのが辛くて‥。ホームページ、ライン、メールなど、パソコンを開いてから確認するページが多すぎて、嫌になってきたのも本音です。
今後は、個人メールかホームページで連絡を取り合って下さるとありがたいです。自己都合で申し訳ございませんが、よろしくお願い申し上げます。
販売方法で、メインに考えているのが、インターネットを通しての全国販売です。手作り、クラフトなどの購入・販売が楽しめるネットのマーケットプレイス、「minne(ミンネ)」の会員となり、チーム全員がアクセサリー作家としてデビューします。
ミンネとは、手作りのアクセサリーやファッション、インテリアなどを購入できる、インターネット上の「ハンド・メイド・マーケット」のことです。同じようなネットショップ展開する作家の集まりは他にも複数ありますが、ミンネが最大規模で、多くのお客さんが、オリジナリティ溢れる商品を求めて、来店されています。
私たちは、まず、ミンネに出品する作家になり、自分たちでデザインして作り上げたアクセサリーを日本全国のお客さまへ、販売する計画を練っています。ただ、ライバルも多く、厳しい社会の現実にさらされることになることが予想されます。が、甘えていては夢の実現はありませんので、皆で力を合わせて乗り越えたい、と考えています。
ここで、大切なのはお店の名前です。女の子ばかりのグループなので、可愛らしい名前を選びました。
その名は「青い森の白い神の花工房」です。
自分たちで作った商品に、白神山地や深浦町内の海岸線などに咲く、花の名前などを付けたいと考えており、構成メンバーも「花のように可憐な女子高生」(笑)が中心なので、この店名でのオープンを目指します。
インターネット以外に、町内や県内のお土産屋さんでの販売もする予定です。そこでは、自分たちで手作りした「ポップ」や「チラシ」を店頭に掲示させていただき、商品の説明と起業理念、自分たちの自己紹介をすると共に、商品は、女の子らしく、可愛い陳列を目指します。また、地域で開催される「やっとせ」や「ちゃんちゃん祭り」などの会場での販売も検討中です。夏祭りの浴衣に会うような、「かんざし」や「根付」、「ブレスレット」なども、売ってみたいです。
商品開発やデザインの考案、シーグラスの採集などを手伝って下さった首都圏の大学生ボランティアの皆さまには、都会での「移動アンテナショップ」の店員として、アクセサリーを販売してもらう計画を進めています。それぞれの大学の学園祭やイベント会場で、深浦の特産品と一緒にPRして頂くことも視野に入れて、現在、調整中です。
この事業による収益は、必要な経費や団体の運営費などを除いて、すべて白神山地の自然を守る活動に使います。そして、この事業がゴミを資源として有効利用する深浦町と、その住民たちによる試みであることを内外へ強くアピールし、限界集落の女子生徒が、自らが起業し、地域おこしを試みている活動であることを伝えながら、販売を続けてゆきます。
私たちと深浦町役場の皆さまが中核を担った、「流倒木を木材チップにして観光地の遊歩道に撒く活動」も、今年で5年目を迎えました。今年からは、この活動に、リボーン・アクセサリー事業を加える予定です。そして、環境に優しい世界自然遺産の町、深浦のPR活動に更なる力を注ぎたいと決意しています。
ここで、私たちの「白神の生き物を観察する会」についてご説明します。
この会は、2013年(平成25年)の1月に発足した任意のNPО団体です。会員は、深浦町民が中心で、私たち高校生や小学生なども参加しています。主に自然観察や調査、環境保全、環境教育、資源のリサイクル、地域おこし、地域間交流などに取り組んでいます。
具体的な活動内容をあげると、一つは、町内を流れる川で繁殖する水鳥「シノリガモ」の生態を観察し、保護につなげていく取り組みです。これは、環境省がレッドリストで、「絶滅の恐れのある地域個体群」として保護しているシノリガモの調査を継続し、繁殖個体群と自然環境を守るのが目的で、会の発足当時からの活動です。サントリーの愛鳥基金から、過去二回の支援を受けています。
