みらいを紡ぐボランティア

ジャーナリスト・浜田哲二と学生によるボランティア活動

青森県深浦町の小さな集落     
IVUSAの大学生が深浦町に来た!②

IVUSAの大学生が深浦町に来た!②

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真剣な面持ちで草鞋を投げる学生

真剣な面持ちで草鞋を投げる学生

高校生の仕掛けたロボットカメラも見学

高校生の仕掛けたロボットカメラも見学

御山参詣に来てくれたIVUSA(国際ボランティア学生協会)の大学生の続編です。地域に伝わる最も過酷な神事を手伝ってくれたおかげで、消滅の危機にあった伝統行事を大盛況で終えることができました。さすがIVUSA。若者のパワーと創造力は素晴らしいです。

※朝日新聞に掲載されました

http://www.asahi.com/articles/ASH9G4W08H9GUBNB00H.html

神事の作法も柴田さんから習う

神事の作法も柴田さんから習う

保存会の柴田さんから踊りの手ほどきを受ける

保存会の柴田さんから踊りの手ほどきを受ける

ただ今回、彼らが来てくれたのは、神事のお手伝いなどの地域おこし活動だけが目的ではありません。実は、白神山地にかかわる環境保全の取り組みも視野に入れているのです。

海岸を清掃する前に、役場職員の説明を聞く

海岸を清掃する前に、役場職員の説明を聞く

漂着ゴミで汚れた海岸の清掃に臨む

漂着ゴミで汚れた海岸の清掃に臨む

まず手始めに、「八峰・白神ジオパーク」に認定されている、大間越地区の海岸清掃を行ってくれる予定です。今回の派遣期間中は、雨が降り続いたので、本格的な活動には至りませんでしたが、現地調査を兼ねて半日だけ実施いたしました。地区の方と、県立木造高校深浦校舎の生徒たちも参加して。

地区の人や地元の高校生らと一緒に活動

地区の人や地元の高校生らと一緒に活動

地区の人からゴミの内容の説明を受ける

地区の人からゴミの内容の説明を受ける

この海岸線は、複雑な形に入り組んでいるのと、ゴツゴツとした岩場が連続しており、簡単にアプローチできる場所は多くありません。そして、海洋に不法投棄された漁具や、大陸などからの漂着ゴミが、岩の隙間に挟まってしまい、美しい景観が台無しになっています。

テトラなどに挟まったロープや漁具

テトラなどに挟まったロープや漁具

現場の写真を撮って報告書を作る

現場の写真を撮って報告書を作る

そして近隣は、地元の漁師さんたちにとって、アワビやサザエ、海藻などの貴重な漁場であるため、漂着ゴミは深刻な悩みの種です。同時に、国内で最も人気がある鉄道路線の一つ「JR五能線」から見える風景も、ゴミで汚されている場所があり、観光資源に影響が出ています。

横一列になって掃除して行く

横一列になって掃除して行く

この日、集めたゴミ

この日、集めたゴミ

そのためIVUSAは、来年度から、100人を超える隊員を派遣して、海岸のゴミを一掃する計画を立てているのです。今年のメンバーは、先遣隊の役割を担っており、大人数の宿泊場所や移動手段、物資の調達場所、活動するフィールドなどを懸命に調べていました。

学生たちに挨拶する吉田満・深浦町長

学生たちに挨拶する吉田満・深浦町長

表敬に訪れた学生たち。町長らを前に緊張した面持ち

表敬に訪れた学生たち。町長らを前に緊張した面持ち

こうした学生たちの取り組みに興味を持って下さった吉田満・町長と、役場の総合戦略課の皆さんが思わぬ声掛けをしてくれました。「ぜひ、学生たちに会って、直接、話を聞きたい」と。望むところです。襟を正して、役場へ表敬することになりました。

学生らの話を真剣に聞く吉田町長たち

学生らの話を真剣に聞く吉田町長たち

積極的に活動の提案もする

積極的に活動の提案もする

町長と菊池副町長、総合戦略課の松沢課長らに迎えられた12人の派遣隊員。深浦が置かれている現状や、学生たちに手助けして欲しい仕事の説明などを聞き、積極的に質問を投げかけます。実はこの日、町長が多忙で、会見の時間は一時間しかありません。

町長たちへ学生の想いを伝える

町長たちへ学生の想いを伝える

時には身振りを交えながら話す

時には身振りを交えながら話す

お互いが話し足りないようでしたが、公務に影響を出すわけにはいきません。別れを惜しむように、名刺の交換をしていると、町長の出身大学の学生がいることが判明。思わぬ先輩、後輩の出会いに、キャンパス生活を懐かしむ町長も、後ろ髪を引かれるように会見室を後にしました。

