安に居て危うきを思う ツイート 国道脇で炎上したトラック。運転席も全焼していた まだ夜が明けきらぬ薄暗い朝、けたたましい電話の音が鳴り響く。「うーん、誰‥」。しぶしぶ受話器を取ると、「今、防災無線が流れているけど、あんたの村で火事よ!」と、息せき切った知り合いの声。 きれいな夜明け空と真っ黒に燃え落ちたトラック 布団に包まったままの夫が、不機嫌そうな声で、「んー、眠いよ。ほっとけ!」と、一言。でも‥。もし、近所のおばあちゃんの家だったら、心配。いつも美味しい野菜を貰っているでしょう。 国道に残った焼けたタイヤの跡 「そら、行きなさい。カメラも持って!」と布団を捲りあげました。いつもより、のろのろと服を着替える夫。火事の現場は、全身に焦げ臭い匂いが染み付くので、嫌いだそうです。 積荷はガレキ?。取材して来なかったので不明‥。もう、クビ! 玄関の扉を開けると、早朝の集落内に、「ウーウー」とサイレンが鳴り響いています。寝癖の付いた髪型のまま、軽トラックで出動する夫を尻目に、急々と屋内へ。私はもう少し寝ようかな。 運転手さんは無事だったの? しばらくして、帰って来た夫。「国道で車両の火災だった。トラックが燃えたみたいだよ」と、更に不機嫌そうな声で呟きながら、家に上がろうとします。えー、サンダルで行ったの!。足の裏が真っ黒じゃない。バカねぇ、ちゃんと拭いてからよ。 座席もハンドルも、みんな燃え落ちていた それでも、静かな村に10台近い消防車が出動するのは珍しく、近所の方々も集まって大騒ぎだったそうです。で、けが人は?。原因は何だったの!、と矢継ぎ早に聞くと、「大したことないので取材してこなかったよ‥」と、バツが悪そうに俯きます。 秋田県と青森県の消防隊員が共同で消火活動していた いつも、事件事故の現場が放映されるテレビや新聞を見ながら、「今でも、現役の新聞カメランマンの仕事に復帰できるさ」と、豪語しているのに‥。もう、ダメね。きっと、使い物にならないよ(笑) 村道にできた大穴の中で復旧作業が進む で、先日は、近所の友人から、「お宅の家の近くで水道管が破裂したそうよ。大至急、水を確保しておいた方がいいわ」と連絡がありました。夕飯の支度をしている最中だったので、大慌て。急いで、家中にあるバケツに水を汲み、お風呂も満杯にしました。夫は、散水用の500リットル入りのタンクへ水を溜めるために、ポンプを使って川から水を汲み上げる作業へ。真っ暗なのに、危ないよ‥ 割れた水道管を交換 「長引くと、トイレの水にも困るし、近所のおばあちゃんらを助けに行くんだ」と、いつになく張り切っています。我が家と、ご近所さんの生活用水を確保した後、漏水の現場へ。村道に深さが3㍍ほどの大きな穴が開き、水道管が剥き出しになっています。スコップを手にした作業員が、汗まみれになって働いていました。 深さは約3㍍。ここから水が噴き出した もう、水が噴き出している状態ではなかったのですが、アスファルトが浮き上がってボコボコになり、一緒に流れ出した土砂が道路に堆積しています。集落内で暮らす役場職員の方々や副町長さんまでもが駆けつけ、心配そうに見守られています。「これは朝まで復旧しそうにないなぁ」と夫。 復旧作業にあたる役場職員や作業の方々 でも、大勢の方々が、泥まみれになって水道管の取り換えに臨み、日付が変わる前に、見事、復旧させて下さいました。心より、お礼を申し上げます。おかげで、夫がご近所用に川から汲んだ水は無駄になりました。明日、庭木へでもまいてあげなさいね。ごくろうさま(笑) Post Views: 184 « 大学生たちとの夏の思い出 朝日小学生新聞の連載「白神シリーズ」13回目 »
浜田様、
はじめまして。高橋健太郎と申します。
私はフリーで写真を撮っている者です。
このサイトの記事と写真、楽しく拝見しました。マタギと白神山地について調べていところこちらのウェブサイトに辿りつきました。今、私は個人的な興味と関心から、マタギや日本独自の文化を知って理解しようと色々と本を読んでいます。そこで、一度、本だけでなく、直接自分で取材しに行こうと考え、今回このようにコメントをさせていただきました。
誠に急で勝手なことなのですが、一度、浜田哲二様に直接ご連絡を取らせていただけないでしょうか?メールアドレスが掲載されていなかったので、私のメールアドレス宛てにご連絡いただけると幸いです。どうかこのようなご無礼をお許しください。