みらいを紡ぐボランティア

ジャーナリスト・浜田哲二と学生によるボランティア活動

青森県深浦町の小さな集落     
青い森の白い神の里から

「活動」にシノリガモの記事を書き込みました

7月2日付け「朝日新聞の全国版」に記事と写真、動画が掲載されています。

下記のURLをクリックしてみてください。

http://www.asahi.com/special/news/articles/TKY201307010320.html

渓流で羽を休めるシノリガモの夫婦

渓流で羽を休めるシノリガモの夫婦

深浦町に移住して以来、ずっと追いかけている水鳥「シノリガモ」の記事を書き込みました。3年前から、定期的に通って撮り溜めた写真も随時掲載してゆきます。

一列に並んで波間に浮かぶシノリガモたち

一列に並んで波間に浮かぶシノリガモたち

シノリガモは環境省が絶滅のおそれがある地域個体群に指定しており、東北以北の深山の渓流でごく少数が繁殖しています。冬場は、白神山地に面した海岸線に冬鳥として飛来し、結構、普通に見られたりします。が、翌春、ほとんどの個体がカムチャッカやアラスカなどに帰ってしまうのに、一部が白神の渓流に残って卵を産み、雛を育てているのです。

旧流を泳ぐシノリガモの夫婦

急流を泳ぐシノリガモの夫婦

初夏、緑濃くなる渓流で、ポヤポヤ毛のヒナたちがお母さんに遅れまいと一生懸命に泳ぐ姿を見ると、心が打ち震えます。

お母さんを先頭に急流を泳ぐシノリガモ

お母さんを先頭に急流を泳ぐシノリガモ

今年も無事に卵が帰り、可愛いヒナたちの姿を見ることができました。

カップルに割って入ろうとするオスのシノリガモ(手前左)

カップルに割って入ろうとするオスのシノリガモ(手前左)

自然豊かな環境でしか、子育てをしないとされている絶滅寸前の水鳥なので、地域の方々の協力も得ながら、保護活動を進めてゆこうと考えています。このページをご覧になった皆さまも、ご協力をお願い致します。

憧れのワイルドストロベリー

バラの咲く庭でティータイム。至福の時間

バラの咲く庭でティータイム。至福の時間

私の数少ない趣味の一つに、「お茶」があります。中でも、紅茶と茶器をこの上なく愛しております。場合によっては、夫以上かも(笑)。季節やその日の気分に合わせてカップを選び、ポットで入れた紅茶をいただくと、至福の時が訪れます。春から初夏によく使うのが、野イチゴの花と実がデザインされている「ワイルドストロベリー」というシリーズです。イギリスのウェッジウッドというメーカーが出しています。

野趣あふれる実り具合。こんなにできるとは‥

真っ赤に熟した実と可憐な白い花を咲かす

この絵柄を見て、「ワイルドストロベリーの花って可愛いなあ」と憧れていたら、一昨年、ホームセンターの片隅に小さなポット苗がポツンと売られているのを見つけました。大喜びで二株購入し、早速、植え付けたところ、カップに描かれているような可憐な花が咲き、葉も繁ってきました。

鈴なりになったワイルドストロベリー

鈴なりになったワイルドストロベリー

「わー、英国の庭みたい。カッコイイ」と、喜ぶ私を尻目に、夫はあまり興味がない様子。自分が好きな実のなる果樹や、偏愛する豆の世話ばかりしています。挙げ句の果てには、ちょっとずつ、エリアを広げるために伸ばし始めたのランナーの先を、うっかりなのかこっそりなのか、容赦なく踏みつけています。

庭の片隅の斜面に数百個は実った

庭の片隅の斜面に数百個は実った

「ちょっと、それ雑草じゃないのよ。踏まないで。それに、抜かないでよ」と、警告すると、一応は気にしながら、水を与えてくれているようでした。ちなみに夫にワイルドストロベリーと教えたのに、何を勘違いしたのか、いまだに「ワイルドチューリップ」と間違えた呼称を繰り返す始末。真面目にガーデニングをやる気があるのかなぁ‥。

ワイルドストロベリーとは違うイチゴ。家の裏で実をつけていた

ワイルドストロベリーとは違うイチゴ。家の裏で実をつけていた

が、いい加減な夫のお世話が聞いたのか、名前の通りワイルドだったのか。当初の可憐な姿からは想像もつかないようなたくましさで、急激に増殖し始めました。今は庭の芝生やシバザクラ、果ては花壇の中にまで侵入してくる始末で、ふと目をやると地を這うように特徴的な葉とランナーが手を伸ばしています。