同じ大学の後輩に会って、表情が和む吉田町長

同じ大学の後輩に会って、表情が和む吉田町長

深浦町には、大学はありません。ここで暮らす人たちは、大学に行くには集落を出なければなりません。ゆえに、大勢の大学生が訪れることは、非常に稀なことで、地区の皆さんも都会から来た若者たちに興味津々です。

学生たちの踊りに笑顔で拍手を送るお年寄りたち

学生たちの踊りに笑顔で拍手を送るお年寄りたち

お年寄りから若集まで、一生懸命に活動してくれる学生に感謝の気持ちで一杯です。できれば積極的に声を掛けて、労いたいのですが、皆さん、とても恥ずかしがり屋で、うまく心を伝えることができません。

ダマコ作りを学生に指導する女集(中央)。大間越・スーパー主婦の一人

ダマコ作りを学生に指導する女集(中央)。大間越・スーパー主婦の一人

高校生の七瀬さんは手慣れた仕草

高校生の七瀬さんも手慣れた仕草

そこで、地区の女集に手伝ってもらい、一緒に郷土料理を作る交流会をしました。学生たちに、手作りの「ダマコ鍋」を振舞うのです。コミュニティセンターに臨時で設営された「大間越レストラン」のシェフは、一家の台所を預かるベテランのお母さんばかり。

大間越三人娘のおばあちゃんもスーパー主婦

大間越三人娘のおばあちゃんもスーパー主婦

みんなで丸めたダマコ

みんなで丸めたダマコ

ダマコの丸め方や材料の刻み方、出汁の味まで、学生に的確な指示を出し続けます。深浦校舎の高校生たちや大間越の3人娘も、「都会の大学生とお話がしたい」と料理作りに参加。和気あいあいと料理は完成に近づきました。

深浦校舎の生徒も一緒に料理作り

深浦校舎の生徒も一緒に料理作り

深浦校舎の生徒に習って山菜・ミズの皮むき

深浦校舎の生徒に習って山菜・ミズの皮むき

ここで一つ余談。実は、ダマコ鍋に欠かせない食材の一つにキノコのマイタケがあります。それをスーパーなどで購入した栽培物を使う手はずだったのですが、できれば天然物を食べさせてやりたいです。

白神の森を歩く

白神の森を歩く

マイタケを発見!

マイタケを発見!

体調を壊されて療養中のマタギの伊勢勇一親方に、相談してみました。すると、「あの場所ならば、今の時期でも出ている可能性がある。学生と一緒に見てこい」との指示。本来は秘密の場所なのですが、学生を連れて行ってみました。

巨木を取り囲み

巨木を取り囲み

「初めて見た!」。スマホで撮影

「初めて見た!」。スマホで撮影

9月上旬なので、期待はしてませんでしたが、なんと中サイズが2個も出ています。さすが親方です。学生たちも大喜び。大人数で食べるお鍋用なので、2個とも持ち帰りました。親方、すみません‥

親方の教わった方法で収穫。満面の怪しい笑顔‥

親方に教わった方法で収穫。満面の怪しい笑顔‥

ダマコ鍋を囲む交流会。和気あいあいと進行した

ダマコ鍋を囲む交流会。和気あいあいと進行した

天然マイタケ入りのダマコ鍋は、すごく美味でした。その他、トウモロコシや地ダコ、サザエなどの差し入れもあり、海の幸山の幸のごちそうが並びました。地区の総代さんや長老たちも宴会に参加して下さり、大盛況です。高校生たちも、普段は見せないような弾けるような笑顔で楽しんでいました。

家に帰る高校生を大学生がアーチで見送り

家に帰る高校生を大学生がアーチで見送り

笑顔で手を振る大学生たち

笑顔で手を振る大学生たち

今年のIVUSAの深浦町への派遣で、用意していたプログラムはこれで終了です。最後に、我が家の庭で薪割りにチャレンジしてもらい、田舎の、不自由でありながらも楽しい暮らしを体験してもらいました。

みんなで記念撮影。なぜか大受け

みんなで記念撮影。なぜか大受け

薪割りを体験

薪割りを体験

沖縄での遺骨収集活動。そして、今回の深浦町での活動。IVUSAの若者たちは、ボランティアの対象へ、ひたむきに尽くしてくれます。毎回、メンバーは変わるのですが、誰にあたっても失望させられることがありません。

津軽ラーメン美味しい!

津軽ラーメン美味しい!

青池を訪ねた学生たち

青池を訪ねた学生たち

私たち夫婦は、そんな彼らが大好きです。いつも「けっぱって」くれるし、とても「めんこい」子たち。どの現場でも、わが子と接しているような温かみを感じてしまうよ。いつまでも応援しているからね。そして、ありがとう。深浦を第二の故郷として、また帰ってきて。みんな大歓迎だから!

今後の深馬地での活動を仕切る二回生たち

来年の深浦町での活動を仕切る予定の二回生たち

背中で語る事務局員

「来年も期待してください」。背中で語る事務局員(笑)

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