みらいを紡ぐボランティア

ジャーナリスト・浜田哲二と学生によるボランティア活動

青森県深浦町の小さな集落     
屋久島との交流2014 第三弾「交流会とソリ遊び」

屋久島との交流2014 第三弾「交流会とソリ遊び」

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発表する屋久島の子どもたち=写真はいずれもアオーネ白神十二湖で
発表する屋久島の子どもたち=写真はいずれもアオーネ白神十二湖で
屋久島側の子どもたちの発表を聞く参加者
真剣な眼差しで、屋久島側の発表を聞く参加者

今回の交流会の中心となる研究発表の開始です。今まで、お互いの遺産地域の自然や生活文化を学習してきた成果を披露します。

交流会で挨拶する柳澤校長先生
交流会で挨拶する、いわ小の柳澤校長先生

深浦町立いわさき小学校の柳澤弘幸・校長先生や県立木造高校深浦校舎の吉田信治・教頭先生ら、学校関係者も大勢参加して下さり、子どもたちを見守ります。

屋久島の発表を聞く子どもたち
屋久島側の発表を聞く子どもたち

最初は、屋久島の子どもたち。代表の4人が、屋久島の植生や屋久杉の特徴、登山者やヤクシカの問題などについて発表しました。屋久島の世界遺産の成り立ちや、現在、抱える問題点がよくわかります。

交流会で挨拶する環境文化財団の竹本准・課長
交流会で挨拶する環境文化財団の竹本准・課長

また、「岳参り」と呼ばれる信仰を通して、島民が山を畏れ敬ってきた文化についてのお話もしてくれました。

2度目となる交流会。研究発表の形が定着してきた
2度目となる交流会。研究発表の形が定着してきた
発表を終えて一礼する環境文化財団の牧さん(右端)と屋久島の子どもたち
発表を終えて一礼する環境文化財団の牧さん(左端)と屋久島の子どもたち

自分たちで撮影した写真や、島を空から見た体験を交えた発表に、屋久島へ行ったことがない白神の子どもたちは、想像をかきたてられたようです。

牧さんから縄文杉で作ったキーホルダーを受け取る白神の子どもたち
お土産の屋久杉で作ったキーホルダーを受け取る白神の子どもたち

続いて白神の子どもたち。私たちとフィールドワークを通して、環境学習や生活文化の継承を行っている、「白神の生き物を観察する会」のメンバーが、演壇に立ちます。

白神側の発表
白神側の発表

深浦校舎の二年生と町立岩崎中学校の一年生たち。白神山地の林道建設に対する反対運動と、「山を、川を、水を守ろう」という自然保護運動が高まりが、自然遺産登録へと結びついたことなどを説明します。

発表を聞く子どもたち
発表を聞く子どもたち
発表を聞く白神側の先生たち
発表を聞く白神側の先生たち

そして、森で生きる野生動物を、ロボットカメラでとらえた写真を紹介し、生き物たちの生態を伝えることで、豊かな白神の様子を報告。同時に、狩猟採集など、昔ながらの生活を継承する人たちがいなくなって行く現実にも触れました。

挨拶されるマタギの伊勢親方
挨拶されるマタギの伊勢親方

会場には、今年、75歳になる「マタギ」の伊勢勇一親方も参加。体調がすぐれない中、東北地方などに伝わる伝統文化の消滅の危機を訴えて下さいました。

連日のハードスケジュールと慣れない雪上ハイクで、少し眠気が。ゴメンね、詰め込みすぎた内容で
連日のハードスケジュールと慣れない雪上ハイクで、少し眠気が。ゴメンね、詰め込みすぎた内容で
みんなが親しくなれたワークショップ
みんなが親しくなれたワークショップ

最後は、自然との共生をテーマにしたワークショップです。両遺産地域の子どもたちが5グループに分かれ、意見交換を行いました。メンバーをチェンジしながら、紙に考えたことを書き出します。多くの友達とお話して、皆、仲良くなれたかな。

ワークショップの開始前、互いの遺産地域の子どもたちが自己紹介と握手
ワークショップの開始前、互いの遺産地域の子どもたちが自己紹介と握手
高校生や中学生がリーダーとなって話をまとめた
高校生や中学生がリーダーとなって話をまとめた

研究発表会の後は、子どもたちお待ちかねのレセプションです。アオーネのシェフが腕をふるったごちそうの数々に歓声が。パーティーの開幕には、白神の3人娘と大間越地区の有志が、伝統神事「鹿島祭り」の舞いで華をそえます。