色鮮やかな真っ赤な実。摘むたびに香りが沸き立ってくる

色鮮やかな真っ赤な実。摘むたびに香りが沸き立ってくる

我が家の庭を気に入ったのは嬉しいけど、こんな「雑草」のような繁殖力は誤算、と腕組みしていると、夫が、「お、この実、食えるんじゃない。すごくいっぱい実っているぞ」と、真っ赤に熟した実を嬉しそうに摘んで、持ってきます。たぶん、食べられると思うけど‥。

夢に見た収穫のとき。あー、幸せよ

思わぬ量が採れた。夫は手伝わないけど

うーむ、あの食い意地が張ったヒヨドリやカラスも食べに来てないしなぁ。でも、恐る恐る口に含んでみると、外国産のジャムの瓶に鼻を突っ込んだような、強烈な芳香が広がりました。すごいよ、これ、と顔を見合わせました。ただ、味は酸っぱくて、たくさんは戴けません。子供の頃の夫のような、オヤツに飢えた悪ガキだったら、口一杯に頬張るでしょうが、私には無理です。でも、加工すれば、この香りと味を生かすことが出来るかも。

素敵な香りにうっとり。至福の時‥

素敵な香りにうっとり‥。え、何でこんなにアップで撮るのよ!

鈴なりの実を夫に採らせようと思い、「ほら、収穫するのは大好きでしょう。あなたが集めていいのよ」と指示すると、なぜか「オレ、忙しいんだ」と言って、家に逃げ帰ろうとします。小さい上、あまりに数が多いのが嫌なようです。「じゃ、写真をお願いね」と命じると、「小さくて難しんだよな、風にも揺れるし」とボヤきながら、渋々カメラを向けています。

砂糖を投入

砂糖を投入

野生のイチゴ特有のクセがあるので、素晴らしい芳香と甘酸っぱい味を生かして、今回は私用のジャムにすると決めました。本日、収穫した実は約120グラム。まず塩水に浸し、砂やゴミ、アリなどの昆虫を洗い落とします。きれいになったら、鍋に入れ、果実の半量程度の砂糖をまぶし掛け、しばらく置きます。30分ぐらいで砂糖が溶け、イチゴからたっぷりと果汁が出て、実がひたひたになります。

よくかき混ぜる

よくかき混ぜる

時間を置くと、果実から果汁が出てヒタヒタニ

時間を置くと、果実から果汁が出てヒタヒタに

これを火にかけて、弱火で煮詰めます。木べらなどで、絶えずかき回しながら、出てくる細かい泡を取り除きます。これは灰汁なので捨てるのが王道ですが、もったいないのでお匙ですくって舐めます。だってこの灰汁、とても美味しいんだもの。完成品では味わえない、夫に秘密にしている台所の味です。ジャムがふつふつと沸き立って、十分に煮詰まったら完成。冷めると固くなるので、とろみ具合はお好みで調整してください。

煮込みながら、よくかき混ぜる

煮込みながら、よくかき混ぜる

いよいよ、お庭でお茶の時間です。茶器はもちろん「ワイルドストロベリー」。主役のジャムは、大阪で有名な堂島ロールの上にトッピングしてみました。バラが咲き誇る芝生の上で戴きます。濃厚なイチゴの匂いと酸味が、ロールケーキのスポンジにしみ込んで、生クリームの美味しさを引き立てます。紅茶はスリランカ(旧セイロン島)のヌワラエリヤ。わー、夢にまで見た瞬間。お茶もお菓子も美味しい!。梅雨の湿っぽい風まで、快く感じるわね。

大阪で有名なケーキ「堂島ロール」に添えてみた

大阪で有名なケーキ「堂島ロール」に添えてみた

と、夫に振っても、「俺、やっぱ甘いもんはダメだわ。早く日が暮れて、一杯飲りたいなぁ」とポツリ。こんな不調法なバカには付き合いきれません。もうひとりで、最高のひと時を楽しみます。でも、これを分かち合うお茶友が欲しいな。あ、いい所に近所のおばあちゃんが通りかかりました。さ、一緒に楽しみましょう。ほら、どうぞどうぞ、と誘うと、「え、お茶っこ?。これから、畑さ行くだよ。また今度な」とあしらわれちゃいました。ごめんなさい。忙しいのに、お気楽なお誘いをしてしまって。

夫と二人分用意した。ホントに食べるの?

夫と二人分用意した。ホントに食べるの?

