ヒマワリに引き寄せられるマルハナバチ
日本列島を猛暑が襲っています。北東北の地でも、連日、30度を超える暑さに、人も動植物もぐったり。夫の実家の近くでは、国内最高記録を更新する41度が観測されているのに、30度ちょっとで根を上げていては情けないのですが、私たちもすっかりこちらの気候に体が慣れてしまったようです。
我が家の窓を覆うグリーンカーテン。今年はメロンとスイカ
暑いのと、アブが大発生して数十匹単位で襲ってくるのとで、外に出るのが億劫になり、お庭もついつい放置状態。雑草と、こぼれダネから生えてきたヒマワリが、グイグイ隆盛を極めています。ご近所さんからも、「雑草は冬になったら勝手に枯れるべ。フフ‥」と、慰められる始末です。
屋内から見たグリーンカーテン。いくつか実がぶら下がっている
こんなズボラな私たちの庭ですが、実は秘かに頑張ってくれている子がいます。
並んでぶら下がるメロンの「ころたん」(左)と小玉スイカ
その筆頭は、苗木を植えて二年目のモモ。昨年は、1つだけ実を付けましたが、今年は8つが色づきました。高さが1メートル程の小さな木。割り箸ぐらいの細い枝をしならせて、薄桃色の実を支えています。この健気な様子を写真に撮るのよ、と夫に命じましたが、暑さに弱いせいか、なかなか重い腰を上げようとしません。
完熟し、色付いたモモ
生来の汗っかきの上、アブに刺されるのが嫌なようです。ホラ、お願いね、と急っついても、「あー、うーん‥」。いい加減な生返事ばかりで、いつまでたってもグズグズとしています。そうこうするうち、何と実っていたはずのモモの実が見当たりません。えー!、サルにやられたか、それともカラス!。
今年のゴーヤは成長が遅く、実りも悪い。日照が短い裏庭に植えた影響かも‥
血相を変えて木に走り寄ると、あろうことか数個が完熟して、自ら木の下に転がり落ちていました。で、急きょ残りの実も収穫する羽目に。ホーラ、結局、たわわに実った状態のモモの実は撮れなかったわね。ホント、腰が重いんだから‥。まあ、自然に熟れた実は、すごーく甘くなっていたから許してあげる。ほとんど私が食べるんだけどね。
ネットに入れてぶら下げてある小玉スイカ。収穫時期も近い
ネットで吊るすころたん。20個以上も結実しているし、一体どうなるのか‥
そして、グリーンカーテンとして窓辺に植えた「ころたん」と小玉スイカ。ころたんとは、手のひらサイズの網目メロンで、ホームセンターで苗を買ってきて地植えしたところ、グングンと成長してくれました。メロン好きの夫と一緒に、最初はいそいそと、雌花が咲いたら雄花の花粉を人工受粉させていたのですが、ちっとも結実しません。
蜜や花粉を一生懸命に集めるマルハナバチ。ありがとう、君のおかげだよ
あきらめて、やる気を失っていたところ、どこからか無数のハチが煩いぐらいに飛んでくるようになりました。毎朝、ブンブンと飛び回る羽音で目覚めるほどです。で、気づけば、何となんと20個以上も結実しています。ほら、働きバチの仕事を見習いなさい。あなたの体型はクマンバチに似ているけど、仕事量と成果が全然違うわね。
ハチなどの媒介で、自然に受粉したころたんの雌花。すでに膨らみ始めている
夫より断然頼りになるハチさん、本当にありがとう。自然の営みの素晴らしさと、何もしないでも実りが得られる白神の環境に心より感謝いたします。ほら、あなたももっと勤勉に働きなさい。最近、クマンバチを通り越して、フンコロガシのような体型に近づいているからね!。
トマトのアイコもどんどん色づいてきた。収穫が楽しみ
そして、鉢植えしてあるミニトマトの「アイコ」も元気いっぱいです。そろそろ、収穫が近そう。これも完熟で食べたら甘いのですが、冷蔵庫にはご近所から頂いた、大小の美味しいトマトがぎっしり。どうしよう‥、と嬉しい悲鳴です。
この状態になると2~3日で完熟する。ちょっと食べきれないなぁ
と、ここまで書いて、ふと気がつきました。お庭の話のつもりが、読み返してみると、食べ物の事ばっかり。我が家の庭は、まるで、食い意地が張った孫悟空が管理した、天上界の蟠桃園(ばんとうえん・西王母の桃園)の様です。で、大切な不老長寿の仙桃を食い荒らし、酒をかっくらって宴会を台無しにした極悪ザルの孫悟空は、もちろん哲二、あなただからね(笑)。
きれいなピンクに色付き、収穫できたモモ。背後は二度目のピークを迎えたバラ
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