2014年の遺骨収集活動を始めて2日目、本日は浦添市内の傾斜地にある埋没壕で作業しました。住宅街の断崖に、沖縄独特の「ニービ」と呼ばれる赤色の細かい砂が堆積した壕でした。それが、重機にでも押し込まれたように壕内に流れ込んでいるため、掻き出す仕事からです。当然、我らの国吉勇・親方と一緒です。そして、本日は埼玉県行田市の柿沼貴志・市議と大阪府高石市の畑中政昭・市議がお手伝いしてくださいました。
週末の休日を使って、わざわざ沖縄まで来てくださったそうです。その心意気に、親方も嬉しそうだったのですが、なんと一緒に作業する約束は昨日からだったらしく、どうも親方が約束を忘れていて、会えなかったようです。過去にも、多くの方が、この煮え湯を飲まれており、やはり親方にはスケジュール調整したり、お客様の応対をしたりする私設秘書が必要だと、痛感いたしました。ご迷惑をお掛けした皆さまに、心よりお詫び申しあげます。ほんと、ダメですよ親方、忘れちゃ‥。
しかし、そんな目に遭わされながらも、お二方は、壕前に積み上がったニービの山と、壕内に何十トンと詰め込まれた土砂を運び出すのに獅子奮迅の働きで応えてくださり、とても大助かりでした。柿沼市議は、もう10年近く遺骨収集活動に参加して下さっているベテランです。そして、今回が初めてだった畑中市議は、いきなり中身が入った完全品の薬瓶を掘り出され、親方を喜ばせていました。ご両人とも30歳代の若さで、パワー満ち溢れる作業姿勢です。私たち3人だったら3、4日はかかりそうな量の土砂を、たった1日で掻き出されました。心より、感謝いたします。明日からも、この壕で作業を続ける予定です。たぶん、手つかずだと思われますので、壕内に溜まったニービをすべて出せば、御遺骨が出てくる可能性もありそうです。期待しながら、明日からの作業に臨んでゆきます。



ご苦労さまです。
いつか、このような活動をしなくてもすむ社会が来ることを期待します。皆さんの活動に対し尊敬いたします。