みらいを紡ぐボランティア

ジャーナリスト・浜田哲二と学生によるボランティア活動

青森県深浦町の小さな集落     
白神山地の生き物たち「ハシブトガラス」

白神山地の生き物たち「ハシブトガラス」

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嫌われ者のカラス。農作物を荒らし、家庭ゴミの袋は簡単に突っついて中身を散らかします。そして、猛禽類さながらに種の違う鳥の巣を襲い、ヒナを咥え去ります。色も真っ黒で縁起が悪い鳥として、忌み嫌われる存在です。白神山地にもカラスが増えてきました。山の麓の平野部で、ネズミなどを狙っている猛禽のツミやノスリなども集団で襲い、追い払ってしまいます。ほんとに困った存在です。

hp家族を亡くしたカラス①

でも毎春、愛情深くヒナを育てている姿を見ると、どこか憎めません。写真上は、海岸線を走る国道上で、車に跳ね飛ばされて死んだ家族に寄り添うカラスの姿です。動かない家族の傍を離れようとしないで、時折、鳴いてみたり、クチバシで引っ張ってみたり‥写真下。家族同士で守り合い、愛情深く子育てする野生の姿が、私たちには必要以上に意地悪で貪欲に見えてしまうんですね。自然界を掃除するスカベンジャーとしての位置付けも大きいカラス。邪険にしないで、もう少し深く観察しようと思いました。

hp家族を亡くしたカラス②

 

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コメント

  • Kanjigator より:

    先々週裏庭にカラス死んでいました。傷はなく死因はわかりません。庭の後ろの木々にはたくさんのカラスおり長いこと鳴いておりました。私は何十年も前にほんの短い間カラスを飼っていたことがあります。頭のよい鳥という印象を持っています。ところで、鳩が車に轢かれた相棒を助けようとそれこそ命がけで交通量の多い道路に何度も降りようとしているのを見たこともあります。

  • ピンクの猫 より:

    偶然に見つけた「家族を亡くしたカラス」の画像に、カラスが大好きな私は胸が締め付けられる思いがしました。
    カラスはとても愛情深く、仲の良かったつがいなのか、とても不憫です。
    hamatetsuさま、カラスは生きるために人間にとってはいろいろと悪さをするかもしれませんが、本当に賢くて愛嬌があって家族愛に満ちた鳥だと思います。
    どうか暖かく見守ってあげてください。
    一人でも多くの方に・・・ お願いいたします。

    • hamatetsu より:

      ピンクの猫さま

      心優しい書き込み、ありがとうございます。
      カラスはとても頭が良い鳥で、家族愛に満ちたその姿を見ていると可愛くて、ついお餌でもあげようか、との誘惑に駆られます(笑)。
      でも、白神山地では、人間の生活に深く関わりすぎたおかげで、数が増えすぎています。
      そのため、他の鳥獣への影響が少なからず出ており、いずれは何らかの手を打たなければならないかも知れません。
      人のおかげで増えすぎて、人の身勝手で減らされる。
      果たして、それでいいのか、と考え込んでしまいますが、数が減っている希少な野生生物に危害を加えるとなると、そうも言えないのでしょう。
      私らもカラス、好きですよ。
      家の前に飛んでくる子を「かぁ」と呼んで見守っています。
      ピンクの猫さまも、カラスだけでなく、他の鳥類も愛でてやってください。
      白神には、可愛い子が、ほかにもたくさん暮らしていますから。
      また、このHPも見に来てやってくださいね。
      来訪、感謝いたします。

  • きんいろのからす より:

    ご丁寧な返信、有難うございました。

    我が家はカラスと暮らして17年になります。カラスを好いてくださる方は少ないですが、被写体や観察対象としてはとても魅力的ですね。

    続編を楽しみにしています。

    • hamatetsu より:

      カラスと暮らしていらっしゃるんですか?。
      それは珍しいです。
      でも、とてもお利口さんですもんね。
      家族になれば、すごく可愛いかも。
      こちらこそ、色々とご教授下さい。
      よろしくお願いします。

  • きんいろのからす より:

    2月はカラスの結婚の季節。番になったばかりだったのかもしれませんね。いつも仲睦まじいカラスの夫婦。相手の死を認められず戸惑う姿が切ないです・・。

    • hamatetsu より:

      きんいろのからす様

      コメントありがとうございます。
      白神山地にも、カラスがたくさんいます。
      ほとんどがハシブトガラスで、集落の近辺で暮らしています。
      昔は山奥のカツラの木に、ミヤマガラスが来ていたのですが、最近は見かけません。
      で、そのハシブトガラス君たちですが、正直言って「悪い」んです(笑)。
      収穫前の農作物を突っついてダメにするし、干してあるクルミや豆なんかは、ちょいと失敬してゆきます。
      そして、数が減ってきているハヤブサやミサゴなどの猛禽類も集団で追い掛け回すし、私たちが観察中の鳥の雛も襲って食べてしまいました。
      でも、咥えたクルミをアスファルトに落として割っていたり、愛情深く子育てをしている姿を見ると、とても愛らしくて‥。
      カラスをもっと本格的に、追いかけようと今年は考えています。
      閲覧していただき、心より感謝いたします。

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