朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」12回目 ツイート 白神シリーズの連載記事で書く最後のシノリガモです。 朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」12回目 今年も親鳥が、繁殖活動のために3組も川を遡上してきたのですが、残念ながら営巣行動をみせず、子育ては失敗に終わりました。 大好きな石の上から水面に降りるヒナたち 様々な要因が考えられます。 岩が並ぶ急流の隙間を仲良く泳ぐ親子 たび重なる釣り師の立ち入りや、大雨による土砂の流入と堆積などです。でも、観察を始めたばかりなので、何が問題であったのかを断定するのは、時期尚早でしょう。 川への立ち入りを「遠慮してもらう」よう声掛けするも、竿を振り続ける釣り師 ただ、ここ数年は毎年のように可愛いヒナをお披露目してくれていたので、寂しい限りです。 危険が迫るとヒナを羽根の下に隠すお母さん 3人娘をはじめとする地元の子供たちも、落胆の色を隠せません。とても残念です。 子育てへの理解と協力を訴えかける看板。9割の方は協力して下さる 子育て出来なかった原因が、気象や自然環境だけにあるならば、野生の現象の一つとして長い目で見ることができます。が、人間の営みや活動によるストレスが要因であるならば、なんとか共存できる道を探り出したいものです。 石の上を休みながら遡上する親子 世界自然遺産を源に流れる川の生態系。絶滅が心配されている個体群でもある鳥の貴重な繁殖地は、何とか守ってやりたいと考えています。 石の上で寄り添うお母さんに甘えるヒナ 元気よく、石から飛び込むヒナたち ようやく、その存在と重大さに気づき始めた地元の子供たちと共に。身の回りの出来事で凹んでばかりいられません。 がんばらなくては。 雨の日も風の日も雪の日も、一生懸命に観察する子供たち Post Views: 103 « 朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」11回目 写真の謝礼で届いた手作りパン »
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