ま、相手に不足は多々あるけど、夫で我慢するか。ほら、お茶をもう一杯いかが、ケーキは食べないの?。と、顔を見ると、空を飛ぶヘリコプターを見たり、ジャムの香りにつられて飛んできたクマンバチを目で追ったりしています。はいはい、甘いのは苦手だし、ゆっくり楽しむよりも、蜂のように急かせかしてしまう性分だもんね。

待ちに待った瞬間です。バラに咲いたお庭で‥

待ちに待った瞬間。バラの咲いたお庭で‥

美味しい!!!。まず、香りが素晴らしい。そして味は、ちょっぴり酸味が効いて、甘すぎず、ケーキにぴったり。もう最高‥

美味しい!!!。まず、香りが素晴らしい。そして味は、酸味が効いて甘いケーキにぴったり。もう最高‥

それに、何よりもお酒が好きだから、お茶の時間はつまらないかな。ハァ‥。よし、来年に収穫できるイチゴは、全部、果実酒にしようね。でも、自分で摘んで自分で漬けるのよ、いいわね。酒、と聞いて急に目が輝く夫。にっこり笑う目尻が、なんかいやらしい。それに、今までのヤル気の無さは何だったの?。ホントけしからん奴です!。

もう、パクパクといっちゃいます。大口を開けて、恥も外聞もなく。もう、こんな写真を選んで‥(  ̄っ ̄)ムゥ

パクパクといっちゃいます。大口を開けて、恥も外聞もなく。もー、こんな写真選んで‥(  ̄っ ̄)ムゥ

 

やる気がないせいか、全然、関係のない写真も撮っているし。けしからん

やる気がないせいか、全然、関係のない写真も撮っているし‥。けしからん

初夏の庭とバラ

満開になったファビュラスとバラの花壇

満開になったファビュラスとバラの花壇

我が家の庭の主役、バラたちが花の季節を迎えました。ガーデニングもバラもまったくの初心者なので、昨年、植えたばかりの苗が冬越しできるか心配していました。それが、どのバラも沢山つぼみを付け、今、真っ盛りになっています。こまめに肥料を入れてやったのと、昨秋夫が、根っこ部分へ薪作りで出来た大量のおが屑を入れたのが雪対策になったのかな。ま、テボケサレ(不器用)な乱暴者も、たまには役に立つことがあるようです。

鮮やかな黄色と香りが素晴らしいフリージア

鮮やかな黄色と香りが素晴らしいフリージア

まっ先に咲くが、最初に散ってしまう

まっ先に咲くが、最初に散ってしまう

まず、一番最初に咲くのがフリージア。黄色い大輪の花で、長い北国の冬が終わり、春の花も消える頃、少し寂しくなった庭を明るくしてくれる貴重な存在です。良いにおいで、まさに初夏の香り。でも気が早いんです、この花。儚くもすぐに散ってしまうんですよ。花びらを拾って、お風呂に入れてみようかなぁ‥。カバの行水のような夫には似合わないけど。

花持ちが長いレオナルドダビンチ

長く楽しませてくれるレオナルドダビンチ

艶やかな赤色が美しい

艶やかな赤色が美しい

そして、最もお気に入りのレオナルドダビンチ。花弁がギュッと詰まった花が次々と咲き誇り、咲いている期間も長いので、今年になって苗を3本追加した品種です。今、我が家の庭で合計、赤3本、ピンク1本が、すべて元気に育っています。大きな株になって欲しいなぁ。挿し木で増やしたい品種のひとつです。ただ、ご近所さんから「このバラっこ、沢山植えてるな。何て種類だべ?」と聞かれたとき、名前を言うのがちょっと恥ずかしいけど‥。

赤よりも目を引くピンクのレオナルドダビンチ

赤よりも目を引くピンクのレオナルドダビンチ

散り際には八重咲の花となる

散り際には八重咲の花となる

有名どころのバラは、苗のお値段も相応です。近所のホームセンターでは、種類も少ないので、遠方からの取り寄せで賄っています。でも、近くの種苗屋さんに行ったとき、つい買ってしまうのが、安価で可愛いミニバラ。喜び勇んで植えるのですが、なぜかこれが病気の元凶なのです。黒点病にうどんこ病、チュウレンジハバチまで引き寄せてしまいます。結局、バラの花壇から、離れた場所に移植しました。

病気の元凶となるミニバラ。可憐で可愛いのだが‥

病気の元凶となるミニバラ。可憐で可愛いのだが‥

白神山地にも、野バラがたくさん自生していますが、私たちが花壇に植えているような大きな花をつける品種はありません。ゆえに自宅の庭ぐらいは、英国風に仕立ててみたいと、芝生とバラのガーデニングに挑戦しています。というとカッコいいのですが、実は「雑草」との戦いです。その厄介者の雑草にも、取り寄せた西洋バラにも負けない花があるのです。そのひとつが、コウリンタンポポ。とても美しい小さな花を咲かせます。ところが、薪小屋の前に生えているので、うっかり者の夫がしょっちゅう踏みつけるのです。今年も見事に踏んでくれました。指摘すると、頭を掻きながら、「写真に撮ったからいいだろう」と、反省なき言い訳。許せん。

