みらいを紡ぐボランティア

ジャーナリスト・浜田哲二と学生によるボランティア活動

青森県深浦町の小さな集落     
屋久島との交流2014 第一弾「雪国へ到着」

屋久島との交流2014 第一弾「雪国へ到着」

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粉雪が降りしきる中、屋久島からの子どもたちが到着した=深浦町で

粉雪が降りしきる中、屋久島からの子どもたちが到着した=写真はいずれも深浦町で

ユネスコの世界自然遺産に日本で最初に登録された、「屋久島」と「白神山地」に暮らす子どもたちの交流プログラムが、12月25日のクリスマスの日から深浦町で実施されました。

毎日新聞に掲載されました

http://mainichi.jp/area/aomori/news/20141228ddlk02040112000c.html

東奥日報に掲載されました

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20141229105507.asp

雪化粧した椿山。屋久島から訪れた6年生の男子が撮影してくれた
雪化粧した椿山。屋久島から訪れた6年生の男子が撮影してくれた

この交流会は、遺産登録20周年を機に、お互いの地域の自然や文化を学習し、発表する場を作るために始めたもので、今年が2回目。屋久島から訪れた8人の小学生に、冬の白神山地の自然や暮らしを体験してもらうのが狙いです。

屋久島から到着。吉田町長にお土産のポンカンを手渡す子供たち
屋久島から到着。吉田町長にお土産のポンカンを手渡す子供たち

今回の訪問団は、島内の小学校から選抜された男子3人、女子5人の6年生と、引率の「屋久島環境文化センター」のスタッフ3名らの計11人です。そして、この団体に、岩川浩一・屋久島町副町長らも同行され、まず、深浦町役場で、吉田満町長に表敬訪問されました。

子どもたちへ歓迎の言葉を述べる吉田町長(左)と菊池副町長
子どもたちへ歓迎の言葉を述べる吉田町長(左)と菊池副町長

緊張した面持ちの子どもたちを前に、吉田町長が、「遠かったでしょう。飛行機は屋久島から何機乗り継いだの?。え、3機、本当にごくろうさまでした。では、初めての雪国と、冬の白神山地を満喫してください」と、歓迎の言葉。

子どもたちに白神の話をする吉田町長
子どもたちに白神の話をする吉田町長

一人ずつ、自己紹介をした6年生たちが、町長から青森県の印象を問われると、「寒くてびっくりしました」、「早く雪合戦や雪遊びがしたい」と、予期せぬ寒さに身を縮めながらも、期待に目を輝かせていました。

屋久島町の岩川副町長(左)から、お土産の焼酎を受け取る吉田町長
屋久島町の岩川副町長(左)から、お土産の焼酎を受け取る吉田町長

そして屋久島側からのサプライズ。島の特産品である「ポンカン」や「三岳」などの焼酎をいただき、その味を知っている一同がニッコリ。白神側からは、交流を新聞紙面で支援して下さる「東奥日報社」の本間記者から、「青森の野鳥」の図鑑が子どもたちへ贈られました。

子どもたちへ東奥日報が出版した野鳥の図鑑を配る吉田町長
子どもたちへ東奥日報が出版した野鳥図鑑を配る吉田町長

一行はその後、「ウェスパ椿山」に移動。深浦牛のメンチカツバーガーや雪人参ジュースの昼食に舌鼓。お腹が膨れたら、併設のガラス工房で「トンボ玉作り」に挑戦しました。

名産の「深浦牛」で作ったメンチカツバーガーにかぶりつく
名産の「深浦牛」で作ったメンチカツバーガーにかぶりつく

名産の「深浦牛」で作ったメンチカツバーガーを頬張る

名産の「深浦牛」で作ったメンチカツバーガーを頬張る

屋久島を昨年、訪問した白神の「3人娘」が、印象に残った出来事として挙げたのが、屋久杉を使った木工細工でした。自分で木片を削り、加工したペンダントを今も大切にしています。やはり、「手作りの思い出」は、何物にも代えがたい値打ちがあるようです。

ガラス工房の受付で自分が作る品を選択
ガラス工房の受付で自分が作る品を選択
トンボ玉のネックレスを試着
トンボ玉のネックレスを試着

トンボ玉は、色付きのガラス棒をバーナーで炙り、液状に溶けたものを金属の棒に巻き付けて作ります。クルクルと回して整った丸い形にすると、飾り用の細いガラス棒を密着して加熱。すべてが溶け合うと、美しいマーブル模様が入ります。でも、難しそう・・・

