みらいを紡ぐボランティア

ジャーナリスト・浜田哲二と学生によるボランティア活動

青森県深浦町の小さな集落     
2016遺骨収集活動7日目 激戦の丘で

2016遺骨収集活動7日目 激戦の丘で

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サンゴ石灰岩の岩肌に引っ掛かっていた遺骨

サンゴ石灰岩の岩肌に引っ掛かっていた戦没者の遺骨

沖縄本島南部の糸満市。アジア・太平洋戦争が終わって71年が過ぎた今も、日米の兵士らが大激戦を繰り広げた傷跡があちこちに残っています。今年は、旧日本軍が最後の力を振り絞って、米軍の進撃を食い止めようとした丘で活動を開始しました。

今日一日で掘り出した遺骨を撮影

今日一日で掘り出した戦没者の遺骨を撮影

ただ、この場所には、貴重な遺跡があるため、下手なところを触れません。遺骨や遺留品がありそうな壕を見つけると、糸満市役所に出向いて、問題のない地点かどうかを確認しながらの作業になりそうです。

壕内で見つけた遺留品を見る夫の哲二

壕内で見つけた遺留品を見る夫の哲二

来月には、学生らが組織するボランティア団体と社会人の団体が駆け付けてくるため、総勢で200人近いメンバーで活動することに。そのためには、広範囲な場所を確保しておかねばならず、とても骨が折れる作業です。

小さな壕から出てきた遺留品の時計

小さな壕から出てきた遺留品の時計

夫の哲二と共に3日間、毎日約25000歩ずつ山野を歩き回り、200人が活動できる場所を探し出しました。ただ、地形が複雑なうえ、米軍の激しい砲撃を浴びているので、大きな岩が浮石となっている場所が多数あり、危険も伴いそうです。

衝撃で曲がってしまったコイン。持ち主が自決したのか、それとも‥

衝撃で曲がってしまったコイン。持ち主が自決したのか、それとも‥

でも、小さな壕の中を試しに掘ってみても、本格的には収骨された痕跡がなく、たくさんの戦没者が眠っている可能性も。昨年の喜屋武、福地の丘と同じで、ここも旧日本軍が要塞のように陣地壕や散兵壕などを掘りめぐらしてあります。

ジャングルを探査中に見つけた可愛い木の実

ジャングルを探査中に見つけた可愛い木の実

そのため、大小の壕口があちこちに開いていますが、凄まじい砲撃を受けたのでしょう。その大半が崩れて、入り口付近が埋まっているのです。人力では動かせそうにない巨岩もあり、どうしたものか途方に暮れています。

ハート形のバッチのような遺留品も出土

ハート形のバッチのような遺留品も出土

でも、2月に入ると元気いっぱいの大学生たちがやってきます。さぁ、みんな、今年も頑張ってもらうわよ。君たちにしか、できない作業が山積みだからね。去年以上に大変な場所ばかりだから、覚悟してよ!

28日に掘り出した遺骨。遺留品などから日本兵の物と推測される

28日に掘り出した遺骨。遺留品などから日本兵の物と推測される

で、学生たちが来るまでは、夫婦でコツコツと活動を続けます。できる限り、ホーム・ページのブログなどを更新しますので、1週間ほど音沙汰がなければ、捜しに来てやってください。おっと、今年は訳があって、しばらく活動場所を明かせないのでした。大丈夫かなぁ

星の形をした遺留品

星の形をした遺留品

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コメント

  • 黒田 より:

    浜田さん
    お疲れ様です。浜田さんには頭があがりません。毎度毎度最前線で動いてくださり、ありがとうございます。こちらはインフルエンザが流行りだしています。どうか無理はなさらず、体調崩されぬようお気をつけください。
    我々もすぐに向かいます!

    JYMA日本青年遺骨収集団 学生代表
    黒田

    • hamatetsu より:

      黒田くん

      インフルエンザ!!!。
      弱っているせいか、毎年、苦しめられるんだよね‥。
      今年こそ、感染したくないもんです。

      で、待ってますよ、JYMAの皆さん。
      今回の場所は、まだ、全部見て回れていないぐらい、壕口やタコツボがあちこちに。
      精鋭の働きに期待しています。
      書き込みありがとう。

  • 裕香 より:

    こんにちは。いつもお世話になっております。
    私たちivusaはじめ、沖縄に足を運ぶ200名近くの隊員のために準備や確認をしてくださり、ありがとうございます。

    ご遺骨や色々な遺留品がたくさん出ていますね。
    危険な現場に160名近くで足を踏み入れるということで、緊張感を持ちながら、わきまえて当日の作業に臨みたいと思います。

    休息もとりながら、無理はしすぎないでお過ごしください!
    当日お会いできることを楽しみにしています!(*^_^*)

    裕香

  • 狩野 より:

    おつかれさまです。
    僕らのために毎日作業してくださりありがとうございます。
    今年は人数が多いこともあり、ご迷惑をおかけしていますが全員で浜田さんご夫妻の期待に応えられるように頑張りますのでよろしくお願いいたします。

    2月11日からもよろしくお願いいたします。
    お会いできるのを楽しみにしています。

    浜田さんご夫妻もお気をつけてください!

    • hamatetsu より:

      狩野くん

      コメントありがとう。
      今回の場所は、まだまだ未知数な領域が多く、遺骨がどれぐらいあるのか判らないんだ。
      戦後、何度か収骨された、という話はあるんだけど、壕内はほとんどされていないと思う。
      それは、その多くが埋まってしまっているから。
      だからこそ、大勢の力が必要なんだ。
      君たちの力に期待しているよ。
      待っているからね

  • 波穂 より:

    毎日、ご苦労様です。私たちが入るための準備等をしていただき本当にありがとうございます。私たち学生もテストが終わり始めていますので2月の遺骨収集にむけて準備のラストスパートをかけております。学生の力を生かして一緒に活動させてください。2月にお会いできるのを楽しみにしております。気温の変化が激しい中ですのでお気をつけて活動なさって下さい。

    • hamatetsu より:

      波穂くん

      書き込みありがとう。
      そうか、テストなんだね。
      それはたいへんだ。
      しっかりと、結果を出して、身も心も軽くして、沖縄へ来てください。
      待っているからね。
      今年は期待しているよ。

      浜田夫婦

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