みらいを紡ぐボランティア

ジャーナリスト・浜田哲二と学生によるボランティア活動

青森県深浦町の小さな集落     
2016遺骨収集活動13日目 哀れな姿で‥

2016遺骨収集活動13日目 哀れな姿で‥

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雨上がりに出かけた現場で、掘り出した遺骨

今日、掘り出した遺骨。雨上がりの現場は、作業がしやすかった=2月3日、糸満市で

今年の遺骨収集現場の状況を知らせるために、何度かホームページに報告を書き込みました。それは、2月10日前後から、一緒に活動する学生たちのために、と言っても過言ではありません。なのに、ほとんど反応がなかったので、「ほんとにやる気があるのかい!」と、疑わしく思えて、夫がフェイスブックで苦言を呈しました。すると、学生たちから、考えていた以上の返信がきています。

今年の活動現場。鬱蒼としたジャングルに覆われている

今年の活動現場。鬱蒼としたジャングルに覆われている

もしかしたら、髭面でサングラス姿の危険なオヤジが運営するHPかも、と恐れをなして、書き込み辛かったのかも知れません。今までも、夫の人相風体が原因で、怖がらせてしまったことも数知れず、ですから(笑)。で、私たち夫婦も、他人のために活動し続けていることが、ストレスになったのだろう、と割り切り、本日は遺骨を収集してきました。本来の目的に向かい合ったためか、一心に取り組んで作業がはかどり、半日、掘っただけで、結構な量を出すことが出来ました。

遺骨と一緒に出てきた色鮮やかな櫛。誰が使っていたのだろうか

遺骨と一緒に出てきた色鮮やかな櫛。誰が使っていたのだろうか

しかし、出てくるお骨は、涙を誘うような姿。少年兵か小柄な女性と思われる骨盤や骨片が、真っ黒に焼かれています。同時に、色鮮やかな櫛も出土し、この小さな壕で亡くなった方を偲ぶと、涙が止まりません。思うようにならないことでイラつき、気が短くなっている自分たちが恥ずかしくなります。やはり、こんな現場は、若い人たちに体験してもらいたいと改めて感じました。だから、学生諸君、もう少し、言葉と心のキャッチボールを大切にしようね。

真っ黒に焼かれた遺骨が出てきた。成人の物と比べ小さいのが気になる

真っ黒に焼かれた遺骨が出てきた。成人の物と比べ小さいのが気になる

ブログの主は、一見、怖そうだけど、酒好きでひょうきんなオッサンなので、安心して遊びに来てね。そして、自由に意見を書き込んでください。フェイスブックもやっているので、いつでも友達になるよ。よろしくね。(律子)

3日の午前中に掘り出した遺骨

半日だけにしては、結構な量を掘り出せた

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コメント

  • 浅井 ひょうご より:

    本年もたった1日の参加でしたが、ありがとうございました。個人的にもっと長期間滞在出来る時間を見つけて参加させて頂けたらな、と思っております。なかなか仕事の融通がきかず、残念です。次回もよろしくお願いいたします。
    お身体にはくれぐれもお気をつけください。休養も大事にして下さいね。
    (昨年末に父親が急逝しました、前日までバリバリ働いており、突然でしたので…。余計なお世話かもしれません、すみません。)

    • hamatetsu より:

      浅井さま

      活動ありがとうございました。
      浅井さまこそ、お気を付けて。
      私らは、いつ時期が来ても、覚悟はできております。
      お心遣いに感謝いたします。

      浜田夫婦

  • 藤田(JYMA) より:

    浜田哲二さま 律子さま
    昨年の2月、沖縄で大変お世話になりました藤田佳乃と申します。
    今年もJYMAとして、参加させていただきます。
    櫛や小さなご遺骨を拝見して、やはり去年のハーモニカや、わたしと比べても到底小さな下顎骨をとても思い出しました。本当に心打たれるものがあるといいますか、この過酷な地で亡くなったと考えると胸が苦しくてたまらないです。
    そして、わたしたち学生のために、多くの活動、ご協力受け賜わり本当に感謝申し上げます。
    沖縄では精一杯活動してまいりますので、数日間ではありますが今年もよろしくお願いいたします。

    • hamatetsu より:

      藤田さま

      コメントありがとうございます。
      今年もよろしくお願いします。
      あの狭い壕へ入って行かされたのが、藤田さんだったね。
      ごくろうさまでした。

      ハーモニカは、あの小さな顎の持ち主ではなく、たぶん大人の兵士か民間人が持っていたものかもしれないね。
      あの後、様々な方に聞いたんだけど、当時の沖縄であんな立派なハーモニカを持てる子供は少なかったし、兵士の中には持っていた方もいたようだ、と体験者に聞いたからね。
      戦場であった出来事は生き残った人にしか証言できないけど、遺骨収集の現場では、それを遺骨や遺留品という実物で見ながら判断することになるので、深い学習と想像力が必要になる。
      君たち学生は、素晴らしく柔軟な感性を持っているので、毎回の現場での体験を大切にしてほしいよ。
      今年も期待している。
      がんばってね。

  • 佐藤(JYMA) より:

    浜田哲二 律子様
    先ほど直接浜田さんから本日の活動の様子をお聞きした後、写真を拝見させて頂いて、大変心がうたれています。昨年度の遺骨収容派遣で初めてご遺骨と対面した時と同じ気持ちです。
    今年度の活動地は自分とより縁のある地なので、より一層気持ちを引き締めて全力を注ぎたいです。今年度もよろしくお願いいたします。

    • hamatetsu より:

      佐藤さま

      コメントありがとうございます。
      今年は、たいへんな場所です。
      ぜひ、一緒に力を合わせて頑張りましょうね。
      きっと、良き結果が現れると思います。
      例の件も、水面下で進めましょう。
      よろしくお願いします。

  • 加藤Q より:

    浜田様、律子様
    遺骨収集活動、お疲れ様です。
    お気持ち察しますが色々と大変ですね。今回、阪神のキャンプ見学を兼ねて参加しようと思っていましたが考えが甘かったですね。私も興味本位ながら現場の状況や用意すべき物など問い合わせると思いますが、浜田夫妻と面識のない人からすればなかなかアクションを起こせないのではと思います。浜田さんのアピール、昔のラグビーの試合を思い出しました。「くっさいバックスなにやっとんねん!」「フォワード突っ込まんか!」。購読給付の中止、給与削減等、我社を取り巻く環境は厳しくなっています。私ももうすぐ50歳、思い切って退社を考えています。来年は足手まといにならぬ様、お手伝いさせて頂ければと考えています。

    • hamatetsu より:

      加藤Qさま

      あんまり昔話で、恥部を晒さないでください。
      ますます、学生が寄り付かなくなります(笑)。

      そうですか、参加大歓迎ですが、無茶苦茶しんどいですよ。
      心への負担も大きいし。
      無理せず、見に来てください。

      で、会社ですが、辞めない方がいいと思います。
      私は後悔しています。
      というのも、目的に向けて行動しているときはいいのですが、何もすることがなくなった途端、限りなく暇で寂しいです。
      やっぱり、仕事人間だったので、辞めると無茶苦茶、時間を持て余します。
      仕事しながら、自分のやりたいこともやる、これが一番です。
      業界での破格の収入も、捨てる手はありません。
      ぜひ、退社などしないで、定年まで勤めながら、人生を謳歌して下さい。
      健闘をお祈りしています。

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