【動画】旧日本兵の遺骨収集ボランティア |
初めて訪れた壕に戦没者の遺骨が大量に残されていた。「長いこと放置して、ごめんなさい」と涙ぐみながら収集する正木さん=沖縄県糸満市、写真家・浜田哲二氏撮影 |
【伊藤恵里奈】折れそうなくらい細くて小さな赤ん坊の骨、米軍の火炎放射器攻撃で溶けたガラス瓶、水筒、メガネ、万年筆――。狭くて暗く蒸し暑いガマ(自然壕(ごう))の下をスコップや熊手で掘っていくと、1945年に沖縄で亡くなった人の生きた証しが今でも無数に出てくる。
太平洋戦争末期の激戦地・沖縄で毎冬、犠牲者の遺骨や遺品を収集するボランティアを続けるジャズ歌手の女性がいる。神戸市在住の正木麻衣子さん(40)。今年で9年目になる。
正木さんは大学在学中にジャズを学び、卒業後は尼崎や神戸のライブハウスに立つ。「もともと沖縄は大好きで、石垣島などによく旅行にいってました」。ただ、沖縄戦のことはよく知らなかった。
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朝日新聞社会部