東奥日報「Juni Juni」の連載:3回目 ツイート 東奥日報「Juni Juni」の連載の3回目(紙面の著作権は「東奥日報社」にあります。無断使用や転用は厳禁です) ゴールデンウィークの連休で1回分飛んでしまい、久しぶりの掲載です。マタギの親方の取材に関わったことで、白神山地の麓の集落に住むことになり、地元の子供たちと生き物の観察を始めるきっかけになった話です。 今回も使ってもらえなかったウサギの解体。子供新聞だから、仕方ないけど‥ 可哀想だけど、とても美味しいお鍋になった 世界自然遺産の住人といっても、現代風の生活を送る若い世代の方々は、自然と関わることが少ないように見えます。過疎の村には、勤め先も少なく、通勤や通学も遠方になってしまうため、ほとんどが車を使う暮らしになってしまいます。 熊見台の近くにある山の湧水。誰かが冷やす、祝杯用のビール? 命の恵みに感謝し、獲った獲物はすべていただく。手も美味しい食材に たまの休日も、最寄りの地方都市まで買い出しに行かなければならず、近くの森に出かけて散策する時間もありません。子供たちも、ほとんどがバスや電車通学のため、帰宅時間は決まっており、登下校時に寄り道したり、放課後に森で遊んだりできません。 獲物を狙う鋭い目 春先に雪崩れた雪渓を越える親方 そして、若者が都会へ出てしまうことで「地方の少子化」が進み、子供たちの絶対数が少ないのです。お友達の家は歩いて行ける距離になく、休みの日は一人で自宅でゲームをしたり、テレビを見たりして、過ごしています。 子供たちに輪かんじきの着け方を教える親方 かんじきを付けて雪山を歩く親方。立ち上がるときに背筋を伸ばした 親方は、そんな子供たちのためにと、縄文以前の時代から続けられている「狩猟採集」の暮らしを実践して下さっています。この後のシリーズは、白神に暮らす生き物たちの紹介と伝統的な神事などを報告して行きます。ご期待ください。 高校生に木の種類を教える親方 精悍な面持ちで銃を放つ親方 Post Views: 150 « 東奥日報「Juni Juni」の連載:2回目 東奥日報「Juni Juni」の連載:4回目 »
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