次に、ロボット・カメラによる野生動物の撮影です。十二湖周辺や白神山地の森の中、私たちの学校の敷地内に、体温のある生き物が横切ると自動的に撮影できるカメラを自作し、野生動物の生態を追いかけています。ニホンカモシカ、ホンドテンなど、白神の森に暮らしていながら、間近に観察することの少ない動物たちの記録をしています。ツキノワグマの遊歩道への出没や、病気の個体の情報を関係機関に報告するなど、実際に得たデータは公益に生かすように努めています。
深浦町や深浦校舎と共同で行っている仕事もあります。町を流れる河川周辺の流倒木や不要木を、木材チップにして十二湖の遊歩道に撒く活動です。川をせき止め、災害を誘発する厄介者とされ、捨てられる運命にあった不要な流木を、資源として活用し、観光地の自然へのダメージを和らげることに使います。
この地産地消のリサイクルの取り組みは、全国的に評価され、昨年、町・深浦校舎と連名で、国交省などが主催する日本水大賞の未来開拓賞を受賞しました。この資源を大切にする精神は、今回のリボーン・アクセサリーにも共通しており、私たちは資源を有効活用して町おこしにつなげる活動を「深浦スタイル」として地域に定着させるように、これからも取り組んでいきます。
地域間交流については、世界遺産登録20年を記念して、屋久島の子供たちとの文化交流を行いました。現在は、深浦町を訪れる、首都圏の大学生ボランティアとの交流を通じて、町の伝統芸能の継承や環境保全活動を共に行うなどしています。リボーン・アクセサリー事業では、大学生と海岸清掃をする中でシーグラスを拾ったり、デザインや売り方のアドバイスを受けたりしているほか、販路の拡大についても、協力をあおいでいます。
この活動は、深浦町役場から支援を戴くのと同時に、大学生らを中心として組織されている「みらいを紡ぐボランティア」(代表・根本里美)と協業して、実施されています。これからも、白神山地の環境を保全するのと共に、限界集落の子どもたちを勇気づける取り組みを続けて参ります。ぜひ、皆さまの支援をお願い申し上げます。
https://minne.com/@shirakami123
青森県深浦町の小中高校生の女の子たちと一緒に始めた取り組み、「リボーン・アクセサリー」の販売を開始しました。まず、インターネット媒体の「minne(ミンネ)」でスタート。今後は、地元の土産物屋さんやターミナルの売店などでも売りだそうと考えています。
この活動は、少子高齢化に悩む青森県深浦町での地域おこし活動の一環として、数年前から準備を重ねてきました。そして昨年、「深浦町地域の魅力向上支援事業費補助金交付」を受けることになり、高校生を中心とした地域の女の子たちと「青い森の白い神の花工房」というアクセサリーショップを設立しました。
まず、高校生たちが、町へプレゼンテーションした、夢と希望を織り込んだ想いを知ってやって下さい。その内容をここへ公開いたします。
私たちがリボーン・アクセサリーの開発に取り組むきっかけは、ふるさとの環境と深い関係があります。世界自然遺産・白神山地をのぞみ、西には美しい海岸線が連なる深浦町。ここで育った私たちは、幼いころから自然と親しんで暮らして来ました。ただ、過疎が進んだ深浦には、近くにテーマパークもショッピングモールもありません。それゆえ、友達と遊ぶときは、海辺で夕日を見たり、きれいな貝殻を拾ったりしていました。
特に女子に人気があったのが、浜に流れ着くガラスでした。波に洗われ、角が取れ、丸くなったガラスの破片は、「シーグラス」と呼ばれています。私たちはこれを、「ガラス石」と名付け、競って拾い合います。そして、「いったいどこから来たのかな」と海の向こうの外国に想いをはせたり、「いつの時代のどんな人が使っていたのかな」と想像をふくらませたりする、大切な宝物でした。時には、拾ったガラスをビンに詰めたキーホルダーや、額に張ってフォトフレームを作ったりしていました。
高校生になって、学校での地域おこしへの取り組みや町の行事のお手伝いをする機会が増えて、深浦町の未来を考えるようになった私たち。自らも地域のために何かできないか知恵を絞り合い、大好きな「シーグラス」を使った特産品の開発に取り組むことにしました。