鹿島祭りを披露する白神側の中学生たち
鹿島祭りを披露する白神側の中学生たち
日本海の魚の刺身が船盛で提供された
日本海の魚の刺身が船盛で提供された

また、いわさき小6年生9人が、自分たちで考えた「方言クイズ」を披露。

「どんず、ってな~んだ」

「えー、わかんない」、「ヒントください」

白神側の「方言クイズ」。交流会のメニューで、最も盛り上がった
白神側の「方言クイズ」。交流会のメニューで、最も盛り上がった
お土産にもらったポンカンを掲げるいわさき小学校の児童たち
お土産にもらったポンカンを掲げるいわさき小学校の児童たち

「下半身の、ある部分です」

「わかった、お尻の‥穴!」

皆、大爆笑でした。

すっかり打ち解けて、会場で格闘が始まった
すっかり打ち解けて、会場で格闘が始まった
レセプションの終了後、ハイタッチしながら会場を去る子どもたち
レセプションの終了後、ハイタッチしながら会場を去る子どもたち

一夜明けると、もうお別れの日。

雪の滑り台でソリ遊び。笑顔がはじける
雪の滑り台でソリ遊び。笑顔がはじける

屋久島っ子たちが来る前に、アオーネのスタッフと作った大滑り台で、ソリ遊びを楽しみます。

高さ約5㍍の台から滑り降りる
高さ約5㍍の台から滑り降りる
ずっこけて転倒
ずっこけて転倒。でも、楽しい!

滑り台の高さは5メートル、長さ30メートル。頂上に立つと、ちょっと怖いぐらいです。

わー、押すなよ。あー、止まらない
わー、押すなよ。あー、止まらない

最初は、恐る恐るでしたが、一回滑るともう止まりません。2人乗り、3人乗りの方法を教わって、何度も雪山を滑ります。

それ!、3人乗りだ。でも、すぐに転倒
それ!、3人乗りだ。でも、すぐに転倒

ああ、いい笑顔だなぁ。

女子も3人乗りよ。で、後ろ向きでチャレンジ
女子も3人乗りよ。で、後ろ向きでチャレンジ
もう、最高に楽しい。雪大好き
もう、最高に楽しい。雪大好き

ごめんね、楽しい旅のはずなのに、今まで自由時間がほとんど無かったね。

3人でスタート
3人でスタート
誰!、横から雪をかけるのは
誰!、横から雪をかけるのは
おかげで止まらないよー。誰か止めて!
おかげで止まらないよー。誰か止めて!

慣れない表敬訪問や研究発表で緊張の連続だったし、雪国を満喫したとは言えない日程だったもん。

楽しそうなので、朝日学生新聞の記者さんも参加
楽しそうなので、朝日学生新聞の記者さんも参加
牧さんと一緒に滑る。重いからスピードが出るよ
牧さんと一緒に滑る。重いからスピードが出るよ

南国育ちの屋久島っ子、いっぱい、雪で遊んで楽しんで。

4人にチャレンジよ!
4人にチャレンジよ!
悪戯者は雪に埋めちゃえ
悪戯者は雪に埋めちゃえ
最高に楽しい。帰りたくなーい
最高に楽しい。帰りたくなーい

そして、いよいよお別れの時。

バスの中から手を振る屋久島の子どもたち
バスの中から手を振る屋久島の子どもたち

皆でお見送りです。あっという間の二泊三日でした。

また、来てね。お見送りするアオーネのスタッフと関係者
また、来てね。お見送りするアオーネのスタッフと関係者

また、いつか、どこかで会えるといいな。

帰る前に全員で機縁撮影。また会おうね
る前に全員で記念撮影。また会おうね

最後になりましたが、白神での交流事業が大成功したのは、屋久島町をはじめ、屋久島環境文化財団、深浦町、町立いわさき小学校、青森県立木造高校深浦校舎、ウェスパ椿山、アオーネ白神十二湖の皆さまのおかげです。ありがとうございました。また、取材して下さった報道各社に深く御礼申し上げます。

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コメント

  • やくしまっこ母 より:

    初めまして。
    先日お世話になった屋久島から訪問した子供の母です。

    子供から楽しかった4泊5日の様子は、聞き及んではいましたが、
    こうやって生き生きとした子供達の表情を見て、本当に素晴らしい体験をさせていただいたと思います。

    私もぜひ一度あおもりまで行って体験したいです。

    よろしければ、メールいただけたら嬉しいです。

    • hamatetsu より:

      やくしまっこ母さま

      コメントありがとうございます。
      喜んで頂いて良かったです。
      お母さまも、ぜひおいで下さい。
      お待ちしていますよ。

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