バーナーでガラス棒を溶かしながら成形されるトンボ玉
バーナーでガラス棒を溶かしながら成形されるトンボ玉
インストラクターのお姉さんから指導を受ける
インストラクターのお姉さんから指導を受ける
好きな色のガラス棒を選択
好きな色のガラス棒を選択

「好きな色を選んでね」。工房のインストラクターのお姉さんの声掛けに、出来上がりを想像しながらガラス棒を吟味します。そしてエプロンを着け、いよいよ製作開始。

男子もエプロンをつけて準備OK
男子もエプロンをつけて準備OK
真っ赤に燃えるガラス玉
真っ赤に燃えるガラス玉

バーナーの火にゆっくりとガラス棒をかざすと、ひときわ赤い炎があがる瞬間が。と、同時に棒が水あめのように溶けはじめました。お姉さんの指導で、金属の芯に垂れ下がるガラスを、慎重に巻き取っていきます。

とても器用にこなしてゆく
とても器用にこなしてゆく
男子も手先が器用な子ばかり
男子も手先が器用な子ばかり

水平に保たないと、出来上がりがいびつになるそうです。ゆえに、全員が真剣な表情で臨んでいます。うまく模様が入ったら、割れないよう静かに冷却。「すごく綺麗・・」。「でも、腕が疲れるよ」と、順番を待つ間も、仲間たちの手元をじっと見守ります。

真剣な眼差しで作業を続ける
真剣な眼差しで作業を続ける
真っ赤に燃えがるガラス玉を見つめる
真っ赤に燃えがるガラス玉を見つめる
いつも笑顔の女子も真剣そのもの
いつも笑顔の女子も真剣そのもの

トンボ玉を冷ましている間に、同施設の展望風呂へ入浴です。温泉で体が暖まったと思ったら、何と、髪の毛も乾かさず、外に走り出て雪遊びを始めたではありませんか。

男女別れて雪合戦
男女別れて雪合戦
いたずら者の男子が勢い余って転倒。みんな大爆笑
いたずら者の男子が勢い余って転倒。みんな大爆笑
耳が取れてない?、感覚がないのよ・。どーれ・・
耳が取れてない?、感覚がないのよ。どーれ・・

遊びの時間は取ってあるのに、それまでに風邪をひくなよ、と注意しますが、まったく聞き入れません。案の定、耳や頬などを真っ赤にして帰ってきたので、「ほら、凍傷になって、耳が取れてなくなるよ」との脅しに首を竦めていました。でも、楽しそうな嬉しそうな笑顔に、心から癒されます。

出来上がったトンボ玉に、「うわー、かわいいね!」
出来上がったトンボ玉に、「うわー、かわいいね!」
ちょっと着けてみる。どう、似合うかしら?
ちょっと着けてみるわ。どう、似合うかしら?

出発する前に、出来上がったトンボ玉を受け取りました。ネックレスかキーホルダーに加工されてます。ガラスが冷えると透明感が出て、輝きが増したように見えます。

すごく綺麗で素敵・・。自分で作ったトンボ玉に満面の笑顔
すごく綺麗で素敵・・。自分で作ったトンボ玉に満面の笑顔
男はキーホルダー。カッコいいだろう
男子はキーホルダー。カッコいいだろう

皆、自分で作った作品を嬉しそうに眺めたり、身に着けたりしていました。中には、「屋久島の太陽の光に当ててみたいな」という子も。白神の思い出の品が出来たかな。

引率の大人もチャレンジ
引率の大人もチャレンジ
ありがとうございました。ガラス工房のスタッフらと記念撮影
ありがとうございました。ガラス工房のスタッフらと記念撮影

今夜の宿は、「アオーネ白神十二湖」。子どもたちの到着を待っていたのは、サンタとトナカイのゆるキャラたちでした。一緒に出迎えた西﨑直子支配人が、「ようこそ白神へ。ようこそ十二湖の森へ。雪国の自然と暮らしをしっかりと体験してくださいね。心より歓迎いたします」と優しい笑顔でご挨拶。

宿舎では、サンタのゆるキャラが出迎え
宿舎では、サンタのゆるキャラが出迎え
寒ーい。震えながらバスを降りる
寒ーい。震えながらバスを降りる
プレゼントの手袋と靴下を受け取る
プレゼントの手袋と靴下を受け取る

同時に、サンタさんから子どもたちへ、防寒手袋と靴下がプレゼントされました。これから3日間の交流プログラムがスタートします。待ちきれない子は、さっそく雪と戯れています。風邪、引くなよ(笑)

カチカチに凍った地面の上も、遊びながら走る
カチカチに凍った地面の上も、遊びながら走る。「危ないよ!」

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