材料の調達から始めて、加工方法の考案、どんな物を作ったら良いのか、デザインはどうするかなど、すべてを皆で話し合って決めます。約一年前から案をねり、試作品を作っては却下されるなど、試行錯誤を続けて来ました。その中で、「シーグラス」だけではなく、家庭から出るワインなどやガラス加工の事業所の廃ガラスなど、ゴミとして捨てられるガラスも利用することになりました。
製品の総称である「リボーン・アクセサリー」とは、廃棄物をリサイクルして作ったアクセサリーであることから、「生まれ変わらせる」という願いをこめて、私たちが名づけました。英語のR(アール)e(イー)b(ビー)o(オー)r(アール)n(エヌ)、リボーンというスペルを当てはめたのです。
浜辺のシーグラスも、海岸清掃では見過ごされてきたゴミ。これを拾い集め、世界遺産のふもとの町として恥じない、美しい自然環境を取り戻すのと同時に、深浦町の特産品づくりができたらと願っています。そして、地域の女の子たちの輝ける働き場所が創造できるよう、この事業企画へ期待を込めました。
この後、仲間たちが、「事業目的」「販売方法」「白神の生き物を観察する会」などの説明を致します。それぞれ担当を分けているのは、皆で力を合わせてこの活動に臨んでいるからです。実技は、チーム内で最も手先が器用なサキが担当しています。
リボーン・アクセサリーを製造、販売することは、まず、廃棄物を再利用して生まれ変わらせる、つまり、リボーン=(イコール)生まれ変わらせて、新たな命を吹きこむ活動です。
日本ジオパークにも登録された深浦の美しい海岸線。そこに流れ着いたシーグラスは、一見、きれいで可愛らしいのですが、元を正せばガラスのゴミです。なかでも尖ったものは、海水浴客や漁業関係者らの安全を脅かすことも心配されます。さらに、鳥などの野生動物や海洋生物が餌と間違えて体内に取り込むと、貴重な生態系に重要な影響を与えてしまうのです。
町では、定期的に海岸の清掃を実施されていますが、シーグラスのような小さなガラス片まで除去することは難しく、ほとんどの浜で、砂や砂利に紛れたまま放置されています。
私たちは、そこに目を付けました。大人が除去しきれない「小さなゴミ」を自然海岸から取り除くことが、環境にも観光にも優しい取り組みになるからです。そしてアクセサリーに加工し、販売することで、厄介者のガラス・ゴミを貴重な資源に生まれ変わらせることに繋がります。
そして、この事業のもう一つの目的です。
深浦町の総人口は9000人足らずで、今から60年前に比べると約6割も減少しています。住民は高齢化し、若者の都会への流出も止まらず、限界集落化が深刻な勢いで進んでいます。
それはひとえに、若者たちの心を揺さぶるような働き場所がないことです。特に高校を卒業した女子たちは、役場や第三セクターの宿泊施設などへ若干名、就職できるだけで、ほとんどが首都圏や周辺の都道府県の都市部へ流れ出てしまいます。不定期に、一部の縫製工場や大規模農家なども受け入れて下さいますが、その数はごく僅かです。
そんな現状をなんとか打開できないものかと、地元の女子高生と都会のボランティア大学生らが知恵を出し合って考案したのが、このリボーン・アクセサリー計画。閉塞感が漂う過疎の村の女の子たちが、自らの力で起業し、世界自然遺産の町・深浦の魅力を詰め込んだ環境に優しい商品を発信するのです。
これは、同じような思いを抱きながら、他の地方で暮らしている女子たちへ、「自分たちも、やればできるんだ」という、勇気と希望を抱いてもらえる企画になるのでは、と期待を込めています。
可能ならば、深浦町の特産品として、「ふるさと納税」の返礼品や地元の特産品売り場などで、私たちの考え方やメッセージを添えて、販売することを目指しています。そして、インターネットを通して日本全国へ販売することも視野に入れています。その販売ページへ、リボーン・アクセサリーの理念を掲げるのと共に、環境に優しい町「深浦」のPRも重ねて紹介いたします。(つづく)