朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」6回目 ツイート 朝日小学生新聞の連載6回目は、「ニホンザル」です。青森県のサルは、人類を除けば世界で最も北に暮らしている霊長類ですが、悪事を重ねて、地域の嫌われ者に成り下がっています。 朝日小学生新聞連載企画「白神山地シリーズ」6回目のPDF ごく少数が山から降りてきて、林縁に近い畑で落穂拾いをしている時はよかったのです。が、最近は数を増やし、人間が暮らす集落近くで繁殖し、どんどん増え続けています。農作物を重要な糧として。 集団で農場を襲うサルの群れ 子ザルの時から畑の作物を食べて育つと、簡単には山へ帰りません。というか、もう厳しい環境の白神の森では暮らせない可能性もあります。そんなサルたちが大挙して押し寄せて来るので、零細農家やお年寄りが生き甲斐のために作る畑は、全滅状態までやられる時もあります。 キョロキョロと、周りを窺いながらカボチャ畑を荒らすサル 親子連れ。とても愛らしいが‥ サルとの戦いに疲れて、畑をやめしてしまうと、記事にも書いてあるように、また耕作放棄地が増えて、野生動物が人の暮らしに近づきやすくなるのです。こうした現象が、過疎と限界集落化が進んだ、国内のあちこちの地方で起こっていると聞きます。 ジャガイモ畑をサルに荒らされ、未成熟な芋を慌てて収穫するお年寄り 狩猟採集から農耕が生活の中心となるなかで、山を切り開いて畑にしたり、炭焼きをしたりして、利用し続けてきた里山。これが放置され、元へ戻って行くことで発生している、まさに「自然の逆襲」です。 サルの害獣駆除で、空砲を撃って追い払う伊勢親方 捕獲されて、身体測定されるサル 野生動物にとって、環境の厳しい山の中より、簡単に食べ物が手に入る里の森は、魅力ある棲家となります。サルだけでなく、ツキノワグマやニホンカモシカ、外来種のハクビシンやアライグマ(私たちは未確認)までが、畑を荒らしに来るそうです。 一輪車を押して、畑に向かうお年寄り 畑仕事を終えて自宅へ向かう近所のお年寄りたち 少子化などのため、人間の勢いは、どんどん弱くなっています。でも地方には、高度経済成長時代を支えた高齢者が、まだ数多く暮らしています。そして、そのほとんどが、何らかの形で農業などの一次産業を営んでいますが、とても悠々自適とはいえない暮らしです。 私らが暮らすひなびた集落。山が迫った海岸性にへばりついている それを支える自治体も、若者の都会への流出などで税収が大幅に減り、自力で踏ん張れる力もありません。そう、国からの補助がないと、立ち行かなくなるような事態に陥っています。 五穀豊穣を願う神事の準備をするお年寄り。後継者は‥ そんなお年寄りと弱小の自治体が、自然の逆襲にどこまで抗えるか、先行きはまったく見通せません。いや、もう未来に希望が見いだせないぐらいに、疲弊しきっています。 テレメトリー(電波発信機)を取り付けられて、群れに返されるサル 都会で暮らす人たちの中には、このように追い詰められた故郷を持っている方がいるはずです。盆正月に帰るだけでなく、一度、振り返って地方の現状に思いを馳せて下さい。そして可能ならば、手を差し伸べてやって貰えませんか。で、自分の親や親せきが亡くなったら、もういいや、と切り捨てないで下さい。 家族連れで農場を襲うサルの群れ そうでなければ、日本人が縄文時代から培ってきた、「自然と共存しながらの暮らし」が、ここ数十年以内に消え去ってしまうかもしれませんよ。「安倍ノミクス」も、危険なナショナリズムを煽るより、本当の意味の「古き良き日本」を大切にして貰いたいものです。 伊勢親方も75歳。後継者もなく、いつまで猟を続けられるか‥ Post Views: 235 « 朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」5回目 「男はつらいよ」 猫の寅次郎、家族に萌える »
こんにちは。はじめまして。
パン作りとグラフィックデザイン友人に頼まれてぼちぼちやっている主婦です。
今回、A4より少し小さい三つ折りリーフレットに、冬の木の写真を載せたいと思って、インターネットでいろいろ探していた所、イメージにぴったりのものが浜田さんのものでした。
写真を友人に見せた所、とても気に入っていたので、浜田さんがよければ使わせていただきたいのですが、
いかがでしょうか。ただとは言いません。
お返事いただければイメージカンプをメールします。
私のブログにもカンプをアップしておきます。
本日お返事いただければ幸いです。
明日から15日まで実家に里帰りします。
良い返事をお待ちしております。
※ちなみに、この写真にコメントを残しましたが、冬の木の写真の場所が見つからず、こちらにコメントを残しました。