庭に自生する〓。放置していたら増えてきた

庭に自生するコウリンタンポポ。放置していたら増えてきた

外来種だが、花は美しい

外来種だが、花は美しい

そして、ホームセンターで買ってきたペチュニアのギュギュ。1年草ですが、大きな株に綺麗な花が満開になるため、夫婦ともに大ファンです。売れ残りのお買い得品を狙うので、あまり良い色が選べないのですが、掘り出し物はないかと花売り場に通いつめています。今年は、紫とピンクでした。まぁ、満足しています。

ギュギュと名付けられたペチュニア。1年草だが、毎年、苗を買って植えている

ギュギュと名付けられたペチュニア。1年草だが、毎年、苗を買って植えている

我が家の「なんちゃってエントランス」に植えたファビュラスは、唯一、白い花をつけるバラです。終わった花をカットすると次々と花芽を出し、昨年は師走まで咲き続けてくれたお利口さんです。でも何故か、一本だけが太い枝となり、株がバランスを失って倒れそうになりました。多分、剪定の失敗かな。ごめん、ファビュラス君。頼りないトレリスに縛り付けて、なんとか凌いでいますが、どうしたらよいのか‥、悩みの種です。

白い色がお庭のアクセントになるファビュラス

白い色がお庭のアクセントになるファビュラス

刺がほとんどないファビュラス

刺がほとんどないファビュラス

そして、夫が最も気に入っているアンクルウォルターは、花壇の真ん中で堂々とした容姿を誇っています。花は真紅の大輪で、最もバラらしいバラ。まさに女王といった風格です。これを植えるとき、夫婦間でひと悶着ありました。それは、バラを支えるオベリスクの件です。夫は、「女王を植えるならば、いい支柱にしよう」と、目をキラキラさせながら熱心にカタログを見ています。私も同意見ですが、値段が苗の10倍以上もするのです。ふーん、それを買うの。完璧に予算オーバーだから、大好きな酒代を減らすわよ。それでもいいの?。夫は一瞬、ビクッとしましたが、こっくりと頷いています。もうこうなると、翻意させるのは至難の技。結局、上等なオベリスクを仕立てることになりました。お酒は普段と変わらずに飲んでいますけど。

見事な大輪の花を咲かせるアンクルウオルター

見事な大輪の花を咲かせるアンクルウォルター

今年はたくさんの花をつけてくれている

今年はたくさんの花をつけてくれている

こちらも大輪のピエール・ド・ロンサールは、花の首が長く、薄いピンク色の花がちょっとうつむき加減に咲きます。なので、花を見上げるように仕立てたら、見栄えがするのではと思い立ち、家の壁に這わせようと目論んでみました。が、上方向には伸びないで、どんどん前や横にせり出してきます。そう、ズングリむっくりの形に。うーん、何も、私たちの体型に似なくてもいいのに‥。夫はトレリスを立てて、這わせようとしていますが、思惑とはかけ離れて、丸くなってきています。そうよ、お世話する人に似るのよ、植物も。今まで貴方が飼った犬や猫は、みんな短足でずんぐりむっくりの体型だったわね。バラもそうなってしまうの‥。いやー!!!。

香りも花見の素晴らしいピエール・ド・ロンサール

可愛らしい花姿のピエール・ド・ロンサール

この花が最も開花が遅い。でも大輪で花持ちが良い

この花が最も開花が遅い。

そして、私たちが一番驚いたのが、ツルミミエデン。購入時の配送料金の関係で、おまけで買った1株が、今や高さ3m、幅1mの大株に育ち、花も1000個以上つけています。我が家の出世頭となったこのつるバラですが、実は夫がオベリスクを立てるときに、重要な枝を折ってしまったのです。私が手伝うのを待ちきれずひとりで設置しようとした時に、「あーっ!、嘘だろう‥」という、素っ頓狂な叫び声。驚いて家を飛び出すと、折れたベーサルシュートを手にした慌て者が、がっくりとうなだれて立ち尽くしています。やってしまったな。本人もバラも可哀想でしたが、その情けない表情に思わず吹き出してしまいました。

