白神山地へ通い始めて20年が過ぎました。その当初から、美味しい日本海のお魚を提供して下さった山谷鮮魚店の親方が今月半ば、永眠されました。64歳でした。ぶっきらぼうな口ぶりと信念を持った商売をされていたので、出会った頃は、その気難しさに怖さを感じたものでした。が、親しくなると、とても優しい親分肌の気質。無償で戴いた魚介類は数え切れません。そして、博学でインテリな一面も。古文書を集めたり、解読されたりするのが趣味だったので、戦没者の遺品である旧字体の印鑑を読み解いて戴いたこともありました。
早すぎる、若すぎる死に、悔いが残ります。数年前から、体調が悪そうだったので、夫婦そろって心配していたのです。でも、お正月の3が日以外は無休で、ほとんど毎日のように店を開けていたので、ゆっくり養生することも出来なかったのでしょう。親方、一度も膝を突き合わせて酒を飲めなかったね。本当に残念です。もっと語りたかった。そして、深浦の事を教えて戴きたかった。ご冥福をお祈りいたします。合掌。
改めて失礼いたします、山谷の長男です。
父の他界から時が過ぎ、このようなコメントを頂いていた事に今まで気がつかず、申し訳ござませんでした。
当時父の体調不良を母から告げられ、数週間程度の時間の中で、父と面談した翌日、本人の訃報を告げられました。
その後三年程度になりますが、今年も家族で墓参りに行って来ましたことをご報告差し上ます。
父の在りし日の写真を拝見させて頂いた事にお礼を申し上げさせていただきます。
ありがとうございました。