私らのライフワークである白神山地の生活文化を紹介する記事です=写真上、紅葉に彩られる白神山地、深浦町で。
このマタギの親方の話は、白神山地が世界遺産に指定された当時、新聞記者として取材していたネタです。紙面化を前に、記事の内容で上司との意見の相違があってお蔵入りになっていたのですが、その後、私費で約20年間通いつめて追い続けてきた物語です=写真上、白く雪が被った白神山地(後方)の麓を歩く伊勢親方、深浦町で。
転勤が多かったため、一部のフィルムが引越しの荷物と共に行方不明になってしまい、途中の写真が大きく抜け落ちてしまいました。でも、残っているネガと最近撮りだめているカットで、何とかお見せできると考えています=写真上、約20年前に親方らが仕留めたツキノワグマ。飼い犬のアイヌ犬「ロッキー」が踵にかぶりついている、深浦町で
世界遺産になることで立ち入れない場所が作られ、森に生きる人たちは活動の場を狭められて、生活が激変しました。時代の流れに沿うように、観光ガイドなどで新たな生き方を模索する人もいましたが、器用に転身できなかった伊勢親方のような方は、辛酸を舐め尽くしました。そうした20年間の軌跡や親方の心の動き、葛藤などを森で生きる姿と共に紹介してゆきます=写真上、ブナやイタヤカエデの朽木に寄生したナメコ。豊かな森の恵みは親方らの貴重な食料
春夏秋冬を通した、少し長いシリーズになりそうです。よろしくご支援ください=写真上、ハートを形どるカツラの若葉。
初めまして。
隣町在住のJINKENと申します。
私も自然が好きで白神山地に興味を持ち始めた頃、根深誠氏の著書と出会いました。
その中に登場する深浦町の熊撃ち名人こと藤原長太郎氏を知り、自叙伝を読むに当たり、深浦町の住民のために熊撃ちに人生を賭けたその数奇な人生に、ただただ感銘を受けたものです。
3年ほど前に亡くなりましたが、その数日前に拝顔することも叶いました。
こちらのサイトを通じ、同じ深浦町で狩猟する伊勢さんを知り、藤原長太郎氏と重ねながら拝読した次第です。
私は車椅子生活のうえ、撮影好きな者としては白神山地に足を踏み入れることが叶わないのは残念なのですが、hamatetsuさんを通して白神山地に触れることができることに感謝しております。
これからも楽しみにしてますので、どうかお体ご自愛ください。