花は小さいが可憐で美しいツルミミエデン

花は小さいが可憐で美しいツルミミエデン

丈夫で成長の早いバラで、挿し木で次々と増えた

丈夫で成長の早いバラで、挿し木で次々と増えた

「大丈夫。まだ、死んでないから、挿し木してみようね」と、慰めると、ホッとしたように従順に従います。このベーサルシュートを使った挿し木が今年、6本の苗となって、新たなバラの木に育ち始めています。夫は、自らの失態を忘れて、この挿し木の功績を自分の手柄のように語っていますが、あの時の情けない声と姿は、私の心の中にしっかりと記憶されています。これでガーデニングでは、偉そうに言わさないわよ。まず、貴方が折ったツルミミの面倒は、しっかり見てもらわないとね。

悪魔の花のようだが美しいクレマチス

悪魔の花のようだが美しいクレマチス

花弁が散っても魅せてくれる

花弁が散っても魅せてくれる

バラ以外にもクレマチスを栽培しています。蔓性の植物ですが、その頼りなさげな細い枝先に、素晴らしい大輪の花を咲かせてくれます。見方によっては、バラよりも目立つ花です。昨春、植えたのですが、冬場に枯れたように見えて、もうダメかと思っていました。それが、今年も元気いっぱいに咲き誇っています。夫は、「西洋の悪魔の花みたい。子供の頃に見たアニメで、こんな花の化物が出ていた」と気味悪がっています。でも、これを花屋さんに注文したのはあなたでしょ、私ならば、もっと可愛い子にしたはずよ。

別の種類のクレマチス。花持ちが良い

別の種類のクレマチス。花持ちが良い

道に面した小さな庭なのですが、狭い空間を利用して、その他の花も植えています。ラナンキュラスはキンポウゲ科で、ヨーロッパや西アジアが原産の球根植物です。ケシの花に似ているようで、夫が「アフガニスタンで見たケシ畑にそっくりな奴があった」と、新聞記者時代に仕事で派遣された当時のことを懐かしんでいます。変なこと言わないで、うちが麻薬の素を栽培しているみたいじゃない。本来ならば、春先に咲く花らしいのですが、気候の厳しい北東北では、6月半ばになってようやく最盛期を迎えています。確かにちょっと、ケシに似ているけどね‥

ラナンキュラスも花を咲かせた

ラナンキュラスも花を咲かせた

花だけでは飽き足らない夫は、果樹もたくさん植え付けました。そのひとつがグミです。2年前に苗木を買ってきて以来、毎年、実をつけてくれています。一昨年が3個、去年は鳥にやられて全滅、今年はまだ完熟していませんが20~30個程ぶら下がっています。嬉しそうにその実を触りに行く夫が、先日、カメムシがオレンジ色の身にへばりついて、果液を吸っているのを発見しました。激憤しながら殺虫剤を取りに来たのですが、「今、薬を散布したら、食べられなくなるよ」と助言すると、指による「デコピン」で虫を飛ばす作戦に変更したようです。時間があれば、日に4~5回は見回りに行く熱心さ。ただ、乱暴者なので、勢い余って実も一緒に飛ばしそうなのが心配です。よしよし、その心意気でほかの植物の面倒も見てね。バラの花が散ったら、肥料を入れるのを手伝うのよ。えー、カメラを持つから手を汚したくない?。じゃ、写真は私が撮るから、あんたはしっかりと土を掘り起こしなさい。肉体労働が大好きでしょう。ほら、ホラホラ。

グミの実が色づいてきた。鳥や害虫との戦いが始まる

グミの実が色づいてきた。鳥や害虫との戦いが始まる

「追跡」に薪の準備を開始の後編を書き込みました

ドイツ製の斧。ヘッドが2kgほどの重さで軽量だが、太い木でも簡単に割ることができる

ドイツ製の斧。ヘッドが2kgほどの重さで軽量だが、太い木でも簡単に割ることができる

前編に続き、薪割り作業の後編を「追跡」で紹介しています。

青森県西津軽地方は、真夏を思わせるような連日の猛暑で、炎天下で作業する薪割りは、悪夢のようでした。

斧を振り下ろすと、二つに割れて飛ぶ薪

斧を振り下ろすと、二つに割れて飛ぶ薪

でも、延べ3日間で、今年の冬を越せる燃料の準備は整いました。

作業終了と同時に、待望の雨が降り、すべてのタイミングがうまく合って、ホッとしています。

すべて終了。整然と積み上がって乾くのを待つ薪

すべて終了。整然と積み上がって乾くのを待つ薪

今年は、地元の共有林の伐採にも、参加しようかと考えており、初めて山の中の木を切る体験ができそうです。

木屑の切り子をブラシで掃除する。すごく熱心に

木屑の切り子をブラシで掃除する。すごく熱心に

地域の人たちが、厳しい冬を越すために続けてきた作業をじっくり見ることができるので、それも楽しみです。

チェーンソーの刃こぼれをチェック。刃先も丹念に研ぎ上げる

チェーンソーの刃こぼれをチェック。刃先も丹念に研ぎ上げる

いずれまた、報告したいと考えています。

「追跡」に冬に向けての薪の準備を開始を書き込みました

チェーンソーを使って台座の上のブナを切る

チェーンソーを使って台座の上のブナを切る

膝の調子が悪くて、しばらく放置していた薪の原木を玉切りする作業を書き込みました。

山のように積み上がる切られたドンコロ

山のように積み上がる切られたドンコロ

今回は約30cm程の長さにチェーンソーで小切りにしてゆく作業で、次回は斧で細かく割る作業の記事をアップする予定です。

手で持ったまま、チェーンソーのエンジンをスタート。一応さまになっている

手で持ったままでチェーンソーのエンジンをスタート。一応さまになっている

危険な機材を使っての作業なので、写真はすべて「筆者①」こと律子が担当しました。

大きな切り株もポイ。力だけは自慢

大きな切り株もポイ。力だけは自慢

よければ、追跡の記事のトップにありますので、見てやってください。(哲)

 

友からの贈り物「うすいえんどう」

まさに山のように送られてきたエンドウ豆(((o(*゚▽゚*)o)))

まさに山のように送られてきたエンドウ豆 o(^▽^)o

先日のブログに、豆ご飯用のグリンピースを栽培していると書いたら、大阪に住む友人が「うすいえんどう」を大量に送ってくれました。豆ご飯大好きの夫(炊き込みご飯の中で、マツタケご飯と1、2を争うぐらい好きなんだそうです)は、「やったぁ」と小躍りして喜んでいます。

サヤを剥くと丸い緑の豆が弾け飛んだ

サヤを剥くと丸い緑の豆が弾け飛んだ

「うすいえんどう」は和歌山県などを中心に栽培され、グリンピースと同じく、中の豆だけを食べるエンドウマメ。明治時代に、初めて大阪府羽曳野市碓井(うすい)で栽培されたのが名前のルーツで、改良を重ねて実が大きく、皮が薄くて甘い品種が誕生したそうです。関西地方では豆ご飯の豆としてお馴染みですが、いまや大産地となった和歌山県では、5月4日の「うすいえんどうの日」に、豆の皮むき大会などのイベントが開かれています。

いっぱい貰ったので惜しげもなく白米に投入

いっぱい貰ったので惜しげもなく白米に投入

早速、豆ご飯を炊いてみました。さやを剥くと、つやつやで、ぷっくり太ったお豆さんが飛び出してきます。1,2,3,4、‥おっ、これは8人兄弟。どれもぎっしりと実が詰まっています。沢山いただいたので、贅沢に豆を投入しました。味付けはシンプルに塩と日本酒だけ。新鮮な豆の風味を生かします。

わー、美味しそう‥

わー、美味しそうな炊き上がり

炊きたてをよく混ぜて出来上がり。翡翠のような鮮やかな緑が綺麗です。どの器に盛ろうかな。そうだ、山口県萩市の骨董屋さんで手に入れた朱塗りのお椀にしよう。え、どんぶりで食べさせろ。箸を手に夫が騒いでいます。ハイハイ。で、撮影は?。何っ、後回し?。もう仕方ないなあ。ま、夢にまで見た豆ご飯だもんね。ということで、我を忘れている夫に代り、最後の写真は私が撮影しました。こちらでは手に入らない食材、送ってくださって、本当にありがとうございました。(律)

「ありがとう、ありがとう、ありがとう。GTコンビ」(哲)。

真顔で炊き上がりのご飯を見つめる哲二。この後、口いっぱいに頬張った

「さあ、食うぞ!」。自分で盛った炊き上がりのご飯を見つめる筆者②。この後、口いっぱいに頬張った

山と庭の「麗人」

新緑の森の中に大輪を咲かせるシラネアオイ、深浦町で

新緑の森の中に大輪を咲かせるシラネアオイ、深浦町で

東北地方も雨が降らない日が続きます。白神山地も連日の晴天で、青空に映える山々の緑が、日増しに濃くなってきました。この季節の渓谷には、まだ雪が残っていますが、森の中を歩くと汗ばむほどの陽気です。木漏れ日と新緑の美しい陰影の中に身を置くと、緑のシャワーで身も心も洗われるような気がします。深山の雪解け間もない木陰に、はっとするような大輪の花が揺れていました。シラネアオイです。

濃い紫のシラネアオイの花。微妙な色の違いもある

濃い紫のシラネアオイの花。微妙な色の違いもある

シラネアオイは、北海道から本州北・中部の山地に分布するキンポウゲの仲間で、日本特産種。栃木県と群馬県にまたがる日光・白根山に多く自生することから、和名が「白根葵」と名付けられました。4枚の花弁のように見えるものは、実はがく片。濃い紫から、薄桃色まで微妙に色が違っており、ほの暗い林床で風に揺れる様は、まるで、たおやかな「麗人」が手招きをしているようです。

シラネアオイの群落。春の白神ではよく見られる

シラネアオイの群落。春の白神ではよく見られる

私たちが春、白神の里山に山菜採りに行くと、必ず出会います。が、日光・白根山のある栃木と群馬の両県、お隣の秋田県など多くの地域で、絶滅危惧や準絶滅危惧の指定を受けている貴重な植物のようです。現地では盗掘騒ぎも後を絶たないようで、白神でも今後が心配される植物です。こちらでは現在、主にランの類が不届き者たちからの被害に遭っているそうですが、有名になるとシラネアオイにも危機が訪れるかもしれません。こうして紹介するのも、問題あるかもしれませんが、場所などは一切明かしていませんので、関係者の皆さま、お許しを戴ければ。

満開になったクレマチスの花

満開になったクレマチスの花

我が家の庭のクレマチスも大輪の花をつけました。それを見て夫が、「あれ、シラネアオイに似ているね、同じ種類じゃないか?」と、熱心に写真を撮っています。えー?、そうなの?。クレマチスはツルで伸びているし、葉っぱも違う‥。ん?、待てよ、ぱっと目をひく大きな花、風に揺れる風情。まあ、見た目は似てなくもないか、と調べてみると‥

こちらも大輪のクレマチス。ガンジークリームという品種らしい

こちらも大輪のクレマチス。ガンジークリームという品種らしい

何となんと、クレマチスは、シラネアオイと同じキンポウゲ科に属しているではありませんか。ということは、我が家の庭のクレマチスと、お山のシラネアオイは「親戚」だったのです。深山と庭の違いはあれど、両者とも「麗人」のようなお花。植物の種名や学名にあまり興味のない夫ですが、この共通点には反応したようです。おー、よしよし。たまには正しい時もあるね、絶対にまぐれだけど。

艶やかに庭を彩ります

艶やかに庭を彩ります

我が家のクレマチスは昨年、苗を植えて、冬越しさせたものです。剪定のやり方がわからなくて、苦労しましたが40輪ほど咲いてくれました。これ以外にも色違いを2種類ほど植えていますが、白いガンジークリームという品種が、最も景気よく花を付けます。香りはほとんどしませんが、何よりも見た目が素晴らしいです。

蔓植物ながら大輪の花を咲かすクレマチス

蔓植物ながら大輪の花を咲かすクレマチス

美しい花をありがとう。もっと勉強して、勤勉なガーデナーになるからね。夫も、「俺も頑張る」と張り切っていますが、もっぱら実がなるトマトや果樹、エンドウ豆などにご執心なようで、小まめに肥料を入れたり、せっせと水やりに励んでいたりしています。ほら、ちゃんとお花も愛でるのよ。

ニリンソウも白神の山には多く自生している

ニリンソウも白神の山には多く自生している

シラネアオイの咲くブナ林の足もとには、ニリンソウの群落が広がっていました。目を引く美しい山野草の花がシーズンを終えると、林床は藪になり、非常に歩きづらくなってゆきます。そうすると、山菜のアイコやミズが、グイグイと背を伸ばしてくるのです。伊勢親方や夫が、目の色を変えて、山を彷徨し始める時期となります。

満開の盛りは過ぎたが息が長い庭のサクラソウ

満開の盛りは過ぎたが息が長い庭の芝桜。去年植えたものだ

深山には、ようやく本格的な春が訪れていますが、我が家の庭は初夏の装いを迎えています。さぁ、これから夏にかけて咲く花の苗を植え付けなければなりません。芝桜の花が終わったら、刈り込んでやらなきゃ。そして、花の終わったレンギョウの剪定もしなければ。ほら、貴方が植えたひまわりも、地植えに切り替えるのよ。エンドウ豆の蔓ばかり触っているんじゃない。え、メロンの苗を買いたい?。何を言っとるか、この忙しい時に。もっと身を入れて、働けい!。

去年栽培して収穫したヒマワリの双葉も出てきた

去年栽培して、今年その種を蒔いたヒマワリの双葉も出てきた

 

「追跡」に山菜の宝庫・白神山地を追加しています

山のように収穫できるワラビ。足が悪くて採りに行けない近所のおばあちゃんらは大喜び

山のように収穫できるワラビ。足が悪くて採りに行けない近所のおばあちゃんらは大喜び

所要や来客などで忙しく、更新できませんでしたが、ようやく山菜の記事を書き込みました。

出始めのネマガリダケ。それでも食べるには十分な量が採れた

出始めのネマガリダケ。それでも食べるには十分な量が採れた

すべてを網羅したわけではないのですが、地域の皆さんがよく食べているものをアップしています。

収穫後、水に晒すとシャキっとするミズ

収穫後、水に晒すとシャキっとするミズ

3部作まで続けますので、よければご覧ください。

無いならば育てる「グリンピース」

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海の幸、山の幸に恵まれた白神山地の麓、深浦町。山や海から得る新鮮な食材やお年寄りから学ぶ郷土料理など、食文化の豊かさを感じる日々ですが、西日本で生まれ育った私たちにとって、長年、慣れ親しんだ食材が手に入らずに困惑することがあります。その筆頭に挙げられるのが、豆ご飯のお豆「グリンピース」です=写真上下、左がグリンピースの種、右がキヌサヤの種。どちらも昨年に栽培し、収穫したもの

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かつて早春から初夏、鹿児島や和歌山県産などの南国の青果が、ごく普通に手に入る環境で暮らしてきました。でも、北国では作ってもいないし、売ってもいないそうです。昨年来、青森や秋田県のスーパーマーケットなどで、豆ご飯用の生のグリンピースを探しまわりました。が、各お店からは、「グリンピースの豆ご飯を食べる習慣がないので、入荷の予定はありません」と、つれない返事。これに困惑しているのは、無類の豆ご飯好きの夫です。よし、無いのなら自分で育てる、とホームセンターや種苗屋にタネを買いに行きました=写真下、昨年に収穫し保存していたグリンピースの種

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ところが、エダマメやインゲンの種は沢山売っているのに、肝心のグリンピースがありません。諦めきれない夫が探し回り、「苗があったぞ」と、嬉々として持ってきたのがスーパーマーケットで売られていた豆苗です。中華料理の食材などに使われる野菜で、商品の説明を読むと、確かにエンドウ豆の新芽と書いてあります。こんなヒョロヒョロした芽が育つのだろうか、と疑う私を尻目に、夫は貝割菜のように密生している芽をほぐして、一本づつをプランターに移植。その結果、なんと、数本でしたが立派な蔓エンドウに育ったのです。が、ここでも、夫を落胆させる結果が。実った鞘が太らないのです。平たいままで、中の身だけが小さく丸く育っています。どうも、豆ご飯のグリンピースではなく、キヌサヤ・エンドウだったようです=写真下、昨年に収穫し保存していたキヌサヤの。夫、激しく落ち込みました。

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 その後、車で二時間かかる五所川原市の種苗屋さんで、何とかグリンピースの種を入手。キヌサヤの小さな豆を泣く泣く食べた夫でしたが、今度こそとは、張り切ってお世話し続けました。そして、種から無事に芽も出て、立派に成長。結局、12本程の苗を育て上げ、5~6回分ぐらいは自家製の豆で「夫待望の豆ご飯」をいただくことができました。

植え付け③hp

そして今年、春先になっても暖かくならなかった白神の里も、ここ一週間で気温もぐんぐんと上がり、種まきのシーズンを迎えました。さあ、昨年に苦労して育てたグリンピースとキヌサヤの種を植えるぞ、と夫が吼えています。植えた直後、ほじくり出しにくるキジバトやカラスに見つからないよう、素早く作業します=写真上、プランターに種を植え付ける。夫曰く「グリンピースだけでいい、キヌサヤはいらんからね!」

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嬉しいことに、数日で発芽。見るたびに伸びて、葉を広げてゆきます。土と太陽と植物の持つ力を感じます=写真上、葉が開いたグリンピース。暇さえあれば朝晩、プランターを覗きに行って、「芽が土を割った」、「葉っぱが出てきたよ」と、報告する夫。豆の成長がいくら早くても、今日明日は無理なんだから、焦らない焦らない‥、と肩を叩いてやります。豆ご飯に対する激しい執念には、驚くよりも呆れてしまいます。

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早く大きくなって、今年も良い豆を実らせてね。でないと‥。ま、気長に待ちなさい。時期が来たら、美味しい豆ご飯を作ってあげるからね=写真上、次々と新芽を出すグリンピース。キヌサヤは別のプランターで栽培中。ただ、収穫も期待しているのですが、実は豆の花って、意外に綺麗なんですよ。それが私の秘かな楽